2年目
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それからは知里は主に夕方から朝方までを対応し、適当に仮眠を取りながら昼夜逆転生活を送った。昼間になにも無ければ家でも休めるようになった。
1週間もすると子どもになった原因や治療法はわからないままではあるが、なんとなくこの状況に慣れてきた。歌舞伎町でも特に暴動など起きず、警備も同心と共同で出来きている。
最近は夕方に知里が屯所に出勤すると、山崎と沖田がミントンに興じている。
「山崎、ハンデもうちょっとつけろぃ。」
ミントンではさすがに沖田も山崎に負ける。
「いいですよ、1セットマッチで沖田隊長に5点あげますよ。」
山崎は手加減もしつつ楽しんでいるようだ。
知里はそんな2人を縁側から眺めて、沖田が上手にラリーを続けられると拍手してしまう。
「お前、何拍手してんの?」
知里の後ろから土方の声がした。
「いや、なんでなんでしょうか。沖田隊長ってわかってるんですけど、子どもに見えちゃうんですよね。あ、これが母性本能の爆発?」
知里は手をパンッと叩き納得する。
「お前だけじゃねーよ。近藤さんを始め、山崎、終ですら子ども扱いが酷い。」
土方はハァとため息をつく。
「子どもにため息は似合わないんですけど、そういうのが対応がダメなんですよね。」
知里は土方の頭をポンポン撫でる。
「頭!」
土方はバシッと知里の手を叩く。
「つい〜。」
知里はゴメンと手を合わせる。
「土方さん、この1週間外出してないんじゃない?今落ち着いてるし、散歩でもしましょうよ。」
「あ?俺はいい。」
「そんなこと言わずに、今日はさっきまで雨だったから人も少ないですよ。」
土方はしぶしぶ知里の誘いにのることにした。
二人とも着物姿で屯所から川沿いまで歩き、途中タバコを吸いそうになる土方に飴をすかさず差し出したりしつつ、団子屋に着いた。
「お茶とみたらし団子2つとマヨネーズ」
知里は店員に注文する。
「土方さんみたいな注文やねぇ。」
店員は子どもになった土方を見る。
「この子土方さんの甥っ子、土方家ではこれが定番らしいわぁ。」
そうなの?と店員はふふっと笑って奥へ去った。
「誰もわかりませんよ、肩肘張りすぎです。」
知里は土方に言う。
「わかってるよ。」
土方はブスッとした顔で応えた。
「気分転換にでもなったらいいんですけどね。やっぱ1人で出歩きたいですよね。」
先に出てきたお茶を飲む。
「まぁな。でも気分転換にはなった。」
「良かったです。こんなこと言ったらまた怒られるんでしょうけど、沖田さんは子どもを順応されてますよね、面白がってるのか仕事サボりたいのかわかりませんけど。」
「あいつはまぁ俺が会った時からずっとあんな感じだ。」
「そうですか。土方さんはどんな子どもでしたか?」
「さぁな、覚えてねー。」
「そうですよね、でもきっと今よりは素直だったかもしれませんね。」
「それはお前もだろ。」
「バレました?」
みたらし団子とマヨネーズがやってくる。
「子どもってマヨネーズ好きですよね。」
「全員好きだろ。」
「ほどほどですけど。子どもの時に野菜とかマヨネーズで食べて褒められたりしませんでした?」
「覚えてねーが、あったのかもな。」
「そこからマヨネーズ好きになったとかだったりしてね?」
「さぁな。」
いつも通り、みたらし団子にマヨネーズがかけられていく。
「不思議と今のマヨネーズだらけのみたらし団子を見ても気持ち悪くならないです。むしろ愛らしい。」
知里は土方を凝視する。
「お前が気持ち悪い!見るな。」
土方はマヨみたらし団子を頬張る。
「対応が鬼ですね。」
「鬼の副長だからな。」
団子も食べ終わり、土方が財布を出そうとするのを必死で止めて知里が払って出た。
「子ども扱いすんなよ。」
土方はまた怒る。
「大人になったらいくらでも奢られてやるから、今日は我慢して。」
知里は土方の隣で歩く。
「土方さん、私の左で歩いてください。」
知里は土方を道の端側へ寄せる。
「だから子ども扱いすんな。」
「仕方ないですよ、体は子どもなの。この道狭いし歩道ないし。車にでも当たったら子どもなんて怪我でおさらないかもでしょ。文句言うなら手を繋ぎますよ!」
知里は土方に怒る。
「お前は強引なんだよ。」
「取り柄と呼んでください。」
「子どもが車道歩いて母親を健気に守っているかも知れねぇだろ。」
「年齢的にあり得るから、その言葉がガラスのように突き刺さるわ!」
そう言いながら、車道側を知里は譲らなかった。
屯所に戻ると沖田が玄関に走ってきた。
「ズルい、土方さんだけ出かけたでさぁ。」
沖田は土方に掴みかかる。
「悪いな。」
土方はさっと手を払い除けた。
「沖田さんも今度行こう。」
「今度っていつでさぁ?大人の今度は来ない。」
「お前も大人だろ、じゃあ明日かな。私で良ければだけど。」
「知里で我慢しまさぁ。」
「可愛いけど可愛くない!」
知里は沖田の髪をぐしゃぐしゃにした。
土方はちらっとこちらを見てすぐに屯所内へ入った。
「髪括りなおせやぃ。」
「いつでもどうぞ、大広間で朝まで仕事してますんでね。」
知里も土方に続いて大広間に向かった。
ついに2週間が過ぎた。
現状は何も変わらない。ワイドショーも歌舞伎町の上からヘリで撮影したものを流すか、どこぞの研究員やら天人専門家などが若返りの仕組みなんぞを説明している。
コメンテーターも「若返りしたーい」などと薄っぺらい発言を繰り返しているだけである。
ただ興味深いことに、元大人であるはずの子どもが本当に子供返りしてしまっているという事象があるらしい。周りの大人が子ども扱いし過ぎたのか、脳の影響なのか、精神的なものなのかは不明である。
「知里、髪括って。」
沖田は知里が夕方に出勤するとブラシと髪ゴムを持ってやってくる。
沖田は、昨日は全ての障子を手で破り尽くすなど暇人ならではのイタズラを繰り返している。た大人の沖田も刀で襖を壊していたので、むしろ危なくなくて助かる。
工務店のウンケイ、カイケイがやってきて障子はすぐに直してくれた。沖田が何やら依頼をしたのかわからないが一部障子が煌びやかになっていた。
「沖田さんって子どもでも剣術できるんですね。」
沖田の髪を結いながら知里は聞いた。
「当たり前でさぁ。山崎には負けねぇ。」
「でも真剣は鞘から抜けないらしいですね、聞きましたよ。」
沖田は腕の長さが足りず抜刀が出来なくなっていた。
「鞘を飛ばせば抜けますぜ、いつでも殺せまさぁ。」
「この姿でそのセリフやめて下さいよ。」
沖田の髪を一つに括った。
ピロン♪
‘今日は何も起きなかったよ。駅前の団子屋のみたらし団子はお勧め!’
「知里、最近メールよく鳴るな。」
沖田は知里の携帯を盗み見る。
「見廻り組局長ですよ。今真選組のかわりに市中見廻りしてくれてるんでその報告ですね。」
知里はマナーモードに切り替えた。バイブも切った。
「へぇ。えらく筆マメなんだな。その局長。」
「筆マメってかメールマメ?いや依存症かな。」
知里は仕事を始めた。
沖田は最初のうちは電話対応をしていたが、余りにも声が子どもなので今はやめている。書類作成と隊士へ剣術の修練を監督しているが、どちらも適当である。
22時を過ぎると屯所は知里のいる大広間以外は消灯している。
「知里、今日ここで寝ていい?」
沖田が枕を持ってやってきた。
「なんでですか?ここ明るいし、電話も鳴るし。自分の部屋で寝たらいいでしょ。」
知里は仕事を続ける。
「ここで寝たい気分なんでぃ。」
沖田は知里の横で寝転ぶ。
「意味わからないです。眠れなくても知らんから。」
10分ほど経っても出ていかない沖田に根負けし、知里は借りている布団を敷く。
「子どもの睡眠の邪魔できないからね。ここで寝なよ。」
沖田はゴロゴロと布団に潜り込んでアイマスクをする。
知里は行灯を持ってきて、大広間の電気を暗くした。
「知里は子どもの時はどんな子どもだったんでさぁ。」
「沖田さんくらい可愛い子でした。」
「嘘でさぁ。」
「親にとっては誰でも可愛いんだよ。」
知里はパソコン作業を続ける。
「知里は親覚えてますかぃ?」
「覚えてるよ。」
「例えば?」
「うーん、例えば。昔、頭痛持ちでよく夜に痛くなってたのね。そこで父が寝るまで私の頭をコンコン叩いてくれてて、それが微妙に痛いのよ。」
「いい話かと思いきやでさぁ。」
「でしょ。沖田さんは?」
「俺はあんまり覚えてないでさぁ。ただ隣にはいつもお姉ちゃんがいた。」
「ふーん、なるほど。」
知里はパソコン作業を止め、沖田の横の畳に寝転ぶ。
「なんでさぁ?」
沖田はアイマスクを取り知里を見る。
「少し仮眠ですよ。場所はどこでもいいでしょ。そもそも沖田さんがここに邪魔してるんですし。」
知里は目を閉じる。
「子ども扱いするなでさぁ。」
沖田も目を閉じた。
沖田は30分もすれば寝息を立てていた。
知里は沖田が寝たのを確認して、またパソコンを開く。
‘子ども返り 大人 対応’
検索をしてみたが、みんなまだまだ手探り状態でなんの情報も得られなかった。
1週間もすると子どもになった原因や治療法はわからないままではあるが、なんとなくこの状況に慣れてきた。歌舞伎町でも特に暴動など起きず、警備も同心と共同で出来きている。
最近は夕方に知里が屯所に出勤すると、山崎と沖田がミントンに興じている。
「山崎、ハンデもうちょっとつけろぃ。」
ミントンではさすがに沖田も山崎に負ける。
「いいですよ、1セットマッチで沖田隊長に5点あげますよ。」
山崎は手加減もしつつ楽しんでいるようだ。
知里はそんな2人を縁側から眺めて、沖田が上手にラリーを続けられると拍手してしまう。
「お前、何拍手してんの?」
知里の後ろから土方の声がした。
「いや、なんでなんでしょうか。沖田隊長ってわかってるんですけど、子どもに見えちゃうんですよね。あ、これが母性本能の爆発?」
知里は手をパンッと叩き納得する。
「お前だけじゃねーよ。近藤さんを始め、山崎、終ですら子ども扱いが酷い。」
土方はハァとため息をつく。
「子どもにため息は似合わないんですけど、そういうのが対応がダメなんですよね。」
知里は土方の頭をポンポン撫でる。
「頭!」
土方はバシッと知里の手を叩く。
「つい〜。」
知里はゴメンと手を合わせる。
「土方さん、この1週間外出してないんじゃない?今落ち着いてるし、散歩でもしましょうよ。」
「あ?俺はいい。」
「そんなこと言わずに、今日はさっきまで雨だったから人も少ないですよ。」
土方はしぶしぶ知里の誘いにのることにした。
二人とも着物姿で屯所から川沿いまで歩き、途中タバコを吸いそうになる土方に飴をすかさず差し出したりしつつ、団子屋に着いた。
「お茶とみたらし団子2つとマヨネーズ」
知里は店員に注文する。
「土方さんみたいな注文やねぇ。」
店員は子どもになった土方を見る。
「この子土方さんの甥っ子、土方家ではこれが定番らしいわぁ。」
そうなの?と店員はふふっと笑って奥へ去った。
「誰もわかりませんよ、肩肘張りすぎです。」
知里は土方に言う。
「わかってるよ。」
土方はブスッとした顔で応えた。
「気分転換にでもなったらいいんですけどね。やっぱ1人で出歩きたいですよね。」
先に出てきたお茶を飲む。
「まぁな。でも気分転換にはなった。」
「良かったです。こんなこと言ったらまた怒られるんでしょうけど、沖田さんは子どもを順応されてますよね、面白がってるのか仕事サボりたいのかわかりませんけど。」
「あいつはまぁ俺が会った時からずっとあんな感じだ。」
「そうですか。土方さんはどんな子どもでしたか?」
「さぁな、覚えてねー。」
「そうですよね、でもきっと今よりは素直だったかもしれませんね。」
「それはお前もだろ。」
「バレました?」
みたらし団子とマヨネーズがやってくる。
「子どもってマヨネーズ好きですよね。」
「全員好きだろ。」
「ほどほどですけど。子どもの時に野菜とかマヨネーズで食べて褒められたりしませんでした?」
「覚えてねーが、あったのかもな。」
「そこからマヨネーズ好きになったとかだったりしてね?」
「さぁな。」
いつも通り、みたらし団子にマヨネーズがかけられていく。
「不思議と今のマヨネーズだらけのみたらし団子を見ても気持ち悪くならないです。むしろ愛らしい。」
知里は土方を凝視する。
「お前が気持ち悪い!見るな。」
土方はマヨみたらし団子を頬張る。
「対応が鬼ですね。」
「鬼の副長だからな。」
団子も食べ終わり、土方が財布を出そうとするのを必死で止めて知里が払って出た。
「子ども扱いすんなよ。」
土方はまた怒る。
「大人になったらいくらでも奢られてやるから、今日は我慢して。」
知里は土方の隣で歩く。
「土方さん、私の左で歩いてください。」
知里は土方を道の端側へ寄せる。
「だから子ども扱いすんな。」
「仕方ないですよ、体は子どもなの。この道狭いし歩道ないし。車にでも当たったら子どもなんて怪我でおさらないかもでしょ。文句言うなら手を繋ぎますよ!」
知里は土方に怒る。
「お前は強引なんだよ。」
「取り柄と呼んでください。」
「子どもが車道歩いて母親を健気に守っているかも知れねぇだろ。」
「年齢的にあり得るから、その言葉がガラスのように突き刺さるわ!」
そう言いながら、車道側を知里は譲らなかった。
屯所に戻ると沖田が玄関に走ってきた。
「ズルい、土方さんだけ出かけたでさぁ。」
沖田は土方に掴みかかる。
「悪いな。」
土方はさっと手を払い除けた。
「沖田さんも今度行こう。」
「今度っていつでさぁ?大人の今度は来ない。」
「お前も大人だろ、じゃあ明日かな。私で良ければだけど。」
「知里で我慢しまさぁ。」
「可愛いけど可愛くない!」
知里は沖田の髪をぐしゃぐしゃにした。
土方はちらっとこちらを見てすぐに屯所内へ入った。
「髪括りなおせやぃ。」
「いつでもどうぞ、大広間で朝まで仕事してますんでね。」
知里も土方に続いて大広間に向かった。
ついに2週間が過ぎた。
現状は何も変わらない。ワイドショーも歌舞伎町の上からヘリで撮影したものを流すか、どこぞの研究員やら天人専門家などが若返りの仕組みなんぞを説明している。
コメンテーターも「若返りしたーい」などと薄っぺらい発言を繰り返しているだけである。
ただ興味深いことに、元大人であるはずの子どもが本当に子供返りしてしまっているという事象があるらしい。周りの大人が子ども扱いし過ぎたのか、脳の影響なのか、精神的なものなのかは不明である。
「知里、髪括って。」
沖田は知里が夕方に出勤するとブラシと髪ゴムを持ってやってくる。
沖田は、昨日は全ての障子を手で破り尽くすなど暇人ならではのイタズラを繰り返している。た大人の沖田も刀で襖を壊していたので、むしろ危なくなくて助かる。
工務店のウンケイ、カイケイがやってきて障子はすぐに直してくれた。沖田が何やら依頼をしたのかわからないが一部障子が煌びやかになっていた。
「沖田さんって子どもでも剣術できるんですね。」
沖田の髪を結いながら知里は聞いた。
「当たり前でさぁ。山崎には負けねぇ。」
「でも真剣は鞘から抜けないらしいですね、聞きましたよ。」
沖田は腕の長さが足りず抜刀が出来なくなっていた。
「鞘を飛ばせば抜けますぜ、いつでも殺せまさぁ。」
「この姿でそのセリフやめて下さいよ。」
沖田の髪を一つに括った。
ピロン♪
‘今日は何も起きなかったよ。駅前の団子屋のみたらし団子はお勧め!’
「知里、最近メールよく鳴るな。」
沖田は知里の携帯を盗み見る。
「見廻り組局長ですよ。今真選組のかわりに市中見廻りしてくれてるんでその報告ですね。」
知里はマナーモードに切り替えた。バイブも切った。
「へぇ。えらく筆マメなんだな。その局長。」
「筆マメってかメールマメ?いや依存症かな。」
知里は仕事を始めた。
沖田は最初のうちは電話対応をしていたが、余りにも声が子どもなので今はやめている。書類作成と隊士へ剣術の修練を監督しているが、どちらも適当である。
22時を過ぎると屯所は知里のいる大広間以外は消灯している。
「知里、今日ここで寝ていい?」
沖田が枕を持ってやってきた。
「なんでですか?ここ明るいし、電話も鳴るし。自分の部屋で寝たらいいでしょ。」
知里は仕事を続ける。
「ここで寝たい気分なんでぃ。」
沖田は知里の横で寝転ぶ。
「意味わからないです。眠れなくても知らんから。」
10分ほど経っても出ていかない沖田に根負けし、知里は借りている布団を敷く。
「子どもの睡眠の邪魔できないからね。ここで寝なよ。」
沖田はゴロゴロと布団に潜り込んでアイマスクをする。
知里は行灯を持ってきて、大広間の電気を暗くした。
「知里は子どもの時はどんな子どもだったんでさぁ。」
「沖田さんくらい可愛い子でした。」
「嘘でさぁ。」
「親にとっては誰でも可愛いんだよ。」
知里はパソコン作業を続ける。
「知里は親覚えてますかぃ?」
「覚えてるよ。」
「例えば?」
「うーん、例えば。昔、頭痛持ちでよく夜に痛くなってたのね。そこで父が寝るまで私の頭をコンコン叩いてくれてて、それが微妙に痛いのよ。」
「いい話かと思いきやでさぁ。」
「でしょ。沖田さんは?」
「俺はあんまり覚えてないでさぁ。ただ隣にはいつもお姉ちゃんがいた。」
「ふーん、なるほど。」
知里はパソコン作業を止め、沖田の横の畳に寝転ぶ。
「なんでさぁ?」
沖田はアイマスクを取り知里を見る。
「少し仮眠ですよ。場所はどこでもいいでしょ。そもそも沖田さんがここに邪魔してるんですし。」
知里は目を閉じる。
「子ども扱いするなでさぁ。」
沖田も目を閉じた。
沖田は30分もすれば寝息を立てていた。
知里は沖田が寝たのを確認して、またパソコンを開く。
‘子ども返り 大人 対応’
検索をしてみたが、みんなまだまだ手探り状態でなんの情報も得られなかった。
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