2年目
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今日はGW真っ只中。
人手の多い江戸では警察はそこそこ忙しい。
午前中工務店へ外回りして帰ってきた知里は食堂に寄る。
「あれ、知里さんそれ何?」
山崎が知里の手に持つ植物を見て言う。
「これ、そこの寺から貰ってきた。菖蒲の葉っぱだよ。」
外回りついでに知里は寺に寄っていた。
「何に使うんですか?」
「風呂に入れるんだよ、今日子どもの日だから。屯所のお風呂にも入れたら?持ってきたし。」
「そんな風習あるんですかぃ?」
沖田も見廻り終わりのようだ。
「あるよ。ついでに風呂につけた菖蒲の葉を良くなってほしい部位に巻くと良いって。沖田さんの場合は頭に巻くといいと思う。」
「オバさんは顔でさぁ。山崎は全身。」
「沖田隊長ひどいですよぉ。」
山崎は涙目で訴える。
「ちまきは女中さんが用意してくれてるし、鯉のぼりは流石にしないかぁ。」
知里は水を飲み一服する。
「大人の集団ですからねぇ。」
山崎も水を飲む。
「未成年もいるけどね。」
「精神年齢は全員子どもでさぁ。」
「「確かに。」」
山崎と知里は深く頷いた。
「そういえば今日は副長の誕生日ですよ。」
山崎は手を叩いて思い出した。
「え、そうなんだ。覚えやすい。いくつになったの?」
「29ですかね。」
「ついにラストイヤーだね。」
山崎と知里はため息をつく。
「そういえばオバさんは何歳なんでさぁ?」
「え?それ聞く?」
「いつのまにか30なんですかぃ?マジのオバさんでさぁ。」
「もう年齢イジりやめて、心折れる。」
知里は頭を抱える。
「んー。これから知里って呼びまさぁ。」
沖田は思いつき言う。
「は?なんで?」
「オバさんって呼ばれることに違和感がないからでさぁ。」
「意味わからん、とりあえず腹立つ。しかも呼び捨てだし。」
「ワザとでさぁ。」
「だろうね。あぁもうダメ、山崎さん、がんばろうね!」
知里は山崎に向かってガッツポーズする。
「なんか副長にプレゼントあげるの?」
山崎と沖田に聞く。
「いやー、無いですよ。男同士ではなかなか。」
山崎が応える。
「トシー!!!ねぇ、トシ見なかった?いないんだけど!」
赤いリボンを付けた近藤が食堂に来た。
「今日は見てないでさぁ。」
「そうか!どこに行ったんだろうな!」
近藤はまた土方を探しに行った。
「男同士でもアリだね。」
知里は呟いた。
「というか、副長は今日休暇だったと思いますよ。」
山崎は予定表を見る。
「じゃあもしかしたらデートで、お祝いしてもらってるのかも。ちょっと安心した。」
知里は午前中の報告書を書くために仕事部屋に戻った。
夜に土方が屯所に帰ってきた。
知里は少し残業して帰るところだ。
「あれ、帰り早いですね。デート楽しかったですか?」
「は?デート?なんだそれ。」
「誕生日デートかと思ってました。」
「誰の?」
「土方さんの。今日誕生日らしいですよ。おめでとうございます。」
「そうか、忘れてた。普通に映画観てた。」
知里は少し考える。
「じゃあちょっと付き合ってください。今市民から通報あって、迎えにいくところです。」
知里と土方は真選組の車を借りて、志村邸へ行く。
「近藤さん、土方さん帰ってきたよ。屯所に帰ろー!」
志村邸の中庭で叫ぶと、木の上から赤いリボンの近藤が降りてきた。
「トシー!探したんだよ!誕生日おめでとうトシ!」
近藤は土方を抱きしめてお祝いする。
「今日土方さんの誕生日だったんですか。どこに探しにきたんだか。」
新八が言う。
「まぁ、近藤さんの中ではどっちも大切だから探し人を途中で間違えたのかなー。ゴリラだから。」
知里は男の抱擁を眺める。
新八にお詫びとして柏餅と菖蒲の葉を渡す。新八も菖蒲の葉を不思議そうに持っていた。
屯所に2人を連れて帰ると、玄関に段ボールが置いてあり、紙が貼ってある。
‘土方コノヤローへ’
開けると29本のマヨネーズがびっしり入っていた。
柄にもなく嬉しそうな土方。
沖田と山崎が食堂から玄関へ顔を出す。
「それ、邪魔だから早く片付けてくだせぇ。」
「副長お誕生日おめでとうございます。」
「ああ。」
土方はタバコを吸った。
沖田はさっさと食堂へ戻り、山崎はマヨネーズを運ぶのを手伝って土方と近藤と一緒に屯所へ入った。
知里はそのまま気分よく自転車で帰っていった。
人手の多い江戸では警察はそこそこ忙しい。
午前中工務店へ外回りして帰ってきた知里は食堂に寄る。
「あれ、知里さんそれ何?」
山崎が知里の手に持つ植物を見て言う。
「これ、そこの寺から貰ってきた。菖蒲の葉っぱだよ。」
外回りついでに知里は寺に寄っていた。
「何に使うんですか?」
「風呂に入れるんだよ、今日子どもの日だから。屯所のお風呂にも入れたら?持ってきたし。」
「そんな風習あるんですかぃ?」
沖田も見廻り終わりのようだ。
「あるよ。ついでに風呂につけた菖蒲の葉を良くなってほしい部位に巻くと良いって。沖田さんの場合は頭に巻くといいと思う。」
「オバさんは顔でさぁ。山崎は全身。」
「沖田隊長ひどいですよぉ。」
山崎は涙目で訴える。
「ちまきは女中さんが用意してくれてるし、鯉のぼりは流石にしないかぁ。」
知里は水を飲み一服する。
「大人の集団ですからねぇ。」
山崎も水を飲む。
「未成年もいるけどね。」
「精神年齢は全員子どもでさぁ。」
「「確かに。」」
山崎と知里は深く頷いた。
「そういえば今日は副長の誕生日ですよ。」
山崎は手を叩いて思い出した。
「え、そうなんだ。覚えやすい。いくつになったの?」
「29ですかね。」
「ついにラストイヤーだね。」
山崎と知里はため息をつく。
「そういえばオバさんは何歳なんでさぁ?」
「え?それ聞く?」
「いつのまにか30なんですかぃ?マジのオバさんでさぁ。」
「もう年齢イジりやめて、心折れる。」
知里は頭を抱える。
「んー。これから知里って呼びまさぁ。」
沖田は思いつき言う。
「は?なんで?」
「オバさんって呼ばれることに違和感がないからでさぁ。」
「意味わからん、とりあえず腹立つ。しかも呼び捨てだし。」
「ワザとでさぁ。」
「だろうね。あぁもうダメ、山崎さん、がんばろうね!」
知里は山崎に向かってガッツポーズする。
「なんか副長にプレゼントあげるの?」
山崎と沖田に聞く。
「いやー、無いですよ。男同士ではなかなか。」
山崎が応える。
「トシー!!!ねぇ、トシ見なかった?いないんだけど!」
赤いリボンを付けた近藤が食堂に来た。
「今日は見てないでさぁ。」
「そうか!どこに行ったんだろうな!」
近藤はまた土方を探しに行った。
「男同士でもアリだね。」
知里は呟いた。
「というか、副長は今日休暇だったと思いますよ。」
山崎は予定表を見る。
「じゃあもしかしたらデートで、お祝いしてもらってるのかも。ちょっと安心した。」
知里は午前中の報告書を書くために仕事部屋に戻った。
夜に土方が屯所に帰ってきた。
知里は少し残業して帰るところだ。
「あれ、帰り早いですね。デート楽しかったですか?」
「は?デート?なんだそれ。」
「誕生日デートかと思ってました。」
「誰の?」
「土方さんの。今日誕生日らしいですよ。おめでとうございます。」
「そうか、忘れてた。普通に映画観てた。」
知里は少し考える。
「じゃあちょっと付き合ってください。今市民から通報あって、迎えにいくところです。」
知里と土方は真選組の車を借りて、志村邸へ行く。
「近藤さん、土方さん帰ってきたよ。屯所に帰ろー!」
志村邸の中庭で叫ぶと、木の上から赤いリボンの近藤が降りてきた。
「トシー!探したんだよ!誕生日おめでとうトシ!」
近藤は土方を抱きしめてお祝いする。
「今日土方さんの誕生日だったんですか。どこに探しにきたんだか。」
新八が言う。
「まぁ、近藤さんの中ではどっちも大切だから探し人を途中で間違えたのかなー。ゴリラだから。」
知里は男の抱擁を眺める。
新八にお詫びとして柏餅と菖蒲の葉を渡す。新八も菖蒲の葉を不思議そうに持っていた。
屯所に2人を連れて帰ると、玄関に段ボールが置いてあり、紙が貼ってある。
‘土方コノヤローへ’
開けると29本のマヨネーズがびっしり入っていた。
柄にもなく嬉しそうな土方。
沖田と山崎が食堂から玄関へ顔を出す。
「それ、邪魔だから早く片付けてくだせぇ。」
「副長お誕生日おめでとうございます。」
「ああ。」
土方はタバコを吸った。
沖田はさっさと食堂へ戻り、山崎はマヨネーズを運ぶのを手伝って土方と近藤と一緒に屯所へ入った。
知里はそのまま気分よく自転車で帰っていった。