1年目
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「明けましておめでとうございます。」
いつもと同じ朝の時間に屯所についた。
女中の数人もすでに働いている。
「あけましておめでとうございます。お年玉ください。」
沖田が手をだす。
「社会人じゃん。まぁ仕方ないか、大人の嗜みですから。はい、1000円。」
知里はポチ袋を渡す。
「しけてまさぁ。」
沖田は受け取ったポチ袋をヒラヒラさせる。
「私沖田さんの給与明細みてるんで、もうこれ以上無理です、心折れます。」
今日もかなり冷える、やっぱり真選組はエアコンの設置が増えなかった。
「副長は帰らないんですか?親族くらいはいるでしょ。せめて墓参りとかすればいいのに。」
知里と土方はエアコンのある会議室でデスクワークする。
近藤はお偉いさんたちと新年の挨拶のため江戸城へ参じた。
「副長もいかなくてもいいの?」
知里は土方に聞く。
「休んでる隊士も多いのに、もしなんかあって幹部いなかったら大変だろう。」
「幹部ならここにいますよ。」
知里は隣で寝そべる沖田を指差す。
「間違えた、まともな幹部。」
土方は沖田を見下げた。
里帰りができる隊士は休暇を取っていて、山崎や斉藤、原田は武州へ帰っていた。
「山崎は薬問屋と医者の家系だ。」
土方は知里に教えた。
「そうなんですか、だから処置が上手いんですね。どこかの誰かさんみたいに傷が乾いて止血とは大違い。」
「誰のこといってんだ。」
「例えばの話ですよ。」
「そうでさぁ、土方さんは自意識過剰なんでさぁ、みんなが自分のこと好きだと思ってる気持ちの悪い人間なんでさぁ。」
沖田は起きていた。
「総悟、お前はなんでここにいるんだ?墓参りは?」
「明日日帰りでいきまさぁ。今日は寒い。」
「明日も寒いよ?」
「じゃあ明後日。」
「なんでいつでも休暇が取れると思ってんだお前。」
土方はタバコに火をつける。
「知里は休み取らないのか?別にとっていいぞ。」
「やる事ないですよ、福袋も興味ないし。私は寂しい独り者だし、墓仕舞いしちゃったし!旦那は骨すらないし、リアル‘千の風になって’ですよ。私はそこにいません〜♪です。それにテレビ見るならここで見れるし。」
知里は自嘲的に話した。
「えっ、骨ないんですかぃ?」
「うん、消えた。」
「まぁ、お前がそれでいいなら構わねぇが。」
そのまましばらく仕事をする。
「暇なら初詣行きましょうよ!
仕事やる気ないんで、私、半休とります。沖田さんも今寝てるんだし半休でいいよね。土方さんはどうします?」
土方は暇じゃないといいつつ、2人に押し切られて近くの初詣に行く。
「今年こそ副長になりまさぁ。」
沖田は抱負を語る。
「おい、なに正月から縁起でもねえこと祈ってるんだよ。」
「神様には誓いを伝える場ですから、沖田さん正しいのかも?」
知里は納得するが、土方はため息をついて神殿前をあとにした。
参道を歩いていると、
「らっしゃーい、らっしゃーい、おみくじどうすか?」
万事屋の3人が宮司と巫女の姿で立っていた。
「ゲッ、正月からお前らかよ。おみくじってこんな感じで売るんだったか?」
土方は銀時に向かって詰め寄る。
「んー?あれ?多串君じゃない?どうしたの?正月からサボり?」
銀時は土方を睨みつける。
「明けましておめでとうございます。そうそう、これお年玉です。」
知里は神楽と新八にお年玉を渡す。
「やったー!知里ありがとうアル!」
「神楽ちゃん、あけましておめでとうって言わないと!あけましておめでとうございます。お年玉ありがとうございます!」
新八は丁寧にお礼した。
「こんなとこでなにしてんでさぁ?」
「見て分かるネ!正月といえば巫女コスプレが堂々とできるおみくじバイトで決まりアル!」
万事屋のおみくじの押し売りが始まった。
「折角だから、おみくじの結果が一番悪い人が夜ご飯を奢りませんか?」
知里は提案する。
「いいですぜぃ。」
土方も渋々了承しておみくじをひくことにした。
先ずは知里がひく。
「はい、100円。」
知里が新八に渡すと、サイコロが手渡される。
「珍しいですね。」
コロコロ
「小吉です。」
新八が答える。
「えー、けっこう悪いじゃん、今年幸先悪。ってか、何か紙みたいなやつもらえないの?」
知里は不思議そうに尋ねると、
「実はコピー機壊れちゃってないんです。だからサイコロの目に結果書いて、口頭で教えてるんです。」
新八が頭をかいて答えた。
「それ意味あんのかよ?」
土方が聞くと、
「おみくじなんて、紙あってもすぐ木の枝とかに括るだろ?あれいちいち外すんだよ、流行りの仕事の効率化だよ、そんでエコだ、ペーパーレス!!」
銀時は胸を張って答えた。
「そうか。まぁそうかも。」
「納得すんなよ。」
土方は知里の頭を小突く。
「とりあえず土方さんもやってください、約束は約束なんで!」
知里は土方に促した。
「じゃあ、お前はこれどうぞ。」
銀時は土方にサイコロを渡す。
コロコロ
「凶です、ププ。」
銀時がニヤニヤ笑って答える。
「マジか。っておい、これ5面が凶じゃねーか!」
「いやだねぇ、おみくじはサイコロ選びから始まってんの。運は自分で掴むんだよ。」
「ざけんな。」
土方は銀時と睨み合いを始めた。
「チャイナ、俺には全部大吉のサイコロよこせよ。」
「お前には特別にこれアル、全部大凶のサイコロだ、ハハハハ!ザマァみろ!」
神楽は得意げにサイコロを渡すが、沖田はそのサイコロを全力で投げる。
バシッ!!
神楽の額へサイコロが直撃。
「うーん、サイコロがチャイナの血でよく見えないでさぁ。大までは見えるんだけどなぁ、まぁ大から始まるのは大体大吉でさぁ。」
「テメーわざとだろ!!」
神楽は憤慨して沖田に飛びかかろうとするが、新八と銀時に止められる。
「おいおい、なに正月から流血事件起こして、どんなけ血に飢えてんの。いやだいやだお客減るから帰ってくれる?」
銀時は手でシッシッと振って追い返した。
「まぁ約束なんで、土方さんの奢りでなに食べます?」
知里は沖田に聞く。
「なんでだよ。」
土方は答える。
「漢同士の約束でさぁ。二言はないでさぁ。」
「なんでだよ。」
知里は答える。
「あ、ちょっとまって。」
知里は授与所に寄り、大きな破魔矢とお守りを2つ買った。
「破魔矢は食堂に飾りましょう!」
「南か東向きでさぁ。」
「2つもお守り買ったのか?」
「2人居ますからね。」
土方には健康長寿のお守り、
沖田には出世成功のお守りを渡す。
「矛盾してねぇか。」
「どっちのお守りのご利益が大きいか楽しみでさぁ。」
「俺からもこれちさとにでさぁ。」
知里は袋から出す。
‘安産お守り’
「太ったってか?口で言えよこの野郎。」
知里は沖田の背中を叩く。
3人で境内をあとにして、夜ご飯処を探して正月の街を散策した。
いつもと同じ朝の時間に屯所についた。
女中の数人もすでに働いている。
「あけましておめでとうございます。お年玉ください。」
沖田が手をだす。
「社会人じゃん。まぁ仕方ないか、大人の嗜みですから。はい、1000円。」
知里はポチ袋を渡す。
「しけてまさぁ。」
沖田は受け取ったポチ袋をヒラヒラさせる。
「私沖田さんの給与明細みてるんで、もうこれ以上無理です、心折れます。」
今日もかなり冷える、やっぱり真選組はエアコンの設置が増えなかった。
「副長は帰らないんですか?親族くらいはいるでしょ。せめて墓参りとかすればいいのに。」
知里と土方はエアコンのある会議室でデスクワークする。
近藤はお偉いさんたちと新年の挨拶のため江戸城へ参じた。
「副長もいかなくてもいいの?」
知里は土方に聞く。
「休んでる隊士も多いのに、もしなんかあって幹部いなかったら大変だろう。」
「幹部ならここにいますよ。」
知里は隣で寝そべる沖田を指差す。
「間違えた、まともな幹部。」
土方は沖田を見下げた。
里帰りができる隊士は休暇を取っていて、山崎や斉藤、原田は武州へ帰っていた。
「山崎は薬問屋と医者の家系だ。」
土方は知里に教えた。
「そうなんですか、だから処置が上手いんですね。どこかの誰かさんみたいに傷が乾いて止血とは大違い。」
「誰のこといってんだ。」
「例えばの話ですよ。」
「そうでさぁ、土方さんは自意識過剰なんでさぁ、みんなが自分のこと好きだと思ってる気持ちの悪い人間なんでさぁ。」
沖田は起きていた。
「総悟、お前はなんでここにいるんだ?墓参りは?」
「明日日帰りでいきまさぁ。今日は寒い。」
「明日も寒いよ?」
「じゃあ明後日。」
「なんでいつでも休暇が取れると思ってんだお前。」
土方はタバコに火をつける。
「知里は休み取らないのか?別にとっていいぞ。」
「やる事ないですよ、福袋も興味ないし。私は寂しい独り者だし、墓仕舞いしちゃったし!旦那は骨すらないし、リアル‘千の風になって’ですよ。私はそこにいません〜♪です。それにテレビ見るならここで見れるし。」
知里は自嘲的に話した。
「えっ、骨ないんですかぃ?」
「うん、消えた。」
「まぁ、お前がそれでいいなら構わねぇが。」
そのまましばらく仕事をする。
「暇なら初詣行きましょうよ!
仕事やる気ないんで、私、半休とります。沖田さんも今寝てるんだし半休でいいよね。土方さんはどうします?」
土方は暇じゃないといいつつ、2人に押し切られて近くの初詣に行く。
「今年こそ副長になりまさぁ。」
沖田は抱負を語る。
「おい、なに正月から縁起でもねえこと祈ってるんだよ。」
「神様には誓いを伝える場ですから、沖田さん正しいのかも?」
知里は納得するが、土方はため息をついて神殿前をあとにした。
参道を歩いていると、
「らっしゃーい、らっしゃーい、おみくじどうすか?」
万事屋の3人が宮司と巫女の姿で立っていた。
「ゲッ、正月からお前らかよ。おみくじってこんな感じで売るんだったか?」
土方は銀時に向かって詰め寄る。
「んー?あれ?多串君じゃない?どうしたの?正月からサボり?」
銀時は土方を睨みつける。
「明けましておめでとうございます。そうそう、これお年玉です。」
知里は神楽と新八にお年玉を渡す。
「やったー!知里ありがとうアル!」
「神楽ちゃん、あけましておめでとうって言わないと!あけましておめでとうございます。お年玉ありがとうございます!」
新八は丁寧にお礼した。
「こんなとこでなにしてんでさぁ?」
「見て分かるネ!正月といえば巫女コスプレが堂々とできるおみくじバイトで決まりアル!」
万事屋のおみくじの押し売りが始まった。
「折角だから、おみくじの結果が一番悪い人が夜ご飯を奢りませんか?」
知里は提案する。
「いいですぜぃ。」
土方も渋々了承しておみくじをひくことにした。
先ずは知里がひく。
「はい、100円。」
知里が新八に渡すと、サイコロが手渡される。
「珍しいですね。」
コロコロ
「小吉です。」
新八が答える。
「えー、けっこう悪いじゃん、今年幸先悪。ってか、何か紙みたいなやつもらえないの?」
知里は不思議そうに尋ねると、
「実はコピー機壊れちゃってないんです。だからサイコロの目に結果書いて、口頭で教えてるんです。」
新八が頭をかいて答えた。
「それ意味あんのかよ?」
土方が聞くと、
「おみくじなんて、紙あってもすぐ木の枝とかに括るだろ?あれいちいち外すんだよ、流行りの仕事の効率化だよ、そんでエコだ、ペーパーレス!!」
銀時は胸を張って答えた。
「そうか。まぁそうかも。」
「納得すんなよ。」
土方は知里の頭を小突く。
「とりあえず土方さんもやってください、約束は約束なんで!」
知里は土方に促した。
「じゃあ、お前はこれどうぞ。」
銀時は土方にサイコロを渡す。
コロコロ
「凶です、ププ。」
銀時がニヤニヤ笑って答える。
「マジか。っておい、これ5面が凶じゃねーか!」
「いやだねぇ、おみくじはサイコロ選びから始まってんの。運は自分で掴むんだよ。」
「ざけんな。」
土方は銀時と睨み合いを始めた。
「チャイナ、俺には全部大吉のサイコロよこせよ。」
「お前には特別にこれアル、全部大凶のサイコロだ、ハハハハ!ザマァみろ!」
神楽は得意げにサイコロを渡すが、沖田はそのサイコロを全力で投げる。
バシッ!!
神楽の額へサイコロが直撃。
「うーん、サイコロがチャイナの血でよく見えないでさぁ。大までは見えるんだけどなぁ、まぁ大から始まるのは大体大吉でさぁ。」
「テメーわざとだろ!!」
神楽は憤慨して沖田に飛びかかろうとするが、新八と銀時に止められる。
「おいおい、なに正月から流血事件起こして、どんなけ血に飢えてんの。いやだいやだお客減るから帰ってくれる?」
銀時は手でシッシッと振って追い返した。
「まぁ約束なんで、土方さんの奢りでなに食べます?」
知里は沖田に聞く。
「なんでだよ。」
土方は答える。
「漢同士の約束でさぁ。二言はないでさぁ。」
「なんでだよ。」
知里は答える。
「あ、ちょっとまって。」
知里は授与所に寄り、大きな破魔矢とお守りを2つ買った。
「破魔矢は食堂に飾りましょう!」
「南か東向きでさぁ。」
「2つもお守り買ったのか?」
「2人居ますからね。」
土方には健康長寿のお守り、
沖田には出世成功のお守りを渡す。
「矛盾してねぇか。」
「どっちのお守りのご利益が大きいか楽しみでさぁ。」
「俺からもこれちさとにでさぁ。」
知里は袋から出す。
‘安産お守り’
「太ったってか?口で言えよこの野郎。」
知里は沖田の背中を叩く。
3人で境内をあとにして、夜ご飯処を探して正月の街を散策した。