1年目
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12月、木枯らしがすでに3号か4号が吹いた夜。
休暇の沖田が中古販売店で宇宙製のゲーム機とソフトを買ってきた。
『勇者伝説〜Vol.10268』
「Vol.10268って出すぎじゃない?」
知里は言う。
「まぁ、天人はこんなもんなんじゃねぇんですか。」
屯所の大広間。ゲーム機を開いて、ソフトをセッティングする。
仕事終わりの知里、山崎、斉藤と無理やり連れてきた土方、休暇の沖田で少し遊ぶことにした。
「どうやって遊ぶんだろう?」
山崎は天人語であろう説明書を見る。
セッティングが完了したゲーム機を中心に一同正座する。
「早くしろよ、俺は仕事溜まってんだ。」
土方は怒っている。
「なんかここの赤いボタン押すみたいです。」
山崎が押すと、眩い光が部屋全体を包み込んだ。
ーーーーーーーーーーーーーーーー
「うーん。」
知里が目を覚ます。
いつのまにか寝ていたようだった。
立ち上がり、周りを見渡すと野原が広がっている。
ガサガサ……
沖田、山崎、斉藤、土方が次々と立ち上がる。
「なんかすごいリアルですね。」
山崎が言う。
「本当、まるでゲームの中にそのまま入ったみたい。」
知里が答える。
「おい、大広間どこいった。タバコがねぇ。」
土方がタバコを探そうとするが、そもそも隊服ではなく、紫色のフード付きの白雪姫に出てくる魔女のような格好だ。細い枝を持っている。
「なんすか、そのダセェ服。似合ってないでさぁ。」
沖田は西洋風の甲冑の胸当て、脇に剣を刺している。
斉藤は少し小洒落た西洋の服を着て、紙切れを持っている。
山崎は平民そのものの服にハエ叩きのような棒、知里は日本風の甲と甲冑を着ていた。
「なんか私だけ世界観おかしくない?」
知里は呟く。
「そんなことより、屯所は何処だよ!」
土方が叫ぶ。
「うーん、もしかしてなんかRPGのゲームみたいですね。」
山崎は観察して言った。
「なんですかぃ、そのままゲームの世界に入り込んで実際に進んでいくゲームってことですかぃ?」
「そんな感じです。」
山崎は答える。
「チッ、メンドくせぇもん買ってきやがって!さっさと終わらせて、早く仕事するぞ!」
土方はズンズン1人歩いていく。
ウキーキキキキー
猿っぽい何かに土方は囲まれる。
ザシュ!
土方が目の前から消え、
ピロリン♪
上から土方が落ちてきた。
「はぁはぁ、何だ、なにが起こった?」
土方は息を切らしている。
「わかりませんけど、襲われて消えました。」
知里は状況を説明した。
「なんか土方さんの頭の上、光る棒みたいなのが見えます。2本かな。」
山崎が言う。
「他の人は3本でさぁ。あー、これって残りLIFE ゲージってやつでさぁ。土方死んだな。」
沖田はニヤニヤ笑っている。
「笑い事じゃねーよ、これ3回死んだらゲームオーバーだろ。マジで死ぬとかねぇよな?」
土方は叫ぶ。
「わかりません、なんせ宇宙製なんで。でも、死なないでクリアした方がマシそうですよね。」
山崎は答えた。
土方を襲ってきた猿がこちらを見つけて、大群で向かってくる。
「逃げろー!」
全員走るが、知里は全身甲冑なので遅い。
「ちょっ、おいてくな!無理だから、なんでか私武器もないから!」
知里は猿に襲われた。
「知里さん!!」
山崎は逃げながら叫ぶ。
チッ。
土方は立ち止まり、知里の方へ向かう。
それよりも早く、沖田が剣を振り回して猿を撃退していった。
ピロピロピロピロピロピロピロピロリン♪
知里は何故か死なず、沖田は知里に群がる敵をなぎ倒していく。
山崎も戻ってきて、ハエ叩きで応戦するが、敵を倒せない。
「なんでー、ちょっ、どう言うこと?」
山崎は逃げながら考え、1つ思いつく。
そうか。きっとそれだ。
地面の石を拾い、バトミントンの要領で敵にスマッシュを繰り広げる。
ピロピロピロピロピロリン♪
土方は持っている枝を見て考えた。俺はなにができる。すると、頭に直接文字が降りてきた。
そうか。きっとこれだ。
「ヒール!!」
枝からフワっと光が出て、自分の体が温かくなった。
「なんだよ、攻撃魔法じゃねーよ。」
「土方さん!魔術師は最初なんの役にも立たないことはRPGあるあるです!」
山崎は、ミントンしながら答える。
斉藤は紙切れ見て考えた。
何ができるんだろう。すると紙に文字が浮かんできた。
『これを読め、さすれば仲間の戦闘力が上がる、リリモアリリス。』
斉藤は紙切れを土方に見せる。
「終!読めーー!読まなきゃ意味ねーんだよ!」
土方は逃げながら叫ぶ。
斉藤はまた考えた。
読む?声を出して?心でも読むって言うよね。心で読んだんだけど、どうしたらいいんだZ!
いや、俺は剣でしかみんなの期待に応えることはできない!
斉藤は紙切れを破り捨て、野原に落ちている棒を2本拾いあげた。
ブブー♪
パンッ
斉藤がその場に倒れた。
「終ーー!」
土方が斉藤を担ぎ、逃げる。
「土方さん、多分職種によって持てる武器みたいなものが違うんですよ!斉藤さんは紙切れだけです!死んだんじゃなく、きっと今はペナルティです!」
山崎がミントン攻撃しながら説明する。
「最悪だー、終にこの職種は相性最悪だー!」
数分後、敵はすべてなぎ倒された。
「はぁ、はぁ、よかった、死ななかった。てか、遠距離攻撃とか魔女とか普通女が担当じゃない?」
知里は土方、山崎に突っかかる。
「仕方ないだろ、選んだ訳じゃねぇんだから。俺だってこんな死に物狂いで逃げ回るキャラ願い下げだ。」
土方は息も絶え絶えに答える。
「そうでさぁ、しっかりしてくだせぇ、土方コノヤロー。」
「お前、現実世界とほぼ同じことしてるだけだから。」
「あ、見てください、空になんか映し出されてます。」
『猿の野原クリア』
斉藤…賢者(Lv1)
沖田…剣士(Lv1→36)
土方…魔術師(Lv1→2)
山崎…弓師(Lv1→27)
知里…盾師(Lv1→20)
次ステージ、ワニの楽園
「いやマジでレベル上げよ。」
土方は独言た。
休暇の沖田が中古販売店で宇宙製のゲーム機とソフトを買ってきた。
『勇者伝説〜Vol.10268』
「Vol.10268って出すぎじゃない?」
知里は言う。
「まぁ、天人はこんなもんなんじゃねぇんですか。」
屯所の大広間。ゲーム機を開いて、ソフトをセッティングする。
仕事終わりの知里、山崎、斉藤と無理やり連れてきた土方、休暇の沖田で少し遊ぶことにした。
「どうやって遊ぶんだろう?」
山崎は天人語であろう説明書を見る。
セッティングが完了したゲーム機を中心に一同正座する。
「早くしろよ、俺は仕事溜まってんだ。」
土方は怒っている。
「なんかここの赤いボタン押すみたいです。」
山崎が押すと、眩い光が部屋全体を包み込んだ。
ーーーーーーーーーーーーーーーー
「うーん。」
知里が目を覚ます。
いつのまにか寝ていたようだった。
立ち上がり、周りを見渡すと野原が広がっている。
ガサガサ……
沖田、山崎、斉藤、土方が次々と立ち上がる。
「なんかすごいリアルですね。」
山崎が言う。
「本当、まるでゲームの中にそのまま入ったみたい。」
知里が答える。
「おい、大広間どこいった。タバコがねぇ。」
土方がタバコを探そうとするが、そもそも隊服ではなく、紫色のフード付きの白雪姫に出てくる魔女のような格好だ。細い枝を持っている。
「なんすか、そのダセェ服。似合ってないでさぁ。」
沖田は西洋風の甲冑の胸当て、脇に剣を刺している。
斉藤は少し小洒落た西洋の服を着て、紙切れを持っている。
山崎は平民そのものの服にハエ叩きのような棒、知里は日本風の甲と甲冑を着ていた。
「なんか私だけ世界観おかしくない?」
知里は呟く。
「そんなことより、屯所は何処だよ!」
土方が叫ぶ。
「うーん、もしかしてなんかRPGのゲームみたいですね。」
山崎は観察して言った。
「なんですかぃ、そのままゲームの世界に入り込んで実際に進んでいくゲームってことですかぃ?」
「そんな感じです。」
山崎は答える。
「チッ、メンドくせぇもん買ってきやがって!さっさと終わらせて、早く仕事するぞ!」
土方はズンズン1人歩いていく。
ウキーキキキキー
猿っぽい何かに土方は囲まれる。
ザシュ!
土方が目の前から消え、
ピロリン♪
上から土方が落ちてきた。
「はぁはぁ、何だ、なにが起こった?」
土方は息を切らしている。
「わかりませんけど、襲われて消えました。」
知里は状況を説明した。
「なんか土方さんの頭の上、光る棒みたいなのが見えます。2本かな。」
山崎が言う。
「他の人は3本でさぁ。あー、これって残りLIFE ゲージってやつでさぁ。土方死んだな。」
沖田はニヤニヤ笑っている。
「笑い事じゃねーよ、これ3回死んだらゲームオーバーだろ。マジで死ぬとかねぇよな?」
土方は叫ぶ。
「わかりません、なんせ宇宙製なんで。でも、死なないでクリアした方がマシそうですよね。」
山崎は答えた。
土方を襲ってきた猿がこちらを見つけて、大群で向かってくる。
「逃げろー!」
全員走るが、知里は全身甲冑なので遅い。
「ちょっ、おいてくな!無理だから、なんでか私武器もないから!」
知里は猿に襲われた。
「知里さん!!」
山崎は逃げながら叫ぶ。
チッ。
土方は立ち止まり、知里の方へ向かう。
それよりも早く、沖田が剣を振り回して猿を撃退していった。
ピロピロピロピロピロピロピロピロリン♪
知里は何故か死なず、沖田は知里に群がる敵をなぎ倒していく。
山崎も戻ってきて、ハエ叩きで応戦するが、敵を倒せない。
「なんでー、ちょっ、どう言うこと?」
山崎は逃げながら考え、1つ思いつく。
そうか。きっとそれだ。
地面の石を拾い、バトミントンの要領で敵にスマッシュを繰り広げる。
ピロピロピロピロピロリン♪
土方は持っている枝を見て考えた。俺はなにができる。すると、頭に直接文字が降りてきた。
そうか。きっとこれだ。
「ヒール!!」
枝からフワっと光が出て、自分の体が温かくなった。
「なんだよ、攻撃魔法じゃねーよ。」
「土方さん!魔術師は最初なんの役にも立たないことはRPGあるあるです!」
山崎は、ミントンしながら答える。
斉藤は紙切れ見て考えた。
何ができるんだろう。すると紙に文字が浮かんできた。
『これを読め、さすれば仲間の戦闘力が上がる、リリモアリリス。』
斉藤は紙切れを土方に見せる。
「終!読めーー!読まなきゃ意味ねーんだよ!」
土方は逃げながら叫ぶ。
斉藤はまた考えた。
読む?声を出して?心でも読むって言うよね。心で読んだんだけど、どうしたらいいんだZ!
いや、俺は剣でしかみんなの期待に応えることはできない!
斉藤は紙切れを破り捨て、野原に落ちている棒を2本拾いあげた。
ブブー♪
パンッ
斉藤がその場に倒れた。
「終ーー!」
土方が斉藤を担ぎ、逃げる。
「土方さん、多分職種によって持てる武器みたいなものが違うんですよ!斉藤さんは紙切れだけです!死んだんじゃなく、きっと今はペナルティです!」
山崎がミントン攻撃しながら説明する。
「最悪だー、終にこの職種は相性最悪だー!」
数分後、敵はすべてなぎ倒された。
「はぁ、はぁ、よかった、死ななかった。てか、遠距離攻撃とか魔女とか普通女が担当じゃない?」
知里は土方、山崎に突っかかる。
「仕方ないだろ、選んだ訳じゃねぇんだから。俺だってこんな死に物狂いで逃げ回るキャラ願い下げだ。」
土方は息も絶え絶えに答える。
「そうでさぁ、しっかりしてくだせぇ、土方コノヤロー。」
「お前、現実世界とほぼ同じことしてるだけだから。」
「あ、見てください、空になんか映し出されてます。」
『猿の野原クリア』
斉藤…賢者(Lv1)
沖田…剣士(Lv1→36)
土方…魔術師(Lv1→2)
山崎…弓師(Lv1→27)
知里…盾師(Lv1→20)
次ステージ、ワニの楽園
「いやマジでレベル上げよ。」
土方は独言た。