1年目
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討ち入り後もやる事は多い。
病院送りになっている攘夷志士達で退院していい者を確認し、他の隊士に勾留施設へ移送してもらう。入院が必要なものは適宜対応する。
入院している隊士に対しても見舞い、同様に入院手続きや退院手続きを済ませる。家族への連絡もする。今回はそれが4カ所あるので、引き続き補助隊士にも手伝ってもらった。
今回の本拠地となった武田屋は攘夷志士と知って場所を提供していたことで、補償交渉はなし。だが、隣の店を少し壊していたので、そちらの対応に追われた。なお、討ち入り時に発生した死人等の対応は知里には任されていないので、すべてが終わってから現場に行く。倉庫は大家が攘夷志士と知らずして、貸していたが、それは残念ながら補償はない。
結局、討ち入りでの攘夷志士の死傷者は68名にのぼり、武田屋の方はほぼ死人だった。
ほぼ1日を外で仕事をし、屯所に帰ってこられたのは20時を過ぎた。
昨日から働き通しだが、知里にもアドレナリンが出ているのか、そこまで気にしてはいなかったが、屯所についた途端に疲れがどっと出た。
とりあえず自室までたどりつき、そのままうつ伏せで倒れて目を瞑る。
少し寝ていたのか時計は22時、食堂に行き水を飲んでいると、山崎が帰ってきた。
「山崎さん、お久しぶりです!」
知里は久しぶりの山崎にテンションが上がる。
「ほんと久しぶりだね。まだ仕事してたの?隊服だし、外仕事?」
「病院と武田屋周りです。山崎さんも仕事ですか?」
「そうだよ、昨日は武田屋に張り込んでてリーダー格が逃げてないか確認してた。今日は攘夷活動の証拠集めかな。これからは攘夷志士の顔を確認して、下っ端で逃げた志士がいないかの確認と……」
物凄い仕事量である。流石鬼の副長。
「山崎さん、ずっと仕事じゃないですか。密偵も1ヵ月してたし!アンパンだったし!おかげで討ち入り成功できてよかったですけど。」
「良かったよ、密偵した甲斐があった。そうだ、知里さん、おにぎり食べる?買いすぎたんだ。」
アンパンの反動かコンビニのおにぎりが10個も買われている。
「いいんですか?そういえばご飯食べてなかったです。インスタントの味噌汁も飲みましょう。」
知里は豆腐と若芽の味噌汁を作って、山崎に渡す。
山崎は梅のおにぎり、知里は鮭のおにぎりを食べる。
「はぁ、やっぱ日本人って米と味噌汁だよ。」
山崎は心底そう思っているように噛み締めて言う。
「同感ですね。アンパンと牛乳ではないですよ。ちょっと心配しました。」
「何ていうか、ポリシーなんだよね。やめたらなんか失敗しそうでさ。」
「仕方ないですね、でももう密偵は終わったし、これからは美味しいもの食べましょう。」
「そうだね、それにこのおにぎりも知里さんと食べるから余計に美味しく感じるよ。一人だと味気ないんだよね。」
「人と食べるって1番の調味料なんですかね。」
知里もおにぎりと味噌汁が体全体に染み渡り、久しぶりに山崎との何気ない会話によって泥のような疲れが少し軽くなった気がした。
「またミントンしたいです。」
すぐにできないことはわかっていた。
それでも知里は山崎にそう吐露した。
「うん、僕もしたい。またしようね。」
山崎もそう応えた。
おにぎりを知里は3つ、山崎は5つ食べた。
「さて、また知里さんとミントンできるように、がんばろうかな。」
山崎は立ち上がり、自身を鼓舞した。
「そうですね、私もミントンのため頑張りますよ!」
知里もつられてガッツポーズする。
膨大な仕事量の中、2人のがんばりが実を結び、ミントンができたのはこれから2週間後の昼休みだった。
病院送りになっている攘夷志士達で退院していい者を確認し、他の隊士に勾留施設へ移送してもらう。入院が必要なものは適宜対応する。
入院している隊士に対しても見舞い、同様に入院手続きや退院手続きを済ませる。家族への連絡もする。今回はそれが4カ所あるので、引き続き補助隊士にも手伝ってもらった。
今回の本拠地となった武田屋は攘夷志士と知って場所を提供していたことで、補償交渉はなし。だが、隣の店を少し壊していたので、そちらの対応に追われた。なお、討ち入り時に発生した死人等の対応は知里には任されていないので、すべてが終わってから現場に行く。倉庫は大家が攘夷志士と知らずして、貸していたが、それは残念ながら補償はない。
結局、討ち入りでの攘夷志士の死傷者は68名にのぼり、武田屋の方はほぼ死人だった。
ほぼ1日を外で仕事をし、屯所に帰ってこられたのは20時を過ぎた。
昨日から働き通しだが、知里にもアドレナリンが出ているのか、そこまで気にしてはいなかったが、屯所についた途端に疲れがどっと出た。
とりあえず自室までたどりつき、そのままうつ伏せで倒れて目を瞑る。
少し寝ていたのか時計は22時、食堂に行き水を飲んでいると、山崎が帰ってきた。
「山崎さん、お久しぶりです!」
知里は久しぶりの山崎にテンションが上がる。
「ほんと久しぶりだね。まだ仕事してたの?隊服だし、外仕事?」
「病院と武田屋周りです。山崎さんも仕事ですか?」
「そうだよ、昨日は武田屋に張り込んでてリーダー格が逃げてないか確認してた。今日は攘夷活動の証拠集めかな。これからは攘夷志士の顔を確認して、下っ端で逃げた志士がいないかの確認と……」
物凄い仕事量である。流石鬼の副長。
「山崎さん、ずっと仕事じゃないですか。密偵も1ヵ月してたし!アンパンだったし!おかげで討ち入り成功できてよかったですけど。」
「良かったよ、密偵した甲斐があった。そうだ、知里さん、おにぎり食べる?買いすぎたんだ。」
アンパンの反動かコンビニのおにぎりが10個も買われている。
「いいんですか?そういえばご飯食べてなかったです。インスタントの味噌汁も飲みましょう。」
知里は豆腐と若芽の味噌汁を作って、山崎に渡す。
山崎は梅のおにぎり、知里は鮭のおにぎりを食べる。
「はぁ、やっぱ日本人って米と味噌汁だよ。」
山崎は心底そう思っているように噛み締めて言う。
「同感ですね。アンパンと牛乳ではないですよ。ちょっと心配しました。」
「何ていうか、ポリシーなんだよね。やめたらなんか失敗しそうでさ。」
「仕方ないですね、でももう密偵は終わったし、これからは美味しいもの食べましょう。」
「そうだね、それにこのおにぎりも知里さんと食べるから余計に美味しく感じるよ。一人だと味気ないんだよね。」
「人と食べるって1番の調味料なんですかね。」
知里もおにぎりと味噌汁が体全体に染み渡り、久しぶりに山崎との何気ない会話によって泥のような疲れが少し軽くなった気がした。
「またミントンしたいです。」
すぐにできないことはわかっていた。
それでも知里は山崎にそう吐露した。
「うん、僕もしたい。またしようね。」
山崎もそう応えた。
おにぎりを知里は3つ、山崎は5つ食べた。
「さて、また知里さんとミントンできるように、がんばろうかな。」
山崎は立ち上がり、自身を鼓舞した。
「そうですね、私もミントンのため頑張りますよ!」
知里もつられてガッツポーズする。
膨大な仕事量の中、2人のがんばりが実を結び、ミントンができたのはこれから2週間後の昼休みだった。