1年目
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朝の会議は結局事態の収拾はつかず、最後は土方の
「今喋ってる奴、全員切腹!」
で会議はお開きとなった。
なんだか凄いところに来てしまった。
予想はしてたけど、さすが田舎侍の組織…まだ寺子屋のほうがちゃんとしてるかも。
「知里さん!さっきは気を悪くしたよな。申し訳ない。総悟とは子どものころからの付き合いで、何というか少し甘やかしてしまったかもしれん。これまでの内輪だけの組織じゃないんだし、しっかりしなきゃだな。」
近藤は沖田の兄的存在なんだということはわかった。
「まずは、知里さんの仕事場と屯所の案内をしよう。山崎、お願いな。」
「はいー。あ、僕、山崎退っていいます。監察です。よろしくお願いします。」
山崎はなんだか地味な、良く言えば親しみやすい人だ。
「こちらこそ宜しくお願いします。」
「まさか土方さんってお名前とは驚きました。」
「そうですね、私もまさか副長さんとおなじだなんて。光栄なことです。」
切腹とサラッと言う人と同じで光栄とはなかなか思えないが、ここは社交辞令だ。
「ここの部屋が知里さんの仕事場になります。」
およそ6畳で戸棚、机など最低限のものはセットされている。隣は土方副長と一番隊の仕事部屋のようだった。
道場や大部屋、中庭、拘置施設、資料室、食堂など次々テキパキと案内してくれた。これまで女中さんしか女性がいなかったので、トイレは女中さん用のところを使うしかないようだった。
裏口出てすぐには真選組宿舎があり、隊長格は個室、他隊士は数人で1部屋で過ごしているらしい。家族連れや近くに実家のあるものは外で暮らしている。
私も女性ということで共同生活するわけにもいかず、近くに家を借りている。
「屯所の案内はこれくらいです。広いのですぐには覚えられないと思いますけど、まぁ必要な範囲だけでも。」
「山崎さん、どうもありがとう。1つ質問したいんだけど、資料室は誰でもみていいのかな?」
「資料室ですか?だいたいは見て大丈夫ですよ。これまでの記録しかないですけどね、鍵は会議室の保管庫においてます。」
山崎は資料はおもしろいものないですよーと笑いながら去っていった。
仕事部屋に戻って、持ってきた資料の整理をしていると、隣の部屋から声をかけられた。
「オバさん、なんでこんなところに出向してきたんでぃ?」
沖田が何の合図もなく私の仕事部屋にズカズカ入ってきた。
「私はあなたの叔母さんじゃないですよ。それにこんなところなんて言わないでくださいね、これでも私、立候補してきたんですから。」
それは本当のことだ、私は自らすすんでココを選んだのだ。
「へぇーそりゃ珍しい奴もいたもんですねぇ。自らキャリアの墓場に来たようなもんじゃないですか。それにこんな男所帯の場所に自分から来ようだなんて、旦那は心配しないんですかぃ?」
「ご親切にどうも。私のところは何も問題ないんですよ。沖田隊長にはこれからお世話になりますので、よろしくお願いしますね。」
あくまでも挑発に乗らず、淡々と接していると、面白くなくなったのか、「わかったよ、オバさん」と捨て台詞を吐いて行った。
どうしてこうも挑発したがるのかねぇ、若いのにストレスかなぁと考えていた。
「今喋ってる奴、全員切腹!」
で会議はお開きとなった。
なんだか凄いところに来てしまった。
予想はしてたけど、さすが田舎侍の組織…まだ寺子屋のほうがちゃんとしてるかも。
「知里さん!さっきは気を悪くしたよな。申し訳ない。総悟とは子どものころからの付き合いで、何というか少し甘やかしてしまったかもしれん。これまでの内輪だけの組織じゃないんだし、しっかりしなきゃだな。」
近藤は沖田の兄的存在なんだということはわかった。
「まずは、知里さんの仕事場と屯所の案内をしよう。山崎、お願いな。」
「はいー。あ、僕、山崎退っていいます。監察です。よろしくお願いします。」
山崎はなんだか地味な、良く言えば親しみやすい人だ。
「こちらこそ宜しくお願いします。」
「まさか土方さんってお名前とは驚きました。」
「そうですね、私もまさか副長さんとおなじだなんて。光栄なことです。」
切腹とサラッと言う人と同じで光栄とはなかなか思えないが、ここは社交辞令だ。
「ここの部屋が知里さんの仕事場になります。」
およそ6畳で戸棚、机など最低限のものはセットされている。隣は土方副長と一番隊の仕事部屋のようだった。
道場や大部屋、中庭、拘置施設、資料室、食堂など次々テキパキと案内してくれた。これまで女中さんしか女性がいなかったので、トイレは女中さん用のところを使うしかないようだった。
裏口出てすぐには真選組宿舎があり、隊長格は個室、他隊士は数人で1部屋で過ごしているらしい。家族連れや近くに実家のあるものは外で暮らしている。
私も女性ということで共同生活するわけにもいかず、近くに家を借りている。
「屯所の案内はこれくらいです。広いのですぐには覚えられないと思いますけど、まぁ必要な範囲だけでも。」
「山崎さん、どうもありがとう。1つ質問したいんだけど、資料室は誰でもみていいのかな?」
「資料室ですか?だいたいは見て大丈夫ですよ。これまでの記録しかないですけどね、鍵は会議室の保管庫においてます。」
山崎は資料はおもしろいものないですよーと笑いながら去っていった。
仕事部屋に戻って、持ってきた資料の整理をしていると、隣の部屋から声をかけられた。
「オバさん、なんでこんなところに出向してきたんでぃ?」
沖田が何の合図もなく私の仕事部屋にズカズカ入ってきた。
「私はあなたの叔母さんじゃないですよ。それにこんなところなんて言わないでくださいね、これでも私、立候補してきたんですから。」
それは本当のことだ、私は自らすすんでココを選んだのだ。
「へぇーそりゃ珍しい奴もいたもんですねぇ。自らキャリアの墓場に来たようなもんじゃないですか。それにこんな男所帯の場所に自分から来ようだなんて、旦那は心配しないんですかぃ?」
「ご親切にどうも。私のところは何も問題ないんですよ。沖田隊長にはこれからお世話になりますので、よろしくお願いしますね。」
あくまでも挑発に乗らず、淡々と接していると、面白くなくなったのか、「わかったよ、オバさん」と捨て台詞を吐いて行った。
どうしてこうも挑発したがるのかねぇ、若いのにストレスかなぁと考えていた。