1年目
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
朝からうだるような暑さで目が覚め、すぐに部屋のエアコンを付けた。
せっかくの休みだが、暑過ぎて何もやる気が起きない。とにかく食欲はないがパンと紅茶で朝食を終わらせた。
冷水で顔を洗い、出かける予定はないがとりあえず薄化粧だけする。
ピンポーン♪
来客の予定はないが、宅配便にしても少し時間が早い気がした。
インターホンの画面を見ると、胃痛確実のドS野郎が映っていた。
ピンポーン♪ピンポーン♪ピンポンピンポンピンピンピンピン…
「煩いわ!何度も鳴らすな!!」
「開けてくだせぇ、外あっちぃですぜぃ。」
「開けるわけないでしょ。帰ってください。」
知里は断固として譲らなかった。
「警察でーす、土方知里今すぐ開けなさーい!」
沖田はマンション中に響く程の声で叫んだ。
「ふざけんなー!」
ガチャ
「素直にあければいいんでさぁ。」
沖田はそのまま我が者顔で部屋に入る。
「おーい。沖田さん。意味わからんのですけど。私は今日休みですが。」
「偶然ですねぇ、俺も休みでさぁ。暑いんで、お茶でもくだせぇ。」
何故かお茶を入れてしまう自分に腹が立つ。
「沖田さん、お茶飲んだら帰ってくださいよ!」
「なんでぃ、用事でもあるんですかぃ?」
沖田は当てが外れたかと言うように尋ねた。
「うーん、彼氏が来るんで。」
「彼氏はいないでさぁ。」
「おるよ。」
「勘違いでさぁ。」
「そもそも妙齢の女性宅に突然押し入っても構わないんですか?」
「ドア開けてくれましたぜぃ。」
「強制的にな!」
「んでオバさんは彼氏って本当にいるんですかぃ?」
沖田が急に知里の顔を直視して聞いた。
「おらんわ!このドS野郎。」
職場では出来るだけ丁寧に沖田の対応をするが、今日は折角の休日を潰されそうになっている苛立ちでつい口が悪くなった。
「はぁ、沖田さんがめちゃくちゃ暇なのはわかったんですけど、そもそもなんで沖田さんはうちに来るんです?」
「他人の光熱費使って惰眠を貪ろうと思ってまさぁ。」
「予想以上に最低の答えだな!」
沖田は適当に知里をイライラさせる台詞をスラスラと吐き続けた。
一方で沖田は知里の部屋に入ってから、何か居心地の悪さを感じていた。
沖田は知里の部屋に入り、1番違和感を覚えたのはリビングだった。物が無いのだ。最近流行りの断捨離やミニマリストとも違う、なんの感情も動かない部屋。一般的には部屋をみれば、どんな人かを想像できる、あるいは想像したくなるものだが、ここはまるでロボットが作り上げた、生活感がないというか、生気のない部屋。ただ、亡くなったという旦那への供花だけはその部屋で生きていた。
沖田はこの部屋で本当に昼寝をするつもりだったが、気分が変わった。
「オバさん、出かけまさぁ。」
「そうですか、いってらっしゃい。」
「何言ってんでぃ、オバさんもでさぁ。」
「はぁ?どこに?」
「何処でもいいんでさぁ。何も変わんねぇのに女は時間がかかっていけねぇ。」
沖田は知里の腕を掴み、鞄と玄関にある鍵を乱雑に奪い外へ出た。
沖田は知里に駐輪場から自転車を持ってこさせ、後ろに乗った。
「オバさん、行きますぜ。」
「なんでこの暑い中、沖田さんを乗せて走らなあかんのよ。」
「オバさんはイライラすると関西弁になりまさぁ。」
「煩いわ、関西弁なめんな。」
「なめてなんかねぇでさぁ、俺が舐めてるのは土方だけでさぁ!」
「舐めてるじゃねーかよ!」
沖田は早く、早くと急かすので、仕方なく2人乗りでマンションを出た。
せっかくの休みだが、暑過ぎて何もやる気が起きない。とにかく食欲はないがパンと紅茶で朝食を終わらせた。
冷水で顔を洗い、出かける予定はないがとりあえず薄化粧だけする。
ピンポーン♪
来客の予定はないが、宅配便にしても少し時間が早い気がした。
インターホンの画面を見ると、胃痛確実のドS野郎が映っていた。
ピンポーン♪ピンポーン♪ピンポンピンポンピンピンピンピン…
「煩いわ!何度も鳴らすな!!」
「開けてくだせぇ、外あっちぃですぜぃ。」
「開けるわけないでしょ。帰ってください。」
知里は断固として譲らなかった。
「警察でーす、土方知里今すぐ開けなさーい!」
沖田はマンション中に響く程の声で叫んだ。
「ふざけんなー!」
ガチャ
「素直にあければいいんでさぁ。」
沖田はそのまま我が者顔で部屋に入る。
「おーい。沖田さん。意味わからんのですけど。私は今日休みですが。」
「偶然ですねぇ、俺も休みでさぁ。暑いんで、お茶でもくだせぇ。」
何故かお茶を入れてしまう自分に腹が立つ。
「沖田さん、お茶飲んだら帰ってくださいよ!」
「なんでぃ、用事でもあるんですかぃ?」
沖田は当てが外れたかと言うように尋ねた。
「うーん、彼氏が来るんで。」
「彼氏はいないでさぁ。」
「おるよ。」
「勘違いでさぁ。」
「そもそも妙齢の女性宅に突然押し入っても構わないんですか?」
「ドア開けてくれましたぜぃ。」
「強制的にな!」
「んでオバさんは彼氏って本当にいるんですかぃ?」
沖田が急に知里の顔を直視して聞いた。
「おらんわ!このドS野郎。」
職場では出来るだけ丁寧に沖田の対応をするが、今日は折角の休日を潰されそうになっている苛立ちでつい口が悪くなった。
「はぁ、沖田さんがめちゃくちゃ暇なのはわかったんですけど、そもそもなんで沖田さんはうちに来るんです?」
「他人の光熱費使って惰眠を貪ろうと思ってまさぁ。」
「予想以上に最低の答えだな!」
沖田は適当に知里をイライラさせる台詞をスラスラと吐き続けた。
一方で沖田は知里の部屋に入ってから、何か居心地の悪さを感じていた。
沖田は知里の部屋に入り、1番違和感を覚えたのはリビングだった。物が無いのだ。最近流行りの断捨離やミニマリストとも違う、なんの感情も動かない部屋。一般的には部屋をみれば、どんな人かを想像できる、あるいは想像したくなるものだが、ここはまるでロボットが作り上げた、生活感がないというか、生気のない部屋。ただ、亡くなったという旦那への供花だけはその部屋で生きていた。
沖田はこの部屋で本当に昼寝をするつもりだったが、気分が変わった。
「オバさん、出かけまさぁ。」
「そうですか、いってらっしゃい。」
「何言ってんでぃ、オバさんもでさぁ。」
「はぁ?どこに?」
「何処でもいいんでさぁ。何も変わんねぇのに女は時間がかかっていけねぇ。」
沖田は知里の腕を掴み、鞄と玄関にある鍵を乱雑に奪い外へ出た。
沖田は知里に駐輪場から自転車を持ってこさせ、後ろに乗った。
「オバさん、行きますぜ。」
「なんでこの暑い中、沖田さんを乗せて走らなあかんのよ。」
「オバさんはイライラすると関西弁になりまさぁ。」
「煩いわ、関西弁なめんな。」
「なめてなんかねぇでさぁ、俺が舐めてるのは土方だけでさぁ!」
「舐めてるじゃねーかよ!」
沖田は早く、早くと急かすので、仕方なく2人乗りでマンションを出た。