1年目
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次の日は頭がまだ少し痛いが、買い物にでることにした。新居に引っ越しして、なかなか家具も揃えられないでいる。カーテンも以前の家より窓が大きいため、丈が足りていない。
また、ついでに真選組の守る街の散策もしたいと思っていた。真選組の主な警備は江戸城から半径50キロの範囲に集中している。
自転車を使えば、ある程度の範囲を見ることができそうだった。
チリンチリン
自転車を走らせると春の風が全身に吹き抜け、心も体が軽くなるようだ。
先ずは近くの‘ミトリ’でカーテンを買い、適当な家具を注文した。
天気が良かったので、お昼はコンビニでおにぎりを買い、公園で食べることにした。
ムシャムシャ
隣のベンチには酢昆布を黙々と食べるチャイナ服の少女がいた。
「神楽ちゃん、だよね?」
自分の名前が呼ばれて驚いたようだった。
「知里アルか!この前はちゃんと帰れたのか?アイツに何もされてないアルか?」
沖田に川へ投げ捨てられた場面を見られていたので、いい大人が少女に本気で心配されている。
「大丈夫だよ、ありがとう神楽ちゃん。神楽ちゃんお昼ご飯はそれだけなの?」
「今日は金欠で酢昆布だけアルね。仕事がないアルよ。」
こんな少女がお金が無くて酢昆布だけとは、痛々しい光景である。それに生活のために仕事をしないといけないなんて、歌舞伎町はこんなにも厳しい生活環境なのかと実感した。
「神楽ちゃん。私、歌舞伎町の周辺は全然知らないから、良ければ教えてくれない?報酬は1時間1000円でどう?」
金額が妥当なのかわからないが、仕事を依頼してみた。
「わー、やるアル!じゃあ早速出発進行!」
すぐに出発しようとした神楽を座らせ、4つ買ったおにぎりから2つ渡して先ずは一緒にベンチで食べた。
「ここが寺子屋で、あれは駄菓子屋、あそこは風呂屋〜
歩きながら色々紹介してもらい、子どもらしくない際どいお店も知ってるのは、流石に歌舞伎町の子どもだ。
「ここはホストの高天ヶ原、あっちは新八の姉御が働いてるキャバクラある。こういうところでは水も頼んじゃダメって銀ちゃんが言ってたアル。」
神楽ちゃんは他にも銀時は万年金欠だとか、新八はメガネしか無いだとか、真選組の噂やおぼえきれないほどの歌舞伎町の人たちの話をたくさんしてくれた。
夕方には公園で新八と出会い、これから夜ご飯の支度だと言うので依頼は終わることにした。
報酬の5000円を払うと、
「ヤッホーーイ、これでいい飯が食べられるアル!」
と手をあげて喜んでくれた。新八も感動している。
「もし良ければ万事屋でご飯一緒に食べませんか?」
新八にそう言われて、お言葉に甘えることにした。
「ただいま。」「ただいまアルよー。」
「お邪魔します。」
「おうっ」
ソファーで寝そべる銀時が知里がいるのを見ると、嫌々起き上がった。
「あれ、鬼の副長の嫁じゃん、つまり鬼嫁?ププッ、んで何?ここはマヨネーズ王国ではないよ。」
と面倒くさそうに話すと
「銀さん、土方さんですけど、そっちの土方さんとは関係ないですから。鬼嫁ってうまくないですよ。今日は神楽ちゃんに仕事依頼してくれたんで、夜ご飯を誘ったんです。」
新八はそう言って、今日は鍋にするとキッキンに向かった。
「あれ、そうなの?仕事依頼してくれたんだ!神楽良くやった!」
「銀ちゃん、お前もいい加減働けよな、だから万年金欠アル!」
神楽ちゃんの真っ当な意見に大賛成だったが、銀時のすぐ後ろにいる大きな白い犬の方が気になった。
「これは定春アル。万事屋のマスコットキャラアル。」
「こいつのエサ代と大食漢少女のせいでうちは万年金欠なのーぉ!」
と銀時が叫ぶと定春は銀時の頭にかぶりついた。
夜ご飯をみんなでつつきながら、今日は神楽に歌舞伎町を案内してもらったことなどを話した。ロクなとこ案内してねぇと銀時は突っ込んだ。
銀時はさらに
「女で真選組ってなんか大変じゃねぇの?」
「まだ1週間ですからね、それなりにですよ。沖田さんに関しては大変ですけど。」
と言うと、これまでの万事屋と真選組のバトルの話で盛り上がった。
神楽は沖田と互角に喧嘩していた理由も戦闘民族の夜兎であるからと教えられた。
「てかさ、今更だけど鬼嫁はここで食べてていいの?旦那ほっとくなんてリアル鬼嫁じゃねーか。」
と銀時が聞く。新八も神楽も指輪には気付いていなかったようだ。
「うちは大丈夫なんです、まぁ実は旦那亡くなってまして。」
銀時と目が合っていて、はぐらかすことができなった。本当はそうやって、ちゃんと話したいのかもしれなかった。
「そうだったのか。えっ、じゃあ何、その指輪は男避けのため?真選組だし危ないもんねー、うん、銀さんいいと思うよー。」
暗い反応をされるのかと思ったが、銀時の冗談半分の発言で場は和やかになった。
「確かに、男避けになりますよね!じゃあ私、このまま空気旦那持ちとしてやっていきます!」
「ちょっ、空気旦那ってなんか違うもん想像する!ほら、あの、ビニール製の
ガチャーン!
新八が投げた皿が銀時の頭にクリーンヒットした。なんかデジャブ感じた。
万事屋での楽しい食事を終え、3人と1匹に見送られて、途中で鼻歌を唄いながら帰宅した。
また、ついでに真選組の守る街の散策もしたいと思っていた。真選組の主な警備は江戸城から半径50キロの範囲に集中している。
自転車を使えば、ある程度の範囲を見ることができそうだった。
チリンチリン
自転車を走らせると春の風が全身に吹き抜け、心も体が軽くなるようだ。
先ずは近くの‘ミトリ’でカーテンを買い、適当な家具を注文した。
天気が良かったので、お昼はコンビニでおにぎりを買い、公園で食べることにした。
ムシャムシャ
隣のベンチには酢昆布を黙々と食べるチャイナ服の少女がいた。
「神楽ちゃん、だよね?」
自分の名前が呼ばれて驚いたようだった。
「知里アルか!この前はちゃんと帰れたのか?アイツに何もされてないアルか?」
沖田に川へ投げ捨てられた場面を見られていたので、いい大人が少女に本気で心配されている。
「大丈夫だよ、ありがとう神楽ちゃん。神楽ちゃんお昼ご飯はそれだけなの?」
「今日は金欠で酢昆布だけアルね。仕事がないアルよ。」
こんな少女がお金が無くて酢昆布だけとは、痛々しい光景である。それに生活のために仕事をしないといけないなんて、歌舞伎町はこんなにも厳しい生活環境なのかと実感した。
「神楽ちゃん。私、歌舞伎町の周辺は全然知らないから、良ければ教えてくれない?報酬は1時間1000円でどう?」
金額が妥当なのかわからないが、仕事を依頼してみた。
「わー、やるアル!じゃあ早速出発進行!」
すぐに出発しようとした神楽を座らせ、4つ買ったおにぎりから2つ渡して先ずは一緒にベンチで食べた。
「ここが寺子屋で、あれは駄菓子屋、あそこは風呂屋〜
歩きながら色々紹介してもらい、子どもらしくない際どいお店も知ってるのは、流石に歌舞伎町の子どもだ。
「ここはホストの高天ヶ原、あっちは新八の姉御が働いてるキャバクラある。こういうところでは水も頼んじゃダメって銀ちゃんが言ってたアル。」
神楽ちゃんは他にも銀時は万年金欠だとか、新八はメガネしか無いだとか、真選組の噂やおぼえきれないほどの歌舞伎町の人たちの話をたくさんしてくれた。
夕方には公園で新八と出会い、これから夜ご飯の支度だと言うので依頼は終わることにした。
報酬の5000円を払うと、
「ヤッホーーイ、これでいい飯が食べられるアル!」
と手をあげて喜んでくれた。新八も感動している。
「もし良ければ万事屋でご飯一緒に食べませんか?」
新八にそう言われて、お言葉に甘えることにした。
「ただいま。」「ただいまアルよー。」
「お邪魔します。」
「おうっ」
ソファーで寝そべる銀時が知里がいるのを見ると、嫌々起き上がった。
「あれ、鬼の副長の嫁じゃん、つまり鬼嫁?ププッ、んで何?ここはマヨネーズ王国ではないよ。」
と面倒くさそうに話すと
「銀さん、土方さんですけど、そっちの土方さんとは関係ないですから。鬼嫁ってうまくないですよ。今日は神楽ちゃんに仕事依頼してくれたんで、夜ご飯を誘ったんです。」
新八はそう言って、今日は鍋にするとキッキンに向かった。
「あれ、そうなの?仕事依頼してくれたんだ!神楽良くやった!」
「銀ちゃん、お前もいい加減働けよな、だから万年金欠アル!」
神楽ちゃんの真っ当な意見に大賛成だったが、銀時のすぐ後ろにいる大きな白い犬の方が気になった。
「これは定春アル。万事屋のマスコットキャラアル。」
「こいつのエサ代と大食漢少女のせいでうちは万年金欠なのーぉ!」
と銀時が叫ぶと定春は銀時の頭にかぶりついた。
夜ご飯をみんなでつつきながら、今日は神楽に歌舞伎町を案内してもらったことなどを話した。ロクなとこ案内してねぇと銀時は突っ込んだ。
銀時はさらに
「女で真選組ってなんか大変じゃねぇの?」
「まだ1週間ですからね、それなりにですよ。沖田さんに関しては大変ですけど。」
と言うと、これまでの万事屋と真選組のバトルの話で盛り上がった。
神楽は沖田と互角に喧嘩していた理由も戦闘民族の夜兎であるからと教えられた。
「てかさ、今更だけど鬼嫁はここで食べてていいの?旦那ほっとくなんてリアル鬼嫁じゃねーか。」
と銀時が聞く。新八も神楽も指輪には気付いていなかったようだ。
「うちは大丈夫なんです、まぁ実は旦那亡くなってまして。」
銀時と目が合っていて、はぐらかすことができなった。本当はそうやって、ちゃんと話したいのかもしれなかった。
「そうだったのか。えっ、じゃあ何、その指輪は男避けのため?真選組だし危ないもんねー、うん、銀さんいいと思うよー。」
暗い反応をされるのかと思ったが、銀時の冗談半分の発言で場は和やかになった。
「確かに、男避けになりますよね!じゃあ私、このまま空気旦那持ちとしてやっていきます!」
「ちょっ、空気旦那ってなんか違うもん想像する!ほら、あの、ビニール製の
ガチャーン!
新八が投げた皿が銀時の頭にクリーンヒットした。なんかデジャブ感じた。
万事屋での楽しい食事を終え、3人と1匹に見送られて、途中で鼻歌を唄いながら帰宅した。