デフォルト名は「桜井 和美」になります。
第一話 戦車道、始めます!
名前は?
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《全校生徒に次ぐ。体育館に集合せよ、体育館に集合せよ!》
生徒会からの放送が入り体育館に向かう。
『選択必修科目のオリエンテーションって体育館でやるの~、寝てくださいって言ってるようなもんじゃん!!』
あ「文句言わないの。真理も早くいこ」
押鐘真理。和美とあかりとよく一緒にいる子で入学式の時に席が近かったため仲良くなった。大人しい子で周りに気が配れる優しい子だ。
真「うん、今行く」
『それにしてもなんで体育館なんだろうね』
あ「さぁ、生徒会のやることだからよくわかんない」
真「生徒会ってたまに意味の分からないことやるよね」
『ほんとそれ。ま、退屈じゃなきゃいいかな』
体育館に着くと学年ごとに座って並んだ。
真「選択必修科目のオリエンテーションってこんな大掛かりにやるのかな」
『寝ていいかな』
あ「ダメでしょ」
「静かに!それではこれから選択必修科目のオリエンテーション開始する」
そしてでかでかとスクリーンに映し出された「戦車道入門」の文字に3人は釘付けになる。
【戦車道。それは伝統的な文化であり、世界中で女子の嗜みとして受け継がれてきました。礼節のある淑やかで慎ましくそして凛々しい婦女子を育成することを目指した武芸でもあります。戦車道を学ぶことは女子としての道を極めることでもあります。鉄のように熱く強く、無限軌道のようにカタカタと愛らしい、そして大砲のように情熱的で必殺命中。戦車道を学べば必ずや良き妻、良き母、良き職業婦人になれることでしょう。健康的で優しく逞しいあなたは、多くの男性に好意をもって受け入れられるはずです。さぁ、皆さんも是非戦車道を学び心身ともに美しい女性になりましょう】
三人は戦車の大砲や走行音の大きさに驚く。ただ音が大きいだけでなく腹まで響くような重さを感じさせた。今までに感じたことがないような刺激に三人は虜になった。実際に感じてみたい、乗ってみたい、撃ってみたい、と。この瞬間彼女たちは選択必修科目を決めた。
映像が終わり生徒会の三役が前に出てくる。
「実は数年後に戦車道の世界大会が日本で開催されることになった。そのため、文科省から全国の高校・大学に戦車道に力を入れるように要請があったのだ」
「んで、うちの学校も戦車道を復活させるからね~選択するといろいろ特典を与えちゃおうと思うんだ!副会長」
「成績優秀者には食堂の食券100枚、遅刻見逃し200日、さらに!通常授業の三倍の単位を与えます!」
「ということで、よろしく!!」
戦車道の説明だけをしてオリエンテーションは終わった。解散となり教室へ戻る途中和美たちの話題は言わずもがな戦車道のことだった。
『めっちゃ凄かったよね!?ドーンって撃ってみたい!!砲手っていうのかな?それやりたい!』
あ「わかる!音ヤバかった!けど、うちはあのドリフトみたいなやつやってみたいから、操縦手かな!」
真「だったら私は通信手、やってみたいかな。普通にカッコよかったから。」
『なんか皆やりたいやつ違うみたいだし、3人でチーム組まない!?』
あ「いいね!それ!」
真「うん!いいよ!」
『よし、教室に帰ったら早速紙に書こ!』
あ・真「うん!!」
教室へ向かう足を速めて直ぐに自分たちの机に置いてある選択必修科目の履修届に丸を書く。それは勿論、デカデカと書かれている戦車道の欄のようにでかくはきっりとした丸を書く。そして、3人は同時に生徒会員の子に渡す。
『「「お願いします!!」」』
こうして何十年ぶり復活した大洗女子の戦車道に新たな一歩を踏み出した。そして、日本中に名前を轟かす最強のチームがここに結成された。
(そういえば、授業が始まるのって何時から?)
(聞いてなかったの来週からだよ)
(えー!すぐじゃないの!?)
(話ぐらいちゃんと聞きなね)
(聞いてなかったの来週からだよ)
(えー!すぐじゃないの!?)
(話ぐらいちゃんと聞きなね)
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