To the outside of the Jail-檻の外へ-
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『クァー...』
ご主人様に拾われて早1ヶ月経とうとしていた。ここでの生活にも慣れて私はお気に入りのお日様がよく当たる暖かい場所で昼寝をしていた。いつもと変わらない、なんてことない一日。ご主人様の用意してくれたご飯を食べて、住処の周りに変な奴がいないかを確認してお気に入りの場所でまたつもりだったが最近は違った。
住処の周りをうろうろしている奴がいる。そいつらは黄色い奴と人間だった。人間は黄色いのについてきていただけだったから気にしてはいなかったが、黄色い奴は違う。あの人間がついてくる前にも何度か来ていた。私はそのたびに奴を監視した。なぜならここは私とご主人様の住処だ。他の誰かが入ってきていい場所じゃない。だから、奴を監視して、変なことを少しでもすればご主人様に教えようと思ったが、そんな素振りを全くしないので毎回監視だけで終わる。
今日も来ないとは限らないので私は早めに昼寝を切り上げて住処の周りを見に行くことにした。
因みにご主人様はというと、“にんむ”とやらがあるらしく暫くはここには帰ってこない。ご主人様が出掛けてから数日はとても寂しかったが、今は少し慣れた。けどやっぱりご主人様の大きな手で撫でてほしい。あれだけでも胸の辺りがすごく落ち着く。
もしかしたら今日帰ってくる来るかもと気持ちを上げて見回りに出掛けた。
『〈うん、変わりなし!〉』
あの黄色いのも来ていないし今日はいつもよりゆっくり眠れそうだ。何もなかったことはいいことに私がご主人様が出掛けるまに付けてもらった“おんせいへんかんき”を使った。本当はご主人様がいないときにはあんまり使うなって言われいるけど周りに人間とかいないし大丈夫だよね。
一仕事終えたし今日もお気に入りの場所で昼寝しようかな。
「嘘だろ?!よせ?!よせ!!」
人間の声だ。せっかく異常なしだったのに、昼寝気分が台無しだ。仕方ない。私は声のした方に向かった。
そこにいたのは、この間黄色いのについてきていた人間がそこにいた。また懲りずにここに来たのか。追い出してやる。
「マジか!…!マジ!?助けて!!」
だが、その人間は何かに追われているらしく逃げていた。私に被害が出ない距離を保って様子を見ているとそこにはご主人様に似た黒い奴がいた。
大きさはご主人様の方が大きいが目の色は同じ赤色をしていた。確か黄色い奴は青い目をしていたはず。目の色に何かの違いでもあるのだろうか。
じっくりと観察していると人間が黒言う奴に吹き飛ばされた。
「うわぁぁぁ!!……あぁ、悪い夢だ……」
<ユーザーネイムプレイボーイ217か?!>
「なんの話ししてんの?!」
<ユーザーネイムプレイボーイ217か?!eBay出品番号21153は何処だ?あの眼鏡は何処だ!!>
「待って、待って!!」
…なんかよくわかんないことを言っていたが、今は置いておこう。逃げ出した人間の後を追った。逃げた人間の先にもう一人別の人間がこっち側に来た。
「戻れ!来るな!逃げろ!」
人間がもう一人の人間に突撃した。オウ、すっごく痛ったそう……。急に突撃してきたからもう一人の人間は怒っていた。
ガシャン!!
あの黒い奴も怒っているようだ。周りにある車をひっくり返しながら人間の方に近づいて行く。あの状態じゃ、私の近くにある車もひっくり返していきそうだから私は自分の身を守るためにも人間たちの傍に行った。
ブウウウウン!
人間たちの後ろからあの黄色い奴がやってくる。走るその勢いのまま暗い奴を吹き飛ばす。黄色い奴は人間たちの所に止まった。あのまま私も乗せてもらおう。
『ナーウ!』
乗り遅れるとも思った私は思わず鳴き声を上げる。
「どうしよう…サム!この子…」
「なんでもいいよ!早く乗せちゃってミカエラ!」
「えぇ、分かったわ!」
何とか人間と一緒に黄色い奴に乗ることができた。黄色い奴はキュルキュルと音を立てながら勢いよく走り出した。
『クァー...』
ご主人様に拾われて早1ヶ月経とうとしていた。ここでの生活にも慣れて私はお気に入りのお日様がよく当たる暖かい場所で昼寝をしていた。いつもと変わらない、なんてことない一日。ご主人様の用意してくれたご飯を食べて、住処の周りに変な奴がいないかを確認してお気に入りの場所でまたつもりだったが最近は違った。
住処の周りをうろうろしている奴がいる。そいつらは黄色い奴と人間だった。人間は黄色いのについてきていただけだったから気にしてはいなかったが、黄色い奴は違う。あの人間がついてくる前にも何度か来ていた。私はそのたびに奴を監視した。なぜならここは私とご主人様の住処だ。他の誰かが入ってきていい場所じゃない。だから、奴を監視して、変なことを少しでもすればご主人様に教えようと思ったが、そんな素振りを全くしないので毎回監視だけで終わる。
今日も来ないとは限らないので私は早めに昼寝を切り上げて住処の周りを見に行くことにした。
因みにご主人様はというと、“にんむ”とやらがあるらしく暫くはここには帰ってこない。ご主人様が出掛けてから数日はとても寂しかったが、今は少し慣れた。けどやっぱりご主人様の大きな手で撫でてほしい。あれだけでも胸の辺りがすごく落ち着く。
もしかしたら今日帰ってくる来るかもと気持ちを上げて見回りに出掛けた。
『〈うん、変わりなし!〉』
あの黄色いのも来ていないし今日はいつもよりゆっくり眠れそうだ。何もなかったことはいいことに私がご主人様が出掛けるまに付けてもらった“おんせいへんかんき”を使った。本当はご主人様がいないときにはあんまり使うなって言われいるけど周りに人間とかいないし大丈夫だよね。
一仕事終えたし今日もお気に入りの場所で昼寝しようかな。
「嘘だろ?!よせ?!よせ!!」
人間の声だ。せっかく異常なしだったのに、昼寝気分が台無しだ。仕方ない。私は声のした方に向かった。
そこにいたのは、この間黄色いのについてきていた人間がそこにいた。また懲りずにここに来たのか。追い出してやる。
「マジか!…!マジ!?助けて!!」
だが、その人間は何かに追われているらしく逃げていた。私に被害が出ない距離を保って様子を見ているとそこにはご主人様に似た黒い奴がいた。
大きさはご主人様の方が大きいが目の色は同じ赤色をしていた。確か黄色い奴は青い目をしていたはず。目の色に何かの違いでもあるのだろうか。
じっくりと観察していると人間が黒言う奴に吹き飛ばされた。
「うわぁぁぁ!!……あぁ、悪い夢だ……」
<ユーザーネイムプレイボーイ217か?!>
「なんの話ししてんの?!」
<ユーザーネイムプレイボーイ217か?!eBay出品番号21153は何処だ?あの眼鏡は何処だ!!>
「待って、待って!!」
…なんかよくわかんないことを言っていたが、今は置いておこう。逃げ出した人間の後を追った。逃げた人間の先にもう一人別の人間がこっち側に来た。
「戻れ!来るな!逃げろ!」
人間がもう一人の人間に突撃した。オウ、すっごく痛ったそう……。急に突撃してきたからもう一人の人間は怒っていた。
ガシャン!!
あの黒い奴も怒っているようだ。周りにある車をひっくり返しながら人間の方に近づいて行く。あの状態じゃ、私の近くにある車もひっくり返していきそうだから私は自分の身を守るためにも人間たちの傍に行った。
ブウウウウン!
人間たちの後ろからあの黄色い奴がやってくる。走るその勢いのまま暗い奴を吹き飛ばす。黄色い奴は人間たちの所に止まった。あのまま私も乗せてもらおう。
『ナーウ!』
乗り遅れるとも思った私は思わず鳴き声を上げる。
「どうしよう…サム!この子…」
「なんでもいいよ!早く乗せちゃってミカエラ!」
「えぇ、分かったわ!」
何とか人間と一緒に黄色い奴に乗ることができた。黄色い奴はキュルキュルと音を立てながら勢いよく走り出した。
-The unusual-
(運命の歯車は)
(さらに加速して回りだした)
(運命の歯車は)
(さらに加速して回りだした)