Fight of transformers
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私の名前は、明星碧海。
○○中学校に通っている中学1年生。
成績優秀、そして容姿端麗。男子がいかにも好みそうな目がクリっとした子……ではなく。成績は中の上。時と場合によっては中の下になることがある。そして、容姿端麗ではなく、普通な感じのどこでもいるような子。
目はクリっとしておらず、細目のタレ目。まぁ、強いて言うなら運動能力がそこそこあるってことかな。小学1年から野球やってたし、何なら今はソフトボールと掛け持ちでやっている。自分でいうのもあれなんだけど、どこにでもいるような運動神経がいいだけの普通の女子中学生です。
とまぁ、私の紹介はそれぐらいにして。みんなにはぜひ聞いてほしいことがあるんです…。
最近というかここずっと変な夢を見るんです。あれはなんて言うのかな?ロボット?いや、ロボットにして感情表現が人みたいだったかな?まぁ、兎に角全身が金属でできてる…そうロボット人間!みたいな感じなんです。それで赤い目に白色に近い銀色の身体をしてた。こんな私が言っちゃなんですが、めちゃくちゃカッコよかった。日曜日の7時半からやっている戦隊もの何十倍も。そんなロボット人間の夢をずっと見ているんです。そこで私思ったんです…私はもしかしたらそのロボットに一目惚れしてしまったのではないかと!?
マジでそれはヤバい、いろいろヤバい、中二でもないのに中二病にかかっていしまったのではないかと思った私は友達にも相談しました。友達から「戦隊ものの見過ぎ」とか「最近ガンダム見たって言ってたじゃん?それじゃない?」とか「中二病って中二でもなくてもなるよ」と言われて、最後のセリフには目から鱗でしたが、まぁ、案の定取り合ってもらえず。だから自分での中で無理やり、純粋にロボット人間カッケー!の方であると祈ることにしました。
実はもう一人の友達にもその夢の話しをしたんです。そしたら、俺そいつ知ってるとか言い出して、えぇー!ってつい大声で叫んじゃった。名前を友達に教えてほしいって言ったけど、教えないって言われて今も__
《なに書いてんだ、碧海》
『あ、シェイプエッジ!おはよ!』
今話しかけられたのが、友達のシェイプエッジ。なんでも私の夢に出てくるそのロボット人間と同じらしくて自分は青い目をしているとか。実物を見たことがないから何とも言えないけどね。
《あぁ、おはよ。で、何してんだ?》
『ん、日記書いてる!』
《ふーん、日記ね…今すぐ消せ》
『えー、なんで!?』
《ネットに書き込むな。誰が見てるかわからねぇんだぞ。…それとも俺が見てもいいのか?》
『え、ヤダ。シェイプエッジにだけは見られたくない』
俺だけにはってどういうことだよ。なんて言葉が聞こえたが無視無視。まぁ、確かに誰かに見られるのもあれかと思い、シェイプエッジの言う通り日記は紙に書き直した。
《なぁ、碧海》
『ん、何?』
日記を書いていると、シェイプエッジが話しかけてきた。
《あの夢はまだ見るのか?》
シェイプエッジにあの夢のことを話してからはこんな感じに毎日聞かれる。どうやら、何か知りたいことがあるらしくて聞いているんだって。まぁ、正直、私も夢の内容を誰かに話して発散したいからね。ため込むと頭?体?によくないからね!
『うん、今日も見たよ!確か内容はね、赤い目の人と星を見る夢だった!だけどねいつもと違って声付きだった!』
《!…どんな声、だった?》
『赤い人の声?』
《いや、赤い奴は嫌と言うほど聞いていて知っているからどうでもいい。その夢に出てくるもう一人の方だ》
そうだ、言っていなかったけど、夢に出てくるのは赤い目の人だけじゃない。もう一人青い目の人が出てくる。女の人っぽかったかな。だけど、大体その人目線だからもう一人の人の声は何故か私と同じ声だ。
『ん?それは前から言っているじゃん、私の声と一緒だよ?』
《…そうか》
あれ、なんか落ち込んじゃった。え、なんか嫌なことでもいったかな?
『えっと、ごめん』
《プッ…アハハッ!なんでお前が謝るんだよ!気にすんなよ。ただ…》
『ただ?』
《お前の言っていた夢の奴には絶対に会わせられない。いや、会わせたくないって思ったんだよ》
『えー!!会ってみたい!どんな人がこの目で見てみたいよ!』
《あのな、お前が夢で見てるやつってお前が思っているよりもずっと危険なやつなんだぞ?誰かを殺すことに躊躇もない奴だ。きっとお前がいっても片足で潰されちまうよ。そんな死に方なんて嫌だろ?》
うー、確かに嫌かも…。
《嫌、だろ?だったら絶対に会わない方がいい。というかもし、会うってなったらなんとしても俺が守ってやるよ》
イケボな声で守ってやるといわれるが残念、碧海には効果はイマイチ。シェイプエッジの真意をくめず頓珍漢なこと言ってしまう。
『シェイプエッジが?戦車でもない普通車がどうやって守るの?』
《はぁ、俺はお前の言うロボット人間と同じやつだぞ?人型になれるに決まっているだろ?》
あ、そっかと口に出さなかったが、顔には出ていたらしく、シェイプエッジからお前やっぱりバカだろ。それだから国語60点しか取れないんじゃないのかと言われてしまう。カチンときた私は一生懸命、バカじゃないです、中学一年生は60点が平均なんですー、と返す。だが、これは正に負け犬の遠吠え。虚勢を張っているようにしかシェイプエッジには見えないだろう。
《この間60点取って父親に怒られてただろ?》
『うっ…』
ぐうの音も出ない。確かにお父さんには60点なんか取って怒られたのは記憶に新しい。だが、そんなことでへこたれる私ではない!!
『その時はたまたま調子が悪かっただけだよ!次のテストで70点取るから楽しみにしててよ!』
へいへい、楽しみにしとくわと興味がないといわんばかりの返事に私はまたギャーギャーと騒ぐ。
「碧海、うるさい!近所迷惑!」
『ごめんなさい』
《怒られてやんの!》
「あなたもよ、シェイプエッジ。碧海よりも何百倍も年上なんだからしっかりして頂戴」
《はい、すみませんでした》
やーい、怒られやんのという気持ちを込めて座席を音を立ててゆっくり叩く。シェイプエッジの顔がどこにあるのかはわからないが、私の表情が見えていたのだろう。静かに車体を揺らして不機嫌な感じを表す。お母さんからはほんと似たもの同士なんだからと言われたが当の本人らには全く聞こえていない。いつものように仲良くわちゃわちゃしているのを見て、お母さんは家の中に戻っていく。
《そうだ、碧海。俺が渡したアレ持っているか?》
『アレ?…あーペンダントね!いつもの場所に引っかけてあるよ!とってくる?』
《いや、ちゃんとあるなら問題ない。肌身離さず持っとけよ。それから、もうすぐで夏休みだよな?》
『うん、そうだね』
《だったら夏休みに、俺のロボット人間の姿見せてやるよ》
『え!マジ!?本気と書いてマジのやつ!?』
《あぁ、本気と書いてマジのやつだ》
『やったね!夏休み入ってすぐだよ!約束だよ!?』
《わかった》
私は嬉しさのあまり小学生がやるような指切りげんまんをして約束を取り付ける。指切りの場所はとりあえずハンドルの所でしといた。これで夏休みの楽しみが一つ増えたと思いながら、私は日記を書きあげる。
「碧海、お昼にするよ戻っておいで!」
『今行く!じゃシェイプエッジお昼行ってくる!』
ルンルンな気分で家に戻り、お昼が何かと聞けば私の大好きな焼きそばだった。今日はいい日だと思いながら焼きそばを頬張る。おかわりをしたのは言うまでもない。
-The non-daily life that it became the daily life-
-日常になった非日常-
(そういえば、はいコレ)
(なにこれ)
(お父さんと一緒にくじ引き引いてきなさい。
当たればアメリカ旅行だって)
(オッシャー!)
(まだ当たってないわよ)
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