Fight of transformers
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遥か遠い宇宙の話。ある星では戦争が起きていた。
その星では“欺瞞の民”と言われるディセプティコンと"正義の軍団"と言われるオートボットが戦っていた。2つの軍団は"オールスパーク"と言われるキューブをめぐって争っていた。
オールスパークは世界を生み出し、生命で満たす力が秘められていた。ある者は善のため、またある者は悪のために使おうとしていた。
サイバトロン星の隅々まで戦火が広がってしばらく経ったぐらい、とある場所に一体の女性型トランスフォーマーがそこに立っていた。
彼女の名前はスカイリーシ。オートボットの将校である。彼女は今、オートボットの基地を守る為にとある場所へ送られていた。
たが、その場所は自分たちの身を守るような瓦礫はほとんどなく丸見えだった。これでは"どうぞ殺ってください"と言っているようなものだ。
何故、自分がこんなところに派遣されてしまっただろうか。彼女は疑問に思っていた。だが役柄上、四の五の言っている暇などなかった。既に至る所でディセプティコンが彼女たちオートボットの基地を制圧していって、オートボットは窮地に追いやられていた。
彼女はふと空を見上げた。そして、彼との約束を思い出す。
“例えどんな事があろうとも必ず生き残ってくれ…約束だ……”
ーなぜ平穏は続かなかった?
ーなぜ彼と私は共にいてはいけなかった?
何万回も自分に問いかけたものにやはり答えは出ない。あの平穏な日々がずっと続けばいいのにと彼女は願った。
だが、現実はそうは行かなかった。
《敵襲!!!!》
仲間の声で武器を構えた彼女。
《すぐに持ち場に付け!!何としてもここを通すな!!》
《《《了解!!!!》》》
彼女は身軽さを活かして戦う者だった。例え自分より大きい者でさえ簡単に仕留めてしまうぐらい、彼女の動きはとても素速く、その動きから繰り出される完璧な攻撃は誰も防ぐことは出来なかった。
そんな彼女でもディセプティコンのあの数で一気に囲まれてしまえば、集中砲火を浴びることになってしまう。
こちらの兵は中隊規模の兵しかいなかったためディセプティコンの圧倒的な数にだんだんと押されて行った。
ここが崩れるのは時間の問題だ。
彼女は、任務遂行と共に仲間の命を助けるという難しい選択に出た。
《オートボット!!撤退しろ!!》
《しかし隊長!!》
《撤退しろ!!これは命令だ!!》
《…っ…了解しました…》
承諾した兵は、ビークルモードへトランスフォームをしてだが、一体だけその場に留まっていた。
《隊長!!早く撤退を!!》
《…私はここに残る》
《!?…何を言っているんですか!?隊長!!》
《…任務遂行は絶対だ。あの数だったら私一体 でも大丈夫だ。……私からお前たちに最後の命令だ…この星の未来を頼む…》
《隊長……》
《…さぁ行け》
彼女は兵に背を向けて、
《…お前達と共に戦えて光栄だった》
そう言い彼女は敵に目を向けていった。
しばらくの間、兵士は彼女の背を見ていたが、仲間に呼ばれ直ぐに振り向いた。
《何をしているシェイプエッジ!隊長の命令を忘れたか‼︎》
《……》
《早く撤退しろ!!隊長の気持ちを無駄にするな…》
シェイプエッジと言われた者はもう一度隊長を見て、ビークルモードになってその場を離れた。それを確認した彼女は、
《お前達の相手はこの私だ!!》
彼女はディセプティコンの中に飛び込んで行った。オートボットは自分一体。味方はおらず周りには敵ばかり。ディセプティコンの攻撃が掠りと段々と彼女のボディーを傷つけていった。だが、彼女は動きを止められる奴は誰一人おらず、どんどん彼女に倒されていった。
最後の一人を倒した時には、彼女の体から大量のエネルゴンが失われ、立って武器を握っているのもやっとだった。
そんな彼女の後ろに巨大な影が降りた。彼女はすぐさま武器を握り直して振り向きざまに相手を切りこもうとした。だが、その攻撃は容易く止められてしまった。
大量のエネルゴンを失い、彼女は視覚が麻痺していたが、誰なのかは人目でわかった。
《…メガ、トロン…?…》
《リリシア……》
その姿を見て安心したのか全身の力抜けメガトロンと言われる者の方に倒れた。彼は彼女を優しく抱きとめ寝かせた。
彼は彼女を見た。
《何故だ…何故お前は…》
彼女は今まで色んな彼の声を聞いてきたが一番苦しそうな声だった。彼は今すごく苦して辛いんだと、彼女はそう思ったから、あえて強がって言ってみせた。
《どう?…わたし、つよいでしょ?…一人で…やっつけちゃった…》
《ッ…愚か者め》
男の顔は歪むことは無かったが、彼女を支える手に力を込めたのが彼の心情を物語っている。彼の腕に抱えられる心地よさを感じながらリリシアは自分から流れ出るエネルゴンを見る。体から流れでたエネルゴンは既に水たまりのように広がっていた。あまりにも多いエネルゴンの排出量に彼女は自分の死期を悟る。ならば、言えることを言ってしまおうと彼と目を合わせる。
《メガトロン…》
《なんだ…》
《星…やっと、一緒に見れたね…》
彼は目を見開き頭上にある星に目を移す。
《あぁ…見れたな》
彼女は彼の空いている手の方にあるものを乗せる。
《貴方がくれたペンダント…あなたが持ってて》
《リリシア》
《私ね…行きたい、所がある…ジジッ、ンだ》
彼女はもう限界だ。エネルゴンを流しすぎた彼女の体は段々とその機能を停止し始めていた。遂にはノイズが交じり始めた。
《もういい、喋るな…俺はお前まで失いたくない》
《メガ…トロン…あの、色とりどりの星に…つれて行って…くれる…?》
チカチカとその青いカメラアイを点滅させながら、そして本来機能としてないだろう涙を流しながら彼女は男に聞いた。
《…連れて行く。俺が必ず…》
《あり…がと》
彼女は笑った。そして、彼女のカメラアイから光がなくなり、腕に重みが増した。
《…リリシア……》
彼は彼女の名前を何度も呼んだが、彼女が目覚めることは無かった。ただ一体 の男の、破壊大帝でも、ディセプティコンのリーダーでもない、メガトロンの声が悲しく宇宙空間に広がるだけだった。
With a vow in your heart
-誓いを胸に-
(キューブもお前も必ず俺が手に入れてやる)
(俺はこのペンダントにそれを誓う)
.
その星では“欺瞞の民”と言われるディセプティコンと"正義の軍団"と言われるオートボットが戦っていた。2つの軍団は"オールスパーク"と言われるキューブをめぐって争っていた。
オールスパークは世界を生み出し、生命で満たす力が秘められていた。ある者は善のため、またある者は悪のために使おうとしていた。
サイバトロン星の隅々まで戦火が広がってしばらく経ったぐらい、とある場所に一体の女性型トランスフォーマーがそこに立っていた。
彼女の名前はスカイリーシ。オートボットの将校である。彼女は今、オートボットの基地を守る為にとある場所へ送られていた。
たが、その場所は自分たちの身を守るような瓦礫はほとんどなく丸見えだった。これでは"どうぞ殺ってください"と言っているようなものだ。
何故、自分がこんなところに派遣されてしまっただろうか。彼女は疑問に思っていた。だが役柄上、四の五の言っている暇などなかった。既に至る所でディセプティコンが彼女たちオートボットの基地を制圧していって、オートボットは窮地に追いやられていた。
彼女はふと空を見上げた。そして、彼との約束を思い出す。
“例えどんな事があろうとも必ず生き残ってくれ…約束だ……”
ーなぜ平穏は続かなかった?
ーなぜ彼と私は共にいてはいけなかった?
何万回も自分に問いかけたものにやはり答えは出ない。あの平穏な日々がずっと続けばいいのにと彼女は願った。
だが、現実はそうは行かなかった。
《敵襲!!!!》
仲間の声で武器を構えた彼女。
《すぐに持ち場に付け!!何としてもここを通すな!!》
《《《了解!!!!》》》
彼女は身軽さを活かして戦う者だった。例え自分より大きい者でさえ簡単に仕留めてしまうぐらい、彼女の動きはとても素速く、その動きから繰り出される完璧な攻撃は誰も防ぐことは出来なかった。
そんな彼女でもディセプティコンのあの数で一気に囲まれてしまえば、集中砲火を浴びることになってしまう。
こちらの兵は中隊規模の兵しかいなかったためディセプティコンの圧倒的な数にだんだんと押されて行った。
ここが崩れるのは時間の問題だ。
彼女は、任務遂行と共に仲間の命を助けるという難しい選択に出た。
《オートボット!!撤退しろ!!》
《しかし隊長!!》
《撤退しろ!!これは命令だ!!》
《…っ…了解しました…》
承諾した兵は、ビークルモードへトランスフォームをしてだが、一体だけその場に留まっていた。
《隊長!!早く撤退を!!》
《…私はここに残る》
《!?…何を言っているんですか!?隊長!!》
《…任務遂行は絶対だ。あの数だったら私
《隊長……》
《…さぁ行け》
彼女は兵に背を向けて、
《…お前達と共に戦えて光栄だった》
そう言い彼女は敵に目を向けていった。
しばらくの間、兵士は彼女の背を見ていたが、仲間に呼ばれ直ぐに振り向いた。
《何をしているシェイプエッジ!隊長の命令を忘れたか‼︎》
《……》
《早く撤退しろ!!隊長の気持ちを無駄にするな…》
シェイプエッジと言われた者はもう一度隊長を見て、ビークルモードになってその場を離れた。それを確認した彼女は、
《お前達の相手はこの私だ!!》
彼女はディセプティコンの中に飛び込んで行った。オートボットは自分一体。味方はおらず周りには敵ばかり。ディセプティコンの攻撃が掠りと段々と彼女のボディーを傷つけていった。だが、彼女は動きを止められる奴は誰一人おらず、どんどん彼女に倒されていった。
最後の一人を倒した時には、彼女の体から大量のエネルゴンが失われ、立って武器を握っているのもやっとだった。
そんな彼女の後ろに巨大な影が降りた。彼女はすぐさま武器を握り直して振り向きざまに相手を切りこもうとした。だが、その攻撃は容易く止められてしまった。
大量のエネルゴンを失い、彼女は視覚が麻痺していたが、誰なのかは人目でわかった。
《…メガ、トロン…?…》
《リリシア……》
その姿を見て安心したのか全身の力抜けメガトロンと言われる者の方に倒れた。彼は彼女を優しく抱きとめ寝かせた。
彼は彼女を見た。
《何故だ…何故お前は…》
彼女は今まで色んな彼の声を聞いてきたが一番苦しそうな声だった。彼は今すごく苦して辛いんだと、彼女はそう思ったから、あえて強がって言ってみせた。
《どう?…わたし、つよいでしょ?…一人で…やっつけちゃった…》
《ッ…愚か者め》
男の顔は歪むことは無かったが、彼女を支える手に力を込めたのが彼の心情を物語っている。彼の腕に抱えられる心地よさを感じながらリリシアは自分から流れ出るエネルゴンを見る。体から流れでたエネルゴンは既に水たまりのように広がっていた。あまりにも多いエネルゴンの排出量に彼女は自分の死期を悟る。ならば、言えることを言ってしまおうと彼と目を合わせる。
《メガトロン…》
《なんだ…》
《星…やっと、一緒に見れたね…》
彼は目を見開き頭上にある星に目を移す。
《あぁ…見れたな》
彼女は彼の空いている手の方にあるものを乗せる。
《貴方がくれたペンダント…あなたが持ってて》
《リリシア》
《私ね…行きたい、所がある…ジジッ、ンだ》
彼女はもう限界だ。エネルゴンを流しすぎた彼女の体は段々とその機能を停止し始めていた。遂にはノイズが交じり始めた。
《もういい、喋るな…俺はお前まで失いたくない》
《メガ…トロン…あの、色とりどりの星に…つれて行って…くれる…?》
チカチカとその青いカメラアイを点滅させながら、そして本来機能としてないだろう涙を流しながら彼女は男に聞いた。
《…連れて行く。俺が必ず…》
《あり…がと》
彼女は笑った。そして、彼女のカメラアイから光がなくなり、腕に重みが増した。
《…リリシア……》
彼は彼女の名前を何度も呼んだが、彼女が目覚めることは無かった。ただ
With a vow in your heart
-誓いを胸に-
(キューブもお前も必ず俺が手に入れてやる)
(俺はこのペンダントにそれを誓う)
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