あの夏休みの戦いから一年。

私とシェイプエッジを含めた家族は変わらない楽しい日常を送っていた。

私は問題なく二年生に上がり、成績をそこまで落とすことなく、中間・期末テストを終えて、中学二度目の夏休みを迎えようとしていた。

そうまた夏がやってきたのだ。







なんてことはない日常。今年はいつもよりも暑いけど、それでも去年と変わらない夏が来ると思っていた。



ドカーン！！！



急な浅間山の大噴火。その近くに住んでいた私たちは避難を余儀なくされた。浅間山に登山に行っていた人たちはもちろん周辺住民の多くの人たちが帰らぬ人となった。私たちの住んでいるところも被害が出るのも時間の問題だった。







突如、暴れ出すシェイプエッジ。青い瞳はギラギラとした黄色の瞳に姿を変えていた。ただただ呆然とするしか私にはできない。

色とりどりの日常には文字通り、灰色に染まってしまった。







絶望の中、手を差し伸べてくれたのは、他の惑星から来た彼らで。







大事な家族で。









ひとりじゃ決して敵わない敵だけど、みんなが入れば、どんな敵だって…。








今年、私はまた特別な夏を過ごす。