そもそもGXで一番最初に書き出した話は万丈目と十代が指輪の話をしている話だったんですが、全然まとめられなくて、この話になった感じです。

　万明日はずっと何か書きたいなあと思っていたので、書けて嬉しいです。万明日なのに万丈目があまり登場しないですが。明日香は卒業後の落ち着いた万丈目なら付き合ってくれるんじゃないかな～という妄想。万丈目は高校生の頃の自分の感情優先から成長して他者の感情を尊重するように変われば素敵なパートナーになれるんじゃないかなと思って、こんな話になりました。連絡とかマメそうだからお互いに忙しくても関係が継続しそうだなあとか。
　
　明日香→万丈目は「長い年月をかけて」みたいな感じ。たとえ話は何かデュエリストっぽいもの……と思ってストレージボックスに。明日香に万丈目をなんと呼ばせるか迷って、今回は呼ばせず。「準」て呼び捨てでも「準くん」でもいいな～と。万丈目の方は公式通りで、対明日香には「ボク」で口調やわらかくなるのが可愛いと思ってるのでそうしました。

　丸藤兄弟とラーメンが出てきたのは地下デュエル観戦ラーメンの影響です(笑)。

　十代を不老不死設定にすると、卒業後十年くらいの設定でもう若干悲しい感じになってしまうな、と思いました。でも不老不死設定好きだから全部不老不死設定にしちゃう。

　ユベ十は今回はちゃんと仲良いシーンができたかなと思います。ユベ十、原作の155話が最高峰すぎて、大好きなのにどう書いたらいいのか毎回わからないです。あと、4期以降の会話シーンが少ないから「普段どんな風に話してるのか」がわかんないなってのも思います。公式はデュエル中しか話してない気が……日常的にはどんな会話してるんだろう……でも十代が「『また』減らず口を」って言ってたと思うから、普段もからかいや皮肉を交えて話してるのかな、と。

　「十代とユベルはもともとひとつだった」というのはアニメを見た直後からずっと思ってます。融合前は「欠けてたのかな」って思うんですよね。「記憶の欠落」でそう感じるのかな。融合してから「欠落が埋まった」「もとに戻った」みたいな感じがするんですよ……ユベ十好きすぎるせいかもしれないけど……。でも「離れていると欠けていると感じる」のは十代もユベルも感じそうだけど、「もともとひとつだった」とまで感じるのは十代の方だけかも、となんとなく思います。

　十代が卒業後から指輪をつけている、というのは最終回後短編集シリーズにもある設定です。まだ一度も出てきてないけど。今回そっちの設定で書こうか迷って、ファラオと大徳寺先生を出したいから単話の方にしました。十代たちとずっと一緒に旅してほしいと思うと、ファラオも不老不死猫にならないといけない……。