出会い
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入学式が終わったあと。
私の足は、入学式会場の横にある公園へ向かっていた。
桜がきれいな公園だ。
私以外にもちらほらと、東応大学の新入生の姿が見える。
花びら模様のベンチに腰掛ける。
ここは、考えごとをするにはぴったりだった。
”私はLです”
頭の中で、何度もあの声だけが再生される。
流河早樹は確かにそう言った。
ありえない。けれど東大を満点で突破するような彼ならば──
Lでない理由も、ない。
でも仮に彼がLだったとして。
あの場面で夜神月に正体を明かす必要なんてあっただろうか。
協力捜査の依頼……?
それとも…………夜神月を疑っている……?
……深く考えるのはやめよう。
平凡な私の推理なんて、きっと外れているのだから。
『……本、読もう……』
こういうときはミステリー。
現実じゃない事件を追えば、余計な思考は全部どこかに消えてくれる。
昨日買ったおもしろそうな新刊、ここで読んでしまおう。
思わず笑みがこぼれる。
『あれ……落としたのかな』
辺りを見渡すも、それらしきものは見当たらない。
スーツのポケットに入れておいたはずなのに。
首席二人に何か話しかけられる前に、と急いで出てきた。
あの人混みの中で落としてしまったのだろうか。
脱力して、空を仰ぐ。
……あの会話は、絶対に私が聞いていいものではなかった。
L──キラ事件の指揮を取っているとされる、世界一の名探偵。
テレビでLを見たあと少し調べたけれど、その名前以外の情報は本当に何もなかった。
そんな彼の、平凡な私が聞いてしまった秘密。
たとえ彼が偽物だったとしても。
きっと流河早樹は、夜神月のためのLなのだ。
『……結局、また考え始めてるし』
ミステリーがないとすぐこれだ。
こんな癖、もうやめようと思ったのに。
とりあえず落ち着くために深呼吸でもしようと顔をあげたとき。
誰かがこちらへ歩いてくるのに気がついた。
足音は軽くて、迷いがなくて、均整が取れている。
すぐにわかった。
その姿を見なくても、あの首席の人だって。
私の足は、入学式会場の横にある公園へ向かっていた。
桜がきれいな公園だ。
私以外にもちらほらと、東応大学の新入生の姿が見える。
花びら模様のベンチに腰掛ける。
ここは、考えごとをするにはぴったりだった。
”私はLです”
頭の中で、何度もあの声だけが再生される。
流河早樹は確かにそう言った。
ありえない。けれど東大を満点で突破するような彼ならば──
Lでない理由も、ない。
でも仮に彼がLだったとして。
あの場面で夜神月に正体を明かす必要なんてあっただろうか。
協力捜査の依頼……?
それとも…………夜神月を疑っている……?
……深く考えるのはやめよう。
平凡な私の推理なんて、きっと外れているのだから。
『……本、読もう……』
こういうときはミステリー。
現実じゃない事件を追えば、余計な思考は全部どこかに消えてくれる。
昨日買ったおもしろそうな新刊、ここで読んでしまおう。
思わず笑みがこぼれる。
『あれ……落としたのかな』
辺りを見渡すも、それらしきものは見当たらない。
スーツのポケットに入れておいたはずなのに。
首席二人に何か話しかけられる前に、と急いで出てきた。
あの人混みの中で落としてしまったのだろうか。
脱力して、空を仰ぐ。
……あの会話は、絶対に私が聞いていいものではなかった。
L──キラ事件の指揮を取っているとされる、世界一の名探偵。
テレビでLを見たあと少し調べたけれど、その名前以外の情報は本当に何もなかった。
そんな彼の、平凡な私が聞いてしまった秘密。
たとえ彼が偽物だったとしても。
きっと流河早樹は、夜神月のためのLなのだ。
『……結局、また考え始めてるし』
ミステリーがないとすぐこれだ。
こんな癖、もうやめようと思ったのに。
とりあえず落ち着くために深呼吸でもしようと顔をあげたとき。
誰かがこちらへ歩いてくるのに気がついた。
足音は軽くて、迷いがなくて、均整が取れている。
すぐにわかった。
その姿を見なくても、あの首席の人だって。
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