音駒との練習試合
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そんな俺の希望も虚しく、試合終了の笛がなる。
第二セットも取られ、俺達は負けた。
「……もう一回!」
日向が声高く言う。
音駒のコーチ、猫又さんは少年のように笑って、快くオーケーしてくれた。
その後もう一試合して、また烏野が負けたあと、俺は烏養さんに呼ばれた。
「只野! 次はお前、田中の代わりに入ってみろ」
『っハイ!!』
思わずガッツポーズをする。ようやく、やっとボールにさわれるんだ。
でもこれは恐らく、お試し。
俺は使えるのかどうか。
……俺が、旭さんや田中さんの代わりになるくらい使えるかのテストだ。
冷静に、烏養さんが俺を入れてくれた意図をもっと考えろ。
スピードとバネが無い俺が、田中さんの代わりにできること。
「無名ー! なあなあ、あいつが目の前にくるとおれ、なんかわくわくするんだ。今日調子良い!」
『おー、見てた見てた。凄えな日向。俺も、日向に負けないように全力でいくよ』
さあ、最高のバレーボールをしよう。
試合開始の笛がなった。
「『ありがとうございました!!』」
普段の倍動き回ったような気がする。さすがに疲れた。
コートに倒れるように寝っ転がり、天井を見上げる。
今日、俺も調子良かったな。……あの人みたいなバレー、できていたかな。
「っもう、いっかい!」
周りが息絶え絶えな中、日向が一人疲れながらも頼み込む。
どんだけバレー馬鹿なんだ、こいつは。
しかし新幹線の時間があるということで、今日はもう終わろう、ということになった。
……俺なんて一試合しか出てないのにもう限界なんだが。スタミナも俺には足りていないんだな。
少し凹みながらコートの片付けをしていると、黒尾さんが近づいてきた。
「お、十三番の」
『只野です。只野無名』
よろしくー、と言いながら、さりげなく俺が抱えていた支柱を持ってくれる黒尾さん。
……黒尾さんは絶対左だ、間違いない。だって、スマートすぎるもの。
「只野くんさー器用だよね」
『……そうですか?』
二人で倉庫に向かう。
孤爪さんの視線のフェイントなど、他愛ない話を少ししたあとに、ふと黒尾さんが聞いてきた。
「あれ、自覚ない? ブロックアウトとか、結構狙ってやってたと思うんだけど」
『あー、それは狙いましたね。……もしかして俺、爪とか当てました?』
すみません、と頭を下げる。
ブロックアウトは得意な方だが、試合中こんなにやったのは初めてだった。
黒尾さんはそんな俺をみて、信じられない、といったように眉をひそめる。
それから少しの間をおいて、頭をかきながら言った。
「逆だよ逆。あんなにブロックアウト使ってきたのに、俺含め、ブロッカー全員怪我してなかった。スゲエよお前」
先程までしていた雑談のとき、澤村さんと話していたときとは違う口調だ。こっちが素なんだろうか。
真剣な眼差しの黒尾さんにそう言われ、少し恥ずかしかったが、それ以上に嬉しいと思った。
『ありがとうございます』
「……そんでさあ、ちょーっともったいねえなって思ったんだよね」
もったいない、とは。
ネットをしまう手を止めて、見上げた。目があった。
そして、まるで獲物を見つけた猫のように黒尾さんが目を細める。
「知りたい?」
『……はい、すごく』
俺がそう答えると、支柱を片付け終わった黒尾さんが近づいてきて。
「じゃあさ……、只野くん、連絡先交換しよ」
第二セットも取られ、俺達は負けた。
「……もう一回!」
日向が声高く言う。
音駒のコーチ、猫又さんは少年のように笑って、快くオーケーしてくれた。
その後もう一試合して、また烏野が負けたあと、俺は烏養さんに呼ばれた。
「只野! 次はお前、田中の代わりに入ってみろ」
『っハイ!!』
思わずガッツポーズをする。ようやく、やっとボールにさわれるんだ。
でもこれは恐らく、お試し。
俺は使えるのかどうか。
……俺が、旭さんや田中さんの代わりになるくらい使えるかのテストだ。
冷静に、烏養さんが俺を入れてくれた意図をもっと考えろ。
スピードとバネが無い俺が、田中さんの代わりにできること。
「無名ー! なあなあ、あいつが目の前にくるとおれ、なんかわくわくするんだ。今日調子良い!」
『おー、見てた見てた。凄えな日向。俺も、日向に負けないように全力でいくよ』
さあ、最高のバレーボールをしよう。
試合開始の笛がなった。
「『ありがとうございました!!』」
普段の倍動き回ったような気がする。さすがに疲れた。
コートに倒れるように寝っ転がり、天井を見上げる。
今日、俺も調子良かったな。……あの人みたいなバレー、できていたかな。
「っもう、いっかい!」
周りが息絶え絶えな中、日向が一人疲れながらも頼み込む。
どんだけバレー馬鹿なんだ、こいつは。
しかし新幹線の時間があるということで、今日はもう終わろう、ということになった。
……俺なんて一試合しか出てないのにもう限界なんだが。スタミナも俺には足りていないんだな。
少し凹みながらコートの片付けをしていると、黒尾さんが近づいてきた。
「お、十三番の」
『只野です。只野無名』
よろしくー、と言いながら、さりげなく俺が抱えていた支柱を持ってくれる黒尾さん。
……黒尾さんは絶対左だ、間違いない。だって、スマートすぎるもの。
「只野くんさー器用だよね」
『……そうですか?』
二人で倉庫に向かう。
孤爪さんの視線のフェイントなど、他愛ない話を少ししたあとに、ふと黒尾さんが聞いてきた。
「あれ、自覚ない? ブロックアウトとか、結構狙ってやってたと思うんだけど」
『あー、それは狙いましたね。……もしかして俺、爪とか当てました?』
すみません、と頭を下げる。
ブロックアウトは得意な方だが、試合中こんなにやったのは初めてだった。
黒尾さんはそんな俺をみて、信じられない、といったように眉をひそめる。
それから少しの間をおいて、頭をかきながら言った。
「逆だよ逆。あんなにブロックアウト使ってきたのに、俺含め、ブロッカー全員怪我してなかった。スゲエよお前」
先程までしていた雑談のとき、澤村さんと話していたときとは違う口調だ。こっちが素なんだろうか。
真剣な眼差しの黒尾さんにそう言われ、少し恥ずかしかったが、それ以上に嬉しいと思った。
『ありがとうございます』
「……そんでさあ、ちょーっともったいねえなって思ったんだよね」
もったいない、とは。
ネットをしまう手を止めて、見上げた。目があった。
そして、まるで獲物を見つけた猫のように黒尾さんが目を細める。
「知りたい?」
『……はい、すごく』
俺がそう答えると、支柱を片付け終わった黒尾さんが近づいてきて。
「じゃあさ……、只野くん、連絡先交換しよ」