音駒との練習試合
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音駒との練習試合が始まる。
「__そんで相手は未知のチーム、どんな戦いになるか分からない。壁にぶち当たるかもしれない……でも、壁にぶち当たった時はそれを越えるチャンスだ!」
「「お願いしアーーす!!」」
旭さんが戻ってきたので俺はベンチスタートになってしまった。
「烏養君……うちのチームはどうでしょうか、あのネコ、に勝てるでしょうか」
「さあな。まあ立ち上がりは悪くねえと思うから……」
そこのお二方。ネコとかたちとか、今言わないでほしいんですけど……
……そんでさっきのは、夢じゃないよな。
あの驚きと感動のまま、俺は山口の胸に飛び込もうと思った。
しかしちょうど集合の掛け声が掛かって。その後も清水さんの荷物持ちを手伝ったり、音駒の人たちに挨拶をしたりして、うやむやのままに練習試合が始まってしまったのだ。
ちら、と隣に座る山口を見る。
聞きたいことは山ほどある。でもまずはこの試合。
「『一本ナイッサーっ!!』」
きっと山口も同じことを思っているはず。
だって、俺達はどうしようもないほどにバレーが好きだから。
「ッしゃアア!!」
影山と日向の、目が覚めるような超速攻が決まる。
向こうの監督の驚きの声と、何が起こった、と目を丸くする音駒のメンバーを見て、烏養コーチが悪い顔をする。
きっと俺もおんなじ顔をしているのだろう。当然だ。
あんな初見殺しの速攻、いつ見ても胸がわくわくしてたまらない!
一昨日やった練習では日向のボールがなんとか手にかするくらい、のブロックしかできなかった。
俺には日向に追いつけるほどのスピードとバネがない。烏養さんには十分凄えよ、と言われた、が。
『どうやったら日向を止められるんだろうな』
俺が呟くと同時に、ここで音駒側がTOを取った。
「無名! ありがとう!」
『おー……ん?』
孤爪さんが日向を凝視していた。……研日か? 少し胸が踊る。
孤爪さんはそういえば、さっきの二人の超速攻にあんまり驚いていないようだった。
何か策があるんだろうか。少し話しただけだけど、かなりの切れ者だな、と感じたのだ。
先輩方にドリンクを配り終え、俺も、孤爪さんをじっと見つめてみる。
「……ん?」
背の高い、トサカヘッドの人と目があってしまった。
たしか、黒尾鉄朗、さん。裏がありそうな爽やかな人、というのが第一印象。
よく見ると結構お顔がいい……、俺の中では左かな。
そろそろTOが終わるというのもあって、俺は黒尾さんに軽く会釈をして持ち場に戻った。
俺が向けた背中を、黒尾さんが薄い笑みを浮かべて見ていたのも知らずに。
『向こうのブロックはデディケートシフト? あっ、田中さん対策か』
「最強の囮のおかげで、WSの攻撃も結構決まってたもんね」
田中さんの前に、三枚のブロックがついた。
田中さんの力強いスパイクは、相手コートに何本も刺さっていたから、日向の速攻は捨て、そっちにシフトしたんだろうかと思った。
「やっと捕まえた!!!」
……でも、そうではなかったみたいで。速攻は音駒のマッチポイントで捕まった。
「……日向がそこに飛ぶようにおびき寄せているんだ」
俺が想像していた以上に、孤爪さんの策は凄かった。
普通思わないじゃないか。日向の打点に影山が合わせに行っている、なんて。
『そういう対策もあるのか。でもあれは犬岡のスピードがあってこそで、俺は多分……』
第二セット。日向が初めてトスを見た。
慌ててTOを取った烏養さんは影山にインダイレクトデリバリー? でトスをあげてやれ、と言う。
「やります」
いや、やります、じゃなくてだな影山。
お前のやろうと思ってすぐできる技術が怖いよ。
そんな影山のトスに合わせようとする日向も。
そして、みんなが打ったスパイクを文字通り、繋いでくる、音駒のメンバーも。
『っはーバケモンばっかりかよ』
コートにいる日向の目を見る。闘争心に燃えた、攻める目。
ずっとベンチに座っていた。俺の全身が叫んでいる。
俺も、試合に出たい。あの頂の景色を見たい。
「__そんで相手は未知のチーム、どんな戦いになるか分からない。壁にぶち当たるかもしれない……でも、壁にぶち当たった時はそれを越えるチャンスだ!」
「「お願いしアーーす!!」」
旭さんが戻ってきたので俺はベンチスタートになってしまった。
「烏養君……うちのチームはどうでしょうか、あのネコ、に勝てるでしょうか」
「さあな。まあ立ち上がりは悪くねえと思うから……」
そこのお二方。ネコとかたちとか、今言わないでほしいんですけど……
……そんでさっきのは、夢じゃないよな。
あの驚きと感動のまま、俺は山口の胸に飛び込もうと思った。
しかしちょうど集合の掛け声が掛かって。その後も清水さんの荷物持ちを手伝ったり、音駒の人たちに挨拶をしたりして、うやむやのままに練習試合が始まってしまったのだ。
ちら、と隣に座る山口を見る。
聞きたいことは山ほどある。でもまずはこの試合。
「『一本ナイッサーっ!!』」
きっと山口も同じことを思っているはず。
だって、俺達はどうしようもないほどにバレーが好きだから。
「ッしゃアア!!」
影山と日向の、目が覚めるような超速攻が決まる。
向こうの監督の驚きの声と、何が起こった、と目を丸くする音駒のメンバーを見て、烏養コーチが悪い顔をする。
きっと俺もおんなじ顔をしているのだろう。当然だ。
あんな初見殺しの速攻、いつ見ても胸がわくわくしてたまらない!
一昨日やった練習では日向のボールがなんとか手にかするくらい、のブロックしかできなかった。
俺には日向に追いつけるほどのスピードとバネがない。烏養さんには十分凄えよ、と言われた、が。
『どうやったら日向を止められるんだろうな』
俺が呟くと同時に、ここで音駒側がTOを取った。
「無名! ありがとう!」
『おー……ん?』
孤爪さんが日向を凝視していた。……研日か? 少し胸が踊る。
孤爪さんはそういえば、さっきの二人の超速攻にあんまり驚いていないようだった。
何か策があるんだろうか。少し話しただけだけど、かなりの切れ者だな、と感じたのだ。
先輩方にドリンクを配り終え、俺も、孤爪さんをじっと見つめてみる。
「……ん?」
背の高い、トサカヘッドの人と目があってしまった。
たしか、黒尾鉄朗、さん。裏がありそうな爽やかな人、というのが第一印象。
よく見ると結構お顔がいい……、俺の中では左かな。
そろそろTOが終わるというのもあって、俺は黒尾さんに軽く会釈をして持ち場に戻った。
俺が向けた背中を、黒尾さんが薄い笑みを浮かべて見ていたのも知らずに。
『向こうのブロックはデディケートシフト? あっ、田中さん対策か』
「最強の囮のおかげで、WSの攻撃も結構決まってたもんね」
田中さんの前に、三枚のブロックがついた。
田中さんの力強いスパイクは、相手コートに何本も刺さっていたから、日向の速攻は捨て、そっちにシフトしたんだろうかと思った。
「やっと捕まえた!!!」
……でも、そうではなかったみたいで。速攻は音駒のマッチポイントで捕まった。
「……日向がそこに飛ぶようにおびき寄せているんだ」
俺が想像していた以上に、孤爪さんの策は凄かった。
普通思わないじゃないか。日向の打点に影山が合わせに行っている、なんて。
『そういう対策もあるのか。でもあれは犬岡のスピードがあってこそで、俺は多分……』
第二セット。日向が初めてトスを見た。
慌ててTOを取った烏養さんは影山にインダイレクトデリバリー? でトスをあげてやれ、と言う。
「やります」
いや、やります、じゃなくてだな影山。
お前のやろうと思ってすぐできる技術が怖いよ。
そんな影山のトスに合わせようとする日向も。
そして、みんなが打ったスパイクを文字通り、繋いでくる、音駒のメンバーも。
『っはーバケモンばっかりかよ』
コートにいる日向の目を見る。闘争心に燃えた、攻める目。
ずっとベンチに座っていた。俺の全身が叫んでいる。
俺も、試合に出たい。あの頂の景色を見たい。