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「……やっぱり只野くんはかっこいいな」
そう、おれの横でクロが言った。
第2セット中盤。
たしか、烏野の12番がサーブを入れたあとくらい。
「俺のほうがカッコいいですよ!」
「そーいうのじゃないと思うけど……」
リエーフが張り合うように声を上げるので、肩をつかんで椅子に座らせた。
初めての合宿でテンションが高い。ほんと、子猫みたい。
……と思ったら、退屈そうにあくびしてる。
「黒尾さんが言ってたタダノって、あの13番ですよね。どこがカッコいいんですか?」
見た目もプレーも地味だし、と付け加えた。
「……それがわからないのはお前がレシーブ練をサボるからだろうなぁ?」
「っげ、夜久さん!」
ため息をつくおれに代わって、夜久くんが言ってくれる。
「アタックフェイントの精度はもちろんのこと、レシーブのコース取りと綺麗さがすげえ。ウチに欲しいくらいだよ。さらに_」
そのまま只野くんのプレーを熱く語り出したので、おれは距離を取った。
「なーー赤葦ぃ、やっぱ黒尾のあれ、ナイショだったよなー……」
「そうですね」
聞き覚えのある声がして振り返る。
木兎さんと赤葦だった。
「……まああれは黒尾さんにも非はあると思いますよ」
しょぼくれている木兎さんに、赤葦が言う。
おれもそう思う。
全くと言っていいほどアプローチをしない点が。
赤葦が目で合図をしてくるので、おれはクロのほうを指差す。
「……木兎さん、クロあっちで暇そうにしてたよ」
「……! 行ってくる!!」
木兎さんが跳ねるようにおれの横を駆け抜けていった。
「それで、どう?」
笑って耳を寄せてきた赤葦に、さっきのクロの様子を伝えてやる。
「黒只、いいね」
「赤葦も、よく飽きないよね……」
真顔で目を輝かせている。
いわゆる腐男子ってやつ? おれにはよくわかんない。
「孤爪は試合の続き見なくていいの?」
「……リエーフとかがうるさいから、見ても集中できない」
というか、今の烏野見ても、只野くんくらいしかおもしろいところない。
…………翔陽もいないし。
歓声が沸いたコートに視線を戻すと、
只野くんが弾かれたボールをフライングで見事に拾い上げていた。
苦しそうなのに、絶対にあきらめない顔をしていた。
その瞬間、クロの言葉を思い出す。
“やっぱり、只野くんはかっこいいな”
ボールじゃなくて、“あいつ”を追ってるくせに。
おれは小さく息を吐いて、呟いた。
「……ほんと、クロってわかりやすい」
そう、おれの横でクロが言った。
第2セット中盤。
たしか、烏野の12番がサーブを入れたあとくらい。
「俺のほうがカッコいいですよ!」
「そーいうのじゃないと思うけど……」
リエーフが張り合うように声を上げるので、肩をつかんで椅子に座らせた。
初めての合宿でテンションが高い。ほんと、子猫みたい。
……と思ったら、退屈そうにあくびしてる。
「黒尾さんが言ってたタダノって、あの13番ですよね。どこがカッコいいんですか?」
見た目もプレーも地味だし、と付け加えた。
「……それがわからないのはお前がレシーブ練をサボるからだろうなぁ?」
「っげ、夜久さん!」
ため息をつくおれに代わって、夜久くんが言ってくれる。
「アタックフェイントの精度はもちろんのこと、レシーブのコース取りと綺麗さがすげえ。ウチに欲しいくらいだよ。さらに_」
そのまま只野くんのプレーを熱く語り出したので、おれは距離を取った。
「なーー赤葦ぃ、やっぱ黒尾のあれ、ナイショだったよなー……」
「そうですね」
聞き覚えのある声がして振り返る。
木兎さんと赤葦だった。
「……まああれは黒尾さんにも非はあると思いますよ」
しょぼくれている木兎さんに、赤葦が言う。
おれもそう思う。
全くと言っていいほどアプローチをしない点が。
赤葦が目で合図をしてくるので、おれはクロのほうを指差す。
「……木兎さん、クロあっちで暇そうにしてたよ」
「……! 行ってくる!!」
木兎さんが跳ねるようにおれの横を駆け抜けていった。
「それで、どう?」
笑って耳を寄せてきた赤葦に、さっきのクロの様子を伝えてやる。
「黒只、いいね」
「赤葦も、よく飽きないよね……」
真顔で目を輝かせている。
いわゆる腐男子ってやつ? おれにはよくわかんない。
「孤爪は試合の続き見なくていいの?」
「……リエーフとかがうるさいから、見ても集中できない」
というか、今の烏野見ても、只野くんくらいしかおもしろいところない。
…………翔陽もいないし。
歓声が沸いたコートに視線を戻すと、
只野くんが弾かれたボールをフライングで見事に拾い上げていた。
苦しそうなのに、絶対にあきらめない顔をしていた。
その瞬間、クロの言葉を思い出す。
“やっぱり、只野くんはかっこいいな”
ボールじゃなくて、“あいつ”を追ってるくせに。
おれは小さく息を吐いて、呟いた。
「……ほんと、クロってわかりやすい」