イニシャルはQ【爆上・範道大也】
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結婚するという覚悟を決めた未来は、スピンドーが常槍とやり取りを行う執務室に通されていた。ビュンディーとバイオレットがキラーロボを潰し回っているという状況を「知らない」の言葉で一蹴した未来は、ちらりと柚葉の方を見る。柚葉も、黙って未来を見つめていた。
「そんな顔しなさんな。結婚式を盛り上げる花火と思おうじゃないのさ。なあ?ブンピンク」
黙っている未来の感情は測れない。一人で楽しそうに結婚式について喋るスピンドーは、「盛り上がってるうちに結婚式挙げようや」と挙式を急かした。
「その前に、結婚祝いちょうだい」
「…何?」
「無礼な!」
「…」
眉を顰める常槍、詰め寄ろうとするグランツ、石突を未来に向ける柚葉。それら全てを片手で制し、スピンドーは未来の次の言葉を促した。
「ビッグバングランプリ」
「む……!?」
「ッ、アウッ!フッ、フフフフ……」
笑いを押さえられないスピンドー。未来に近付き、触れた。彼女の顎を指ですくい、無理矢理目線を合わさせる。
「いいねえ…アタシの花嫁になるだけのことはある。グランツ!オーナーに連絡しな。BBGの裏の主はブンピンクだ」
「仰せのままに」
*
「些か、ご判断が早過ぎるかと」
「宜しいのですか?あの花嫁、今後も無礼な要求をしてきますぞ」
「ありゃあハシリヤンを乗っ取るつもりで乗り込んできたねえ。フッ…健気だよねえ」
スピンドーは柚葉を見た。彼からすれば、柚葉もハシリヤンの懐に飛び込んできたブンブンジャー側の人間だ。今は洗脳下にある為完全にハシリヤンの一員だが。
「そうはならないのにさ」
彼の手には赤い宝石のついた指輪があった。グランツはそれを「心を操る指輪」と呼んだ。スピンドーは、この指輪を嵌めることで未来も柚葉のように操り人形にするつもりでいるようだ。
「躍らせるさ」
不敵に笑った。柚葉はその指輪をジッと見つめる。鮮やかな赤。地球ではルビーやガーネットと称されるのかもしれない。──以前大也とパーティーに出席した際のドレスの色に似ていた。
「赤…」
「…赤が好きか?」
「……いえ、どの色も…好きです」
「へえ。レッドなのに?」
「…カラフルな世界は、楽しいですから」
そう答える柚葉は嬉しそうだ。まだ彼女は、ブンドリオに作ってもらったジャケットを羽織っている。腕の部分についたエンブレムのワッペンを愛おしそうに撫でていた。
「そんな顔しなさんな。結婚式を盛り上げる花火と思おうじゃないのさ。なあ?ブンピンク」
黙っている未来の感情は測れない。一人で楽しそうに結婚式について喋るスピンドーは、「盛り上がってるうちに結婚式挙げようや」と挙式を急かした。
「その前に、結婚祝いちょうだい」
「…何?」
「無礼な!」
「…」
眉を顰める常槍、詰め寄ろうとするグランツ、石突を未来に向ける柚葉。それら全てを片手で制し、スピンドーは未来の次の言葉を促した。
「ビッグバングランプリ」
「む……!?」
「ッ、アウッ!フッ、フフフフ……」
笑いを押さえられないスピンドー。未来に近付き、触れた。彼女の顎を指ですくい、無理矢理目線を合わさせる。
「いいねえ…アタシの花嫁になるだけのことはある。グランツ!オーナーに連絡しな。BBGの裏の主はブンピンクだ」
「仰せのままに」
*
「些か、ご判断が早過ぎるかと」
「宜しいのですか?あの花嫁、今後も無礼な要求をしてきますぞ」
「ありゃあハシリヤンを乗っ取るつもりで乗り込んできたねえ。フッ…健気だよねえ」
スピンドーは柚葉を見た。彼からすれば、柚葉もハシリヤンの懐に飛び込んできたブンブンジャー側の人間だ。今は洗脳下にある為完全にハシリヤンの一員だが。
「そうはならないのにさ」
彼の手には赤い宝石のついた指輪があった。グランツはそれを「心を操る指輪」と呼んだ。スピンドーは、この指輪を嵌めることで未来も柚葉のように操り人形にするつもりでいるようだ。
「躍らせるさ」
不敵に笑った。柚葉はその指輪をジッと見つめる。鮮やかな赤。地球ではルビーやガーネットと称されるのかもしれない。──以前大也とパーティーに出席した際のドレスの色に似ていた。
「赤…」
「…赤が好きか?」
「……いえ、どの色も…好きです」
「へえ。レッドなのに?」
「…カラフルな世界は、楽しいですから」
そう答える柚葉は嬉しそうだ。まだ彼女は、ブンドリオに作ってもらったジャケットを羽織っている。腕の部分についたエンブレムのワッペンを愛おしそうに撫でていた。