イニシャルはQ【爆上・大也】
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クイーンは一つだけ用意されたソファに寝転んで占領していた。サンシーターとマッドレックスが戻ってくると、サンシーター達は慌てて彼女に駆け寄り「ちょっと!そこはマッドレックス様の場所でしょ!」とイターシャが腰に手を当てて𠮟りつけた。しかし彼女は気にも留めず、ショートパンツから伸びた健康的な足を組み直す。
「ねえ、聞いてるの!?」
「うるさいわね…。何で私があなた達の命令なんか聞かないといけないの?それに私、斬込隊長サマの部下でもないから何しようが勝手でしょ」
「お前…マッドレックス様が何も言わないからって限度ってモンがあるだろ!」
「そうよそうよ!すす、すみませんマッドレックス様!今退かしますから!」
「構わねえよ。俺様は椅子の一つや二つでガタガタ言うような漢じゃねえ」
「ま、マッドレックス様…!」
彼がその辺りに転がっていた木箱に腰掛けようとしたのを見てデコトラーデはどこからか取り出したハンカチを木箱の上に敷いた。そこにマッドレックスが腰を下ろし、「お前、もう止まってんな」と冷たい声色で言い放つ。欠伸をしていたクイーンは目だけを動かし、マッドレックスを見つめた。
「…どういうこと?」
「お前は走るどころかエンジンなんてかかっちゃいねえ。そんな奴がいくらアクセル踏んだって意味がねえんだよ」
「はぁ?私は私なりにやって…」
「ブレーキぶっ壊れてる奴の方が余程おもしれえよ。けど、エンジンがかかっていない奴なんか俺様からすれば邪魔でしかねえ」
ようやく上体を起こし、ソファから腰を上げる。立てかけていた傘を手に持ち、その先端をマッドレックスに向けた。「何してんの!?」とサンシーターが慌てるのも気にせず、攻撃目標をマッドレックスに設定する。
「俺様の走りを見てろ」
「…」
「ハシリヤン斬込隊長の走りを見せてやる。その壊れたエンジン、俺様が熱くしてやるよ」
クイーンは何言ってんだコイツとでも言いたげな目をした。傘を下ろし、長く長く溜め息を吐く。しかしすぐに顔を上げ、キッと彼を睨んだ。
「ふん、見せてもらおうじゃない。ハシリヤン斬込隊長サマの生き様ってものを」
「死ぬこと前提にしてんじゃねえよ」
「あなたがブンレッドに勝てる保証なんて無いでしょ?」
ふっと嘲笑し、クイーンは傘を差して倉庫を出て行く。「マッドレックス様になんて態度を」と憤慨するサンシーターには目もくれず、マッドレックスはその背中を見つめていた。
「ねえ、聞いてるの!?」
「うるさいわね…。何で私があなた達の命令なんか聞かないといけないの?それに私、斬込隊長サマの部下でもないから何しようが勝手でしょ」
「お前…マッドレックス様が何も言わないからって限度ってモンがあるだろ!」
「そうよそうよ!すす、すみませんマッドレックス様!今退かしますから!」
「構わねえよ。俺様は椅子の一つや二つでガタガタ言うような漢じゃねえ」
「ま、マッドレックス様…!」
彼がその辺りに転がっていた木箱に腰掛けようとしたのを見てデコトラーデはどこからか取り出したハンカチを木箱の上に敷いた。そこにマッドレックスが腰を下ろし、「お前、もう止まってんな」と冷たい声色で言い放つ。欠伸をしていたクイーンは目だけを動かし、マッドレックスを見つめた。
「…どういうこと?」
「お前は走るどころかエンジンなんてかかっちゃいねえ。そんな奴がいくらアクセル踏んだって意味がねえんだよ」
「はぁ?私は私なりにやって…」
「ブレーキぶっ壊れてる奴の方が余程おもしれえよ。けど、エンジンがかかっていない奴なんか俺様からすれば邪魔でしかねえ」
ようやく上体を起こし、ソファから腰を上げる。立てかけていた傘を手に持ち、その先端をマッドレックスに向けた。「何してんの!?」とサンシーターが慌てるのも気にせず、攻撃目標をマッドレックスに設定する。
「俺様の走りを見てろ」
「…」
「ハシリヤン斬込隊長の走りを見せてやる。その壊れたエンジン、俺様が熱くしてやるよ」
クイーンは何言ってんだコイツとでも言いたげな目をした。傘を下ろし、長く長く溜め息を吐く。しかしすぐに顔を上げ、キッと彼を睨んだ。
「ふん、見せてもらおうじゃない。ハシリヤン斬込隊長サマの生き様ってものを」
「死ぬこと前提にしてんじゃねえよ」
「あなたがブンレッドに勝てる保証なんて無いでしょ?」
ふっと嘲笑し、クイーンは傘を差して倉庫を出て行く。「マッドレックス様になんて態度を」と憤慨するサンシーターには目もくれず、マッドレックスはその背中を見つめていた。