イニシャルはQ【爆上・範道大也】
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「大也ぁ~お腹空いた」
「もう晩御飯食べただろ?」
「何か物足りないのよ…アイスとかない?」
「アイスは無いな…。食べたいのか?」
「…食べたい」
「…仕方ないな。ブンブン、ちょっと二人で出掛けて来るから留守番頼むよ。ブンブンは欲しいアイスあるか?」
「俺?じゃあかき氷みたいなヤツ!」
「わかった。柚葉、待ってるから着替えて来い」
「え、別に良いじゃないこのままで」
「部屋着でコンビニなんてダメだ。もう暗いし危ないだろ」
「大也がいるじゃない」
「ダメだ」
「…わかったわよ、もう」
*
大也の家を出て、ラフな格好でコンビニに向かう二人。クリスマスも近い冬の夜は、風が刺すように冷たい。
「さむっ!」
「寒いのにアイス食べるのか?」
「それとこれとは別!」
そう言って柚葉は大也にくっ付いた。熱を分けろと言わんばかりに引っ付き、肌を擦り合わせる。冷え性なのか想像以上に冷たい彼女の肌に大也も驚き、首元を触られた瞬間はらしくもない悲鳴を上げた。
「ッ…柚葉…!!」
「ふっ…あはは!大也もそんな声出すのね!」
「お返しだ」
「ひっ!!」
かじかんだ自分の手で柚葉の首元に触れる。やめてー!と彼女が暴れて抵抗すると、意地になって大也は手を肌にくっ付けた。あまりにも柚葉が暴れる為手が彼の意図しないところまで潜っていき、鎖骨よりも下のあたりまで入ってしまう。
「あっ、」
彼の手が冷たいこともあり、柚葉が少し変な声を出した。ビク、と跳ねる体と、かじかんで赤くなった鼻先や頬。大也はつい見入ってしまい、ごくりと唾をのむ。
当の本人である柚葉は大也が見入っているうちに彼の手を振り払い、はあはあと肩で息をしていた。吐く息は白く、暗闇でよく見える。
「……大也の、えっち」
「…ッ」
恋人から初めて発せられた破廉恥な言葉。状況も相まって彼は情けない程に体温が上がり、童貞のような─実際童貞なのだが─反応をした。
「わ、悪い…つい手が…変なところに入って…」
「……アイス、ハーゲンダッツじゃないと許さないから」
「オーライ…」
気を取り直してコンビニに向かい始める二人。どこかよそよそしく、感覚が離れている。
大也は、まだ手に残っている彼女の肌の柔らかさに惚けていた。女に触れられることはよくあったが、触れたことはあまり無い。ましてや素肌なんて、一度も無かった。
しかし、変に考え込むと良くないところが反応しそうだった為慌てて思考をかき消す。何か邪念を払えるものは…と考えているうちに、二人は無事目的地にたどり着いた。
早足でアイスコーナーに向かった柚葉は、抹茶と苺で悩んだ後、苺のハーゲンダッツをカゴに放り込んだ。カードで大也が支払っている間に「ごちそーさま」と悪戯っ子のような笑みを浮かべる。そんな表情もまた、大也を狂わせるには十分過ぎた。
「もう晩御飯食べただろ?」
「何か物足りないのよ…アイスとかない?」
「アイスは無いな…。食べたいのか?」
「…食べたい」
「…仕方ないな。ブンブン、ちょっと二人で出掛けて来るから留守番頼むよ。ブンブンは欲しいアイスあるか?」
「俺?じゃあかき氷みたいなヤツ!」
「わかった。柚葉、待ってるから着替えて来い」
「え、別に良いじゃないこのままで」
「部屋着でコンビニなんてダメだ。もう暗いし危ないだろ」
「大也がいるじゃない」
「ダメだ」
「…わかったわよ、もう」
*
大也の家を出て、ラフな格好でコンビニに向かう二人。クリスマスも近い冬の夜は、風が刺すように冷たい。
「さむっ!」
「寒いのにアイス食べるのか?」
「それとこれとは別!」
そう言って柚葉は大也にくっ付いた。熱を分けろと言わんばかりに引っ付き、肌を擦り合わせる。冷え性なのか想像以上に冷たい彼女の肌に大也も驚き、首元を触られた瞬間はらしくもない悲鳴を上げた。
「ッ…柚葉…!!」
「ふっ…あはは!大也もそんな声出すのね!」
「お返しだ」
「ひっ!!」
かじかんだ自分の手で柚葉の首元に触れる。やめてー!と彼女が暴れて抵抗すると、意地になって大也は手を肌にくっ付けた。あまりにも柚葉が暴れる為手が彼の意図しないところまで潜っていき、鎖骨よりも下のあたりまで入ってしまう。
「あっ、」
彼の手が冷たいこともあり、柚葉が少し変な声を出した。ビク、と跳ねる体と、かじかんで赤くなった鼻先や頬。大也はつい見入ってしまい、ごくりと唾をのむ。
当の本人である柚葉は大也が見入っているうちに彼の手を振り払い、はあはあと肩で息をしていた。吐く息は白く、暗闇でよく見える。
「……大也の、えっち」
「…ッ」
恋人から初めて発せられた破廉恥な言葉。状況も相まって彼は情けない程に体温が上がり、童貞のような─実際童貞なのだが─反応をした。
「わ、悪い…つい手が…変なところに入って…」
「……アイス、ハーゲンダッツじゃないと許さないから」
「オーライ…」
気を取り直してコンビニに向かい始める二人。どこかよそよそしく、感覚が離れている。
大也は、まだ手に残っている彼女の肌の柔らかさに惚けていた。女に触れられることはよくあったが、触れたことはあまり無い。ましてや素肌なんて、一度も無かった。
しかし、変に考え込むと良くないところが反応しそうだった為慌てて思考をかき消す。何か邪念を払えるものは…と考えているうちに、二人は無事目的地にたどり着いた。
早足でアイスコーナーに向かった柚葉は、抹茶と苺で悩んだ後、苺のハーゲンダッツをカゴに放り込んだ。カードで大也が支払っている間に「ごちそーさま」と悪戯っ子のような笑みを浮かべる。そんな表情もまた、大也を狂わせるには十分過ぎた。