イニシャルはQ【爆上・範道大也】
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スピンドーもといハシリヤンとサッカー対決をすることになった。
いや、私も自分で言っておいてアレなのだが意味が分からない。野球対決をした時もそうだったが、彼らは定期的に敵とスポーツをしなければいけないルールでもあるのだろうか。というか、サッカーという文化が宇宙にも存在していたことに驚く。
玄蕃と先斗は共にパルス・エースという宇宙にある名門チームに所属していた過去を持っているらしいが、そのパルス・エースもスピンドーが仕組んだ八百長試合で奪われたらしい。
いつも以上に怒りを露にしていた二人の事情を聞いて未来が納得し、静聴していた大也も「俺達が守らなくちゃな、地球のサッカーを」と至極真面目な顔で言った。
「オーライ!」
*
ブンブンスーツの上からユニフォームを着たブンブンジャー達がハシリヤンのチームと共に入場した。メンバー数の関係で補欠になった未来、ブンドリオ、ビュンディーと共に私はベンチに腰を下ろす。
「…今更なんだけど、何で私チアガールの格好させられてるの?」
「だってあっちが法被着て応援してるし、こっちも応援で負けられないでしょ!」
「普通こういうのって、ユニフォームとかに私服を合わせるので良いんじゃ…」
「可愛いからいいの!」
何故かフェイスペイントまで彼女に施され、頬にはブンブンジャーのマークが入れられていた。因みに、チアガールの衣装はブンドリオお手製らしい。
観念して試合を見ていると、早速ハシリヤンの猛攻により一点が入れられてしまった。ついでにGKの錠が吹っ飛ばされた為メンバーチェンジを余儀なくされ、未来が代わりに出た。
「さあこい!」
元気に構える未来。ホイッスルが鳴り、試合が再開した。
先制点をとられた焦りから玄蕃と先斗に「自分がやる」という感情が強まったのか、味方同士でボールの取り合いが始まった。何してんだアイツら…と呆れているうちに、その隙を突いたデコトラ―デのモロ反則タックルが入る。
「あれ反則じゃないの!?」
「宇宙ではこの程度日常茶飯事だ」
飲み物を持って来たビュンディーがブンドリオと私に差し出す。宇宙、いくら何でも無法地帯過ぎではないだろうか。
ヤルカーからイターシャへのパスが渡され、その勢いのまま彼女がシュートを打った。しかし未来は楽々とボールを止める。
「よし!ハウスキーパーのバイトが役に立った!」
「それはどうカーなー?」
「ん?」
未来の手にあったのはボールではなく、ヤルカーだった。イターシャはすり替えておいたボールを悠々と歩いてゴールに入れ、「悔しい!!」と未来がジタバタする。
「あれアリなの?」
「日常茶飯事だ」
「無法過ぎない?」
「宇宙は広いからな、多少のことは許容範囲内だ」
「広すぎる…色んな意味で…」
またもや点をとられたことにより、先斗と玄蕃の間にひと悶着あった。大也は溜め息を吐いてまだそれを見守っている。いくら仲間を信頼している彼でも、思うところはあるのだろう。まあ、言いたいことはよく分かる。
「今度こそ!」
ホイッスルが鳴った瞬間、玄蕃と先斗がボールを奪い合い始めた。よこせ、お前じゃ無理だ、とまるで小学生の喧嘩のようにじゃれ合う二人。
「男子ってほんとバカね…あの二人一応年長者でしょ…」
「…まあ、先斗は同年代の友達と遊ぶ時間も少なかったからな。その辺は…少し影響しているかもしれない」
「…そういうとこは、結構同情できるわよ」
先斗の精神年齢の幼さはともかく、玄蕃も同レベルかと内心呆れていると、聞いたこともないような低い声で「ズンズンチェンジ」と大也が言った。119にチェンジし、ホースインパクトを二人にぶつける。
「うわ~~!?」
その隙に射士郎が攻め入り、何とか一点をもぎ取った。悔しがるハシリヤン勢とは雰囲気が異なり、ブンブンジャーの間には緊張感が走っている。
「メンバーチェンジ。玄蕃はブンブン、先斗はビュンディーと」
ガチギレの大也だった。しかも、純粋な怒りではなく呆れといった感情も含まれている。ぶる、と身震いをした。あの状態の大也とクイーンの時にやり合っていたら、と思うと恐ろしくて仕方ない。
「しっかりやりなさいよ~!」
とりあえず衣装に恥ずかしくない声援を送っておいた。
いや、私も自分で言っておいてアレなのだが意味が分からない。野球対決をした時もそうだったが、彼らは定期的に敵とスポーツをしなければいけないルールでもあるのだろうか。というか、サッカーという文化が宇宙にも存在していたことに驚く。
玄蕃と先斗は共にパルス・エースという宇宙にある名門チームに所属していた過去を持っているらしいが、そのパルス・エースもスピンドーが仕組んだ八百長試合で奪われたらしい。
いつも以上に怒りを露にしていた二人の事情を聞いて未来が納得し、静聴していた大也も「俺達が守らなくちゃな、地球のサッカーを」と至極真面目な顔で言った。
「オーライ!」
*
ブンブンスーツの上からユニフォームを着たブンブンジャー達がハシリヤンのチームと共に入場した。メンバー数の関係で補欠になった未来、ブンドリオ、ビュンディーと共に私はベンチに腰を下ろす。
「…今更なんだけど、何で私チアガールの格好させられてるの?」
「だってあっちが法被着て応援してるし、こっちも応援で負けられないでしょ!」
「普通こういうのって、ユニフォームとかに私服を合わせるので良いんじゃ…」
「可愛いからいいの!」
何故かフェイスペイントまで彼女に施され、頬にはブンブンジャーのマークが入れられていた。因みに、チアガールの衣装はブンドリオお手製らしい。
観念して試合を見ていると、早速ハシリヤンの猛攻により一点が入れられてしまった。ついでにGKの錠が吹っ飛ばされた為メンバーチェンジを余儀なくされ、未来が代わりに出た。
「さあこい!」
元気に構える未来。ホイッスルが鳴り、試合が再開した。
先制点をとられた焦りから玄蕃と先斗に「自分がやる」という感情が強まったのか、味方同士でボールの取り合いが始まった。何してんだアイツら…と呆れているうちに、その隙を突いたデコトラ―デのモロ反則タックルが入る。
「あれ反則じゃないの!?」
「宇宙ではこの程度日常茶飯事だ」
飲み物を持って来たビュンディーがブンドリオと私に差し出す。宇宙、いくら何でも無法地帯過ぎではないだろうか。
ヤルカーからイターシャへのパスが渡され、その勢いのまま彼女がシュートを打った。しかし未来は楽々とボールを止める。
「よし!ハウスキーパーのバイトが役に立った!」
「それはどうカーなー?」
「ん?」
未来の手にあったのはボールではなく、ヤルカーだった。イターシャはすり替えておいたボールを悠々と歩いてゴールに入れ、「悔しい!!」と未来がジタバタする。
「あれアリなの?」
「日常茶飯事だ」
「無法過ぎない?」
「宇宙は広いからな、多少のことは許容範囲内だ」
「広すぎる…色んな意味で…」
またもや点をとられたことにより、先斗と玄蕃の間にひと悶着あった。大也は溜め息を吐いてまだそれを見守っている。いくら仲間を信頼している彼でも、思うところはあるのだろう。まあ、言いたいことはよく分かる。
「今度こそ!」
ホイッスルが鳴った瞬間、玄蕃と先斗がボールを奪い合い始めた。よこせ、お前じゃ無理だ、とまるで小学生の喧嘩のようにじゃれ合う二人。
「男子ってほんとバカね…あの二人一応年長者でしょ…」
「…まあ、先斗は同年代の友達と遊ぶ時間も少なかったからな。その辺は…少し影響しているかもしれない」
「…そういうとこは、結構同情できるわよ」
先斗の精神年齢の幼さはともかく、玄蕃も同レベルかと内心呆れていると、聞いたこともないような低い声で「ズンズンチェンジ」と大也が言った。119にチェンジし、ホースインパクトを二人にぶつける。
「うわ~~!?」
その隙に射士郎が攻め入り、何とか一点をもぎ取った。悔しがるハシリヤン勢とは雰囲気が異なり、ブンブンジャーの間には緊張感が走っている。
「メンバーチェンジ。玄蕃はブンブン、先斗はビュンディーと」
ガチギレの大也だった。しかも、純粋な怒りではなく呆れといった感情も含まれている。ぶる、と身震いをした。あの状態の大也とクイーンの時にやり合っていたら、と思うと恐ろしくて仕方ない。
「しっかりやりなさいよ~!」
とりあえず衣装に恥ずかしくない声援を送っておいた。