イニシャルはQ【爆上・範道大也】
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イツキが目を輝かせてブラックとピンクの活躍を見ていると、いつの間にか全員が集まって来た。師範役を押し付けた射士郎が「錠はブンブンジャーの中で一番ヒーローらしいヒーローだ」と言い、まるで子を見守る親のような目をする。
それを見た大也は嬉しそうに微笑んだ後未だ倒れ込んでいる柚葉に視線を移し、ブンドリオの方を向いた。
「ブンブン、この子と柚葉を頼む」
「オーライ!…何で柚葉倒れてるの?」
イツキを保護しつつ柚葉も回収していくブンドリオ。彼女は、「大也に見られなくて良かった……」と一人呟いていた。
*
「みんな見て見て!俺とべろーらー!」
「良い写真ではないか」
「だろ?!」
嬉しそうに推しとのツーショットを見せびらかすブンドリオ。彼と共にイベントを満喫した玄蕃も土産を大也と先斗、そして射士郎に渡していた。勿論射士郎は断っているが、良心と悪戯心で押し付けてくる玄蕃との攻防が始まった。そこに先斗も加わり始め、いよいよカオスになり始める。
柚葉はようやく羞恥心が無くなってきたのか、ぐったりとした様子でソファに倒れていた。そこに大也がやって来て、「大丈夫か?」と優しく頭を撫でる。
「うん…別に、怪我した訳じゃないから……」
「何かされたのか?精神攻撃とか…」
「まあ…精神攻撃ではあるけど…」
「…もしかして、昔の……」
「ああそういう暗いのじゃないから安心して…。馬鹿な話だから、ホント……」
ソファに倒れ込み、はあと大きなため息を吐く柚葉。その動きに連動して胸が上下した。投げ出した足も無防備で、どきりとした大也は黙ってブランケットを彼女にかけた。
「え、何?」
「いや…不安で」
「何が…?」
怪訝そうに大也を見つめる。大也はその視線から逃げ、「そういえば」と話を無理矢理切り上げた。
「今度、資産家や政治家が集まるパーティーがあるんだが…代表に是非君も連れて来てほしいと言われているんだ」
「…私が?」
「ああ。昔から面倒を見ているんだから交際の報告くらいちゃんとしろって言うんだ」
「…」
「周りの異性への牽制も含めて、な。俺もパーティーに出る度声を掛けられるからうんざりしていたんだ」
「ふーん……」
「…一緒に来てくれないか?」
柚葉はソファの背中側に顔を傾けた。
──内藤はきな臭い。きっと、何か企んでいるに違いない。正直会いたくない…けど…。
大也の方をちらりと見る。
異性に声を掛けられる彼も、内藤に操られる彼も見たくなかった。近くにいなくては、守れるものも守れない。
「わかった」
「!ありがとう。じゃあ、明日パーティードレスを調達しに行くか」
「大也もちゃんとスーツ着なさいよ。いつものそのジャケットとダサいトップスだったらぶん殴るから」
「…だ、ダサい…のか?これ……」
大也は今まで見たこともないような動揺を見せ、自分の服を見下ろした。白と黒が入り混じったシャツの下からは赤い生地が破れたようなデザインで覗いている。
「めちゃくちゃダサい」
「うっっ…!!」
「大也がイケメンだから許されてるだけよ、それ」
「……シャーシロには良いって言ってもらえたんだけどなぁ…」
「あんなのアテにしちゃ駄目だから。大也は素材が良いんだからちゃんとした格好したら……」
大也の方を見つつ彼のスーツ姿を想像した柚葉は、言葉を失った。
「柚葉?」
「…馬子にも衣装程度にはなるわよ」
「それ以上にはなれないのか…!?」
「良いじゃないの別に。大也の良さは私だけ知っていれば良いでしょ」
「……可愛いな、柚葉は」
ぷいと再び背中側を向く彼女の頭を撫でる大也。柚葉の「範道大也をカッコいいと思ってきた回数」が1001回になった。
それを見た大也は嬉しそうに微笑んだ後未だ倒れ込んでいる柚葉に視線を移し、ブンドリオの方を向いた。
「ブンブン、この子と柚葉を頼む」
「オーライ!…何で柚葉倒れてるの?」
イツキを保護しつつ柚葉も回収していくブンドリオ。彼女は、「大也に見られなくて良かった……」と一人呟いていた。
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「みんな見て見て!俺とべろーらー!」
「良い写真ではないか」
「だろ?!」
嬉しそうに推しとのツーショットを見せびらかすブンドリオ。彼と共にイベントを満喫した玄蕃も土産を大也と先斗、そして射士郎に渡していた。勿論射士郎は断っているが、良心と悪戯心で押し付けてくる玄蕃との攻防が始まった。そこに先斗も加わり始め、いよいよカオスになり始める。
柚葉はようやく羞恥心が無くなってきたのか、ぐったりとした様子でソファに倒れていた。そこに大也がやって来て、「大丈夫か?」と優しく頭を撫でる。
「うん…別に、怪我した訳じゃないから……」
「何かされたのか?精神攻撃とか…」
「まあ…精神攻撃ではあるけど…」
「…もしかして、昔の……」
「ああそういう暗いのじゃないから安心して…。馬鹿な話だから、ホント……」
ソファに倒れ込み、はあと大きなため息を吐く柚葉。その動きに連動して胸が上下した。投げ出した足も無防備で、どきりとした大也は黙ってブランケットを彼女にかけた。
「え、何?」
「いや…不安で」
「何が…?」
怪訝そうに大也を見つめる。大也はその視線から逃げ、「そういえば」と話を無理矢理切り上げた。
「今度、資産家や政治家が集まるパーティーがあるんだが…代表に是非君も連れて来てほしいと言われているんだ」
「…私が?」
「ああ。昔から面倒を見ているんだから交際の報告くらいちゃんとしろって言うんだ」
「…」
「周りの異性への牽制も含めて、な。俺もパーティーに出る度声を掛けられるからうんざりしていたんだ」
「ふーん……」
「…一緒に来てくれないか?」
柚葉はソファの背中側に顔を傾けた。
──内藤はきな臭い。きっと、何か企んでいるに違いない。正直会いたくない…けど…。
大也の方をちらりと見る。
異性に声を掛けられる彼も、内藤に操られる彼も見たくなかった。近くにいなくては、守れるものも守れない。
「わかった」
「!ありがとう。じゃあ、明日パーティードレスを調達しに行くか」
「大也もちゃんとスーツ着なさいよ。いつものそのジャケットとダサいトップスだったらぶん殴るから」
「…だ、ダサい…のか?これ……」
大也は今まで見たこともないような動揺を見せ、自分の服を見下ろした。白と黒が入り混じったシャツの下からは赤い生地が破れたようなデザインで覗いている。
「めちゃくちゃダサい」
「うっっ…!!」
「大也がイケメンだから許されてるだけよ、それ」
「……シャーシロには良いって言ってもらえたんだけどなぁ…」
「あんなのアテにしちゃ駄目だから。大也は素材が良いんだからちゃんとした格好したら……」
大也の方を見つつ彼のスーツ姿を想像した柚葉は、言葉を失った。
「柚葉?」
「…馬子にも衣装程度にはなるわよ」
「それ以上にはなれないのか…!?」
「良いじゃないの別に。大也の良さは私だけ知っていれば良いでしょ」
「……可愛いな、柚葉は」
ぷいと再び背中側を向く彼女の頭を撫でる大也。柚葉の「範道大也をカッコいいと思ってきた回数」が1001回になった。