イニシャルはQ【爆上・範道大也】
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ブンブンジャー達が出て行った後、ハシリヤンと交戦したところまではモニターで見ていた。しかし戦闘が終わると映像は途切れ、画面は暗くなる。寂しさを感じつつ帰りを待っていると、大也とブンドリオの二人だけが帰って来た。
「お、お帰り…二人とも」
「ああ…ただいま」
「……何か、あったの?」
二人とも暗い表情をしていた。特に、ブンドリオはいつもの陽気さが全く見られない。大也も強張った表情をしており、彼のそんな顔を見るのは初めてだった。
「…ごめん。次、みんなが集まったときに全部話すつもりなんだけど……」
「え、ええ…。何?」
「…俺、昔ハシリヤンだったんだ。裏方で、開発とかしてた。……ボスの…スピンドーのお気に入りだったんだ」
ブンドリオはそう言い、「ごめん…!!」と頭を下げた。顔を上げる気配が全くない。
──ブンドリオが、ハシリヤンだった?あの温厚なブンドリオが?
大也の方を向く。珍しく視線を逸らした彼は、「ディスレースが俺達を仲違いさせる為に言った」と呟いた。
「それなら、嘘の可能性もあるんじゃ…」
「……ううん。嘘じゃない。本当のことなんだ。…前言っただろ?俺…本当は良い奴なんかじゃないって…」
「…そう」
「本当に…ごめん。だって柚葉は…ハシリヤンに攫われて…洗脳までされて…!」
「あなたが謝ることじゃない!…私を攫ったのは、あくまでもキャノンボーグ。多分、彼の独断よ。私はスピンドーに会ったことなんてないもの」
「それでも…嘘、吐いてて…ごめん……!!」
きっと何か事情があるのだろう。それなのに、彼はハシリヤンだったという経歴だけでこんなにも謝っている。それはきっと、私がクイーンで、ハシリヤンの被害者だったからだ。
確かにハシリヤンは憎い。私の数十年という人間からすれば長すぎる時間を奪い、駒のように扱った。でもそれは、あくまでもキャノンボーグだけだ。マッドレックスと交流は無かったし、ボスなんて面識すらある訳がない。因縁が無いと言えば嘘になるが、少なくともそれはキャノンボーグに対してだけだ。
「…許す、なんて私が言えたことじゃないけれど…私は、あなたの謝罪を受け入れる。そして、許すわ。私もハシリヤンだったもの。気持ちは…少なくとも、他の人よりかはわかる」
「…柚葉…」
「その様子だと…誰かに何かしら言われたの?」
「……ビュンディーを、裏切る形になったんだ」
「ああ…そうね、彼はそういうの…良い意味で、怒るかも」
「良い意味…?」
「まあ…みんなが次集まったときに全部話すんでしょう?それまで待っておくわ」
私は立ち上がると、「それでちょっと相談なのだけれど」と話を無理矢理終わらせた。
「この残った揚げ物とパーティ会場、どうにかしましょ。タッパーにでも入れておけばまた後で食べられるでしょ」
「……うん…」
「…そうだな」
「…それと大也。この前のことだけど…」
「悪い、柚葉。今は…その件に関して話せない」
バッサリと切り捨てられた。正直、ここまで拒否されるは思っていなかった為かなり心にダメージがくる。
「…そういうのは、今の話が全部片付いたら話そう。それでいいか?」
「…わかった。じゃあ、それまでは普段通りに接してもいい?」
「ああ、その方が俺も嬉しい」
「じゃあ、今からそうする」
拒否とは違うのかもしれない。ブンドリオ、ディスレース。タスクが増えて余裕が無くなってきている感じだ。しかし、それを気取られないように彼は振る舞っている。あくまでも、「今はその時ではない」ということにしたがっているように見えた。
「お、お帰り…二人とも」
「ああ…ただいま」
「……何か、あったの?」
二人とも暗い表情をしていた。特に、ブンドリオはいつもの陽気さが全く見られない。大也も強張った表情をしており、彼のそんな顔を見るのは初めてだった。
「…ごめん。次、みんなが集まったときに全部話すつもりなんだけど……」
「え、ええ…。何?」
「…俺、昔ハシリヤンだったんだ。裏方で、開発とかしてた。……ボスの…スピンドーのお気に入りだったんだ」
ブンドリオはそう言い、「ごめん…!!」と頭を下げた。顔を上げる気配が全くない。
──ブンドリオが、ハシリヤンだった?あの温厚なブンドリオが?
大也の方を向く。珍しく視線を逸らした彼は、「ディスレースが俺達を仲違いさせる為に言った」と呟いた。
「それなら、嘘の可能性もあるんじゃ…」
「……ううん。嘘じゃない。本当のことなんだ。…前言っただろ?俺…本当は良い奴なんかじゃないって…」
「…そう」
「本当に…ごめん。だって柚葉は…ハシリヤンに攫われて…洗脳までされて…!」
「あなたが謝ることじゃない!…私を攫ったのは、あくまでもキャノンボーグ。多分、彼の独断よ。私はスピンドーに会ったことなんてないもの」
「それでも…嘘、吐いてて…ごめん……!!」
きっと何か事情があるのだろう。それなのに、彼はハシリヤンだったという経歴だけでこんなにも謝っている。それはきっと、私がクイーンで、ハシリヤンの被害者だったからだ。
確かにハシリヤンは憎い。私の数十年という人間からすれば長すぎる時間を奪い、駒のように扱った。でもそれは、あくまでもキャノンボーグだけだ。マッドレックスと交流は無かったし、ボスなんて面識すらある訳がない。因縁が無いと言えば嘘になるが、少なくともそれはキャノンボーグに対してだけだ。
「…許す、なんて私が言えたことじゃないけれど…私は、あなたの謝罪を受け入れる。そして、許すわ。私もハシリヤンだったもの。気持ちは…少なくとも、他の人よりかはわかる」
「…柚葉…」
「その様子だと…誰かに何かしら言われたの?」
「……ビュンディーを、裏切る形になったんだ」
「ああ…そうね、彼はそういうの…良い意味で、怒るかも」
「良い意味…?」
「まあ…みんなが次集まったときに全部話すんでしょう?それまで待っておくわ」
私は立ち上がると、「それでちょっと相談なのだけれど」と話を無理矢理終わらせた。
「この残った揚げ物とパーティ会場、どうにかしましょ。タッパーにでも入れておけばまた後で食べられるでしょ」
「……うん…」
「…そうだな」
「…それと大也。この前のことだけど…」
「悪い、柚葉。今は…その件に関して話せない」
バッサリと切り捨てられた。正直、ここまで拒否されるは思っていなかった為かなり心にダメージがくる。
「…そういうのは、今の話が全部片付いたら話そう。それでいいか?」
「…わかった。じゃあ、それまでは普段通りに接してもいい?」
「ああ、その方が俺も嬉しい」
「じゃあ、今からそうする」
拒否とは違うのかもしれない。ブンドリオ、ディスレース。タスクが増えて余裕が無くなってきている感じだ。しかし、それを気取られないように彼は振る舞っている。あくまでも、「今はその時ではない」ということにしたがっているように見えた。