イニシャルはQ【爆上・範道大也】
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※バクアゲ32時空
「これがBBG用の新装備になるの!?」
「ああ!これ、俺の作った宇宙特殊繊維なんだぜ、へへっ!」
「えっ、凄いブンちゃん!」
「だろ?でしょ?」
「…って、ミシンで縫うんだ…」
中央の方では新しい装備に未来が目を輝かせていた。相棒が褒められていることに気を良くしたのか大也も嬉しそうにしており、和やかな空気が流れている。
未来は当たり前のように用意されているオレンジ色の布に気付くと目を細め、嬉しそうに口角を緩めた。しかし、そんな空気を壊すかのようにチェンジャーのサイレンが鳴り響く。
「緊急、緊急!ハシリヤン出現!うわあーっ!!」
「錠!?」
「行くぞ!」
錠の悲鳴を聞いた大也達は慌てて出て行き、「私も!」と柚葉も走って付いて行く。ガレージには、新装備を縫っているブンドリオだけが残された。
*
「錠!」
現場に急行した四人だったが、とても苦魔獣が出現しているとは思えない珍妙な光景に未来が思わず「えっ?」と眉をひそめた。それもその筈である。ハシリヤンが出現したと言われた現場では、苦魔獣を先頭にサンシーター達や一般人、錠が仲良く肩に手を乗せて所謂「電車ごっこ」をしていたのだ。
「何やってんの…?」
「整列乗車にご協力願いまーす!ピーッ!」
苦魔獣が謎の光線を発した。大也は射士郎に庇われた為避けることができたが、未来、射士郎、柚葉の三人は両手を前に出して電車ごっこの列に加わってしまう。因みに並び順は前から錠、射士郎、柚葉、未来である。
「こういうことなんです…」
「手が離れない!」
「足が止まらない!」
「何これサイアク!」
「地獄の電車ごっこ!途中下車は出来ませんのでご注意くださーい」
「どこ行く気~!?」
トンネルの下を通っていく苦魔獣達。大也もそれを追おうとしたが、ネジレッタ達に行く手を阻まれてしまった。
射士郎の肩に手を乗せている柚葉は、まだ少し余裕があるのか上を向いて射士郎に文句を言った。
「もうちょっと屈んでくれない?手が痛いんだけど!」
「無茶を言うな!お前の身長が低いのが悪いんだろう!」
「はぁ~!?私そんなにチビじゃないから!あなたの頭か足削って縮めるわよ!」
「もう!二人ともこんな時によく喧嘩なんてできるね…」
ガタンゴトン、と電車はどこまでも続いて行く。本物の電車の横を通っていると、苦魔獣は何かに気付いたのかまたもや「ご乗車願いまーす!」と光線を放った。
「ああ~…!」
「これはお困りが過ぎる!」
玄蕃だった。後ろには謎の男──明とビュンディーが続いている。玄蕃の声に反応した四人はすぐに後ろを振り向く。反射的に玄蕃は目を逸らした。
「玄蕃さん!?」
「何でいるの!?」
「帰ってきてくれたんですね!」
「えっ?いや…」
「そんな訳ないでしょ馬鹿!玄蕃達もアイツにやられたのよ!」
知り合いか、と呑気に尋ねる明。ブンブンジャーだ!とビュンディーが誇らしげに返すが、射士郎が「お前まで捕まってどうする!」と怒りの矛先を玄蕃に向ける。
「っていうかその人誰ですか!?」
「虹野明だ」
「トッキュウジャーだそうだ」
「「トッキュウジャー!?」」
「何それ?」
「何かイマジネーションが湧いてきそうな名前ね…」
進み続ける電車の列の前にブンバイオレットがやって来た。しかし、電車ごっこは止まったら爆発すると聞けば流石に彼でも道を開けてしまう。
「ヘヘッ、いいぞいいぞ!なんて姑息なんだ!」
「はあ…足が疲れてきたけど応援しちゃう!」
「でもカー達も止まれないカー!」
「あっそうだった!」
「「どうすりゃいいんだ~!?」」
「薄々思ってたけどあなた達どうしようもない馬鹿でしょ!?」
「うるせえー!!」
「裏切り者のくせに生意気カー!」
「裏切りも何も、私は最初からハシリヤンに付いたつもりないわよ!勝手に元仲間扱いしないでくれる!?」
キャンキャンと喧嘩を始めるサンシーターと柚葉。それに挟まれた射士郎はうるさいとでも言いたげな顔をしたが、しかし言わず黙って電車ごっこを強要され続けた。
*
進み続ける電車。それを遮るのは、ブンレッドとブンバイオレットだった。
「ブンブンフィニッシュ!」
「なんだ!?」
「ブンブンドライバードライブ!」
「ビュンビュンアロードライブ!」
「この電車ごっこを止めたら爆発しまーす!ご注意願いまーす!」
「ああ、そうするよ。先斗」
「オーライ!」
背中合わせになった二人は地面に線路を作っていく。進路には逆らえないのかまんまと電車の列はその線路の上を歩み始めた。
「ま、ままま…回ってる!回ってる!?」
「なんだ、これ!?ぐるぐる回ってる!?」
「大也、何なのこれ!?」
「環状線だ」
「成る程、その手があったか…」
「どんな手よ!?」
「イマジネーションだ…!」
「イマジネーション!?」
「想像する力だ。あの赤いのは、ライトにそっくりだ」
すると、すぐ傍を電車が駆けて抜けて行った。え、と振り返った時にはもう電車の姿は消えており、代わりに赤い──ブンレッドの電車版のような人物がいた。
「よう明!」
「来たか、ライト。ご覧のとおりだ」
「なんだかわかんないけどわかった!ちょっと肩貸して!」
「えっ?」
トッキュウ1号はどこからか取り出した玩具のようなものをブンレッドとブンバイオレットに担がせ、そこに列車の玩具のようなものを乗せる。
「列車が発射いたします」
「レインボーラッシュ連結解除!」
「はーい!連結解除しまーす!」
トンネルをくぐった列車はサルの車掌に変化し、そして増えた。手際よく電車ごっこに巻き込まれていた人々の手の「連結」を解除していき、解放していく。
「ご乗車、ありがとうございました!」
弾かれるように抜け出せた人々は一目散に逃げて行き、ようやく解放されたビュンディーやサンシーターはこれで一息つけると言わんばかりにぐったりと倒れ込む。柚葉も同じで、バトルスーツに着替えていたとはいえほぼ普通の人間と変わらない彼女は腰が抜けたかのように倒れ込んでいた。
その間に玄蕃を除いた面子がブンブンジャーに変身し、戦闘を開始する。遠巻きに見ていた柚葉だったが、玄蕃がコソコソと影から戦闘を見守っているのに気付き声を掛けた。
「ちょっと」
「……何だい」
「いつまでそうしているつもり?あれだけブンブンジャーが好きなあなたが、彼らから離れるなんて絶対に無理よ」
玄蕃は答えなかった。ただ目を逸らし、柚葉から距離をとっていく。飼い主に叱られた猫の丸まった背中を連想した彼女は、「玄蕃!」と大きな声を出した。
「私みたいな存在ですら許してくれるのよ!彼らは、ずっとあなたを待ってる!」
「…」
「早く戻って来いって言ってんのよ頑固者ー!!意地っ張り!!子供!!」
言いたいことを言うだけ言い、はあ…と柚葉は溜め息を吐く。だが、玄蕃にも何か心境の変化があるったのではないかと何となく感じており、以前大也と話した時程重く捉えている様子はなかった。
「これがBBG用の新装備になるの!?」
「ああ!これ、俺の作った宇宙特殊繊維なんだぜ、へへっ!」
「えっ、凄いブンちゃん!」
「だろ?でしょ?」
「…って、ミシンで縫うんだ…」
中央の方では新しい装備に未来が目を輝かせていた。相棒が褒められていることに気を良くしたのか大也も嬉しそうにしており、和やかな空気が流れている。
未来は当たり前のように用意されているオレンジ色の布に気付くと目を細め、嬉しそうに口角を緩めた。しかし、そんな空気を壊すかのようにチェンジャーのサイレンが鳴り響く。
「緊急、緊急!ハシリヤン出現!うわあーっ!!」
「錠!?」
「行くぞ!」
錠の悲鳴を聞いた大也達は慌てて出て行き、「私も!」と柚葉も走って付いて行く。ガレージには、新装備を縫っているブンドリオだけが残された。
*
「錠!」
現場に急行した四人だったが、とても苦魔獣が出現しているとは思えない珍妙な光景に未来が思わず「えっ?」と眉をひそめた。それもその筈である。ハシリヤンが出現したと言われた現場では、苦魔獣を先頭にサンシーター達や一般人、錠が仲良く肩に手を乗せて所謂「電車ごっこ」をしていたのだ。
「何やってんの…?」
「整列乗車にご協力願いまーす!ピーッ!」
苦魔獣が謎の光線を発した。大也は射士郎に庇われた為避けることができたが、未来、射士郎、柚葉の三人は両手を前に出して電車ごっこの列に加わってしまう。因みに並び順は前から錠、射士郎、柚葉、未来である。
「こういうことなんです…」
「手が離れない!」
「足が止まらない!」
「何これサイアク!」
「地獄の電車ごっこ!途中下車は出来ませんのでご注意くださーい」
「どこ行く気~!?」
トンネルの下を通っていく苦魔獣達。大也もそれを追おうとしたが、ネジレッタ達に行く手を阻まれてしまった。
射士郎の肩に手を乗せている柚葉は、まだ少し余裕があるのか上を向いて射士郎に文句を言った。
「もうちょっと屈んでくれない?手が痛いんだけど!」
「無茶を言うな!お前の身長が低いのが悪いんだろう!」
「はぁ~!?私そんなにチビじゃないから!あなたの頭か足削って縮めるわよ!」
「もう!二人ともこんな時によく喧嘩なんてできるね…」
ガタンゴトン、と電車はどこまでも続いて行く。本物の電車の横を通っていると、苦魔獣は何かに気付いたのかまたもや「ご乗車願いまーす!」と光線を放った。
「ああ~…!」
「これはお困りが過ぎる!」
玄蕃だった。後ろには謎の男──明とビュンディーが続いている。玄蕃の声に反応した四人はすぐに後ろを振り向く。反射的に玄蕃は目を逸らした。
「玄蕃さん!?」
「何でいるの!?」
「帰ってきてくれたんですね!」
「えっ?いや…」
「そんな訳ないでしょ馬鹿!玄蕃達もアイツにやられたのよ!」
知り合いか、と呑気に尋ねる明。ブンブンジャーだ!とビュンディーが誇らしげに返すが、射士郎が「お前まで捕まってどうする!」と怒りの矛先を玄蕃に向ける。
「っていうかその人誰ですか!?」
「虹野明だ」
「トッキュウジャーだそうだ」
「「トッキュウジャー!?」」
「何それ?」
「何かイマジネーションが湧いてきそうな名前ね…」
進み続ける電車の列の前にブンバイオレットがやって来た。しかし、電車ごっこは止まったら爆発すると聞けば流石に彼でも道を開けてしまう。
「ヘヘッ、いいぞいいぞ!なんて姑息なんだ!」
「はあ…足が疲れてきたけど応援しちゃう!」
「でもカー達も止まれないカー!」
「あっそうだった!」
「「どうすりゃいいんだ~!?」」
「薄々思ってたけどあなた達どうしようもない馬鹿でしょ!?」
「うるせえー!!」
「裏切り者のくせに生意気カー!」
「裏切りも何も、私は最初からハシリヤンに付いたつもりないわよ!勝手に元仲間扱いしないでくれる!?」
キャンキャンと喧嘩を始めるサンシーターと柚葉。それに挟まれた射士郎はうるさいとでも言いたげな顔をしたが、しかし言わず黙って電車ごっこを強要され続けた。
*
進み続ける電車。それを遮るのは、ブンレッドとブンバイオレットだった。
「ブンブンフィニッシュ!」
「なんだ!?」
「ブンブンドライバードライブ!」
「ビュンビュンアロードライブ!」
「この電車ごっこを止めたら爆発しまーす!ご注意願いまーす!」
「ああ、そうするよ。先斗」
「オーライ!」
背中合わせになった二人は地面に線路を作っていく。進路には逆らえないのかまんまと電車の列はその線路の上を歩み始めた。
「ま、ままま…回ってる!回ってる!?」
「なんだ、これ!?ぐるぐる回ってる!?」
「大也、何なのこれ!?」
「環状線だ」
「成る程、その手があったか…」
「どんな手よ!?」
「イマジネーションだ…!」
「イマジネーション!?」
「想像する力だ。あの赤いのは、ライトにそっくりだ」
すると、すぐ傍を電車が駆けて抜けて行った。え、と振り返った時にはもう電車の姿は消えており、代わりに赤い──ブンレッドの電車版のような人物がいた。
「よう明!」
「来たか、ライト。ご覧のとおりだ」
「なんだかわかんないけどわかった!ちょっと肩貸して!」
「えっ?」
トッキュウ1号はどこからか取り出した玩具のようなものをブンレッドとブンバイオレットに担がせ、そこに列車の玩具のようなものを乗せる。
「列車が発射いたします」
「レインボーラッシュ連結解除!」
「はーい!連結解除しまーす!」
トンネルをくぐった列車はサルの車掌に変化し、そして増えた。手際よく電車ごっこに巻き込まれていた人々の手の「連結」を解除していき、解放していく。
「ご乗車、ありがとうございました!」
弾かれるように抜け出せた人々は一目散に逃げて行き、ようやく解放されたビュンディーやサンシーターはこれで一息つけると言わんばかりにぐったりと倒れ込む。柚葉も同じで、バトルスーツに着替えていたとはいえほぼ普通の人間と変わらない彼女は腰が抜けたかのように倒れ込んでいた。
その間に玄蕃を除いた面子がブンブンジャーに変身し、戦闘を開始する。遠巻きに見ていた柚葉だったが、玄蕃がコソコソと影から戦闘を見守っているのに気付き声を掛けた。
「ちょっと」
「……何だい」
「いつまでそうしているつもり?あれだけブンブンジャーが好きなあなたが、彼らから離れるなんて絶対に無理よ」
玄蕃は答えなかった。ただ目を逸らし、柚葉から距離をとっていく。飼い主に叱られた猫の丸まった背中を連想した彼女は、「玄蕃!」と大きな声を出した。
「私みたいな存在ですら許してくれるのよ!彼らは、ずっとあなたを待ってる!」
「…」
「早く戻って来いって言ってんのよ頑固者ー!!意地っ張り!!子供!!」
言いたいことを言うだけ言い、はあ…と柚葉は溜め息を吐く。だが、玄蕃にも何か心境の変化があるったのではないかと何となく感じており、以前大也と話した時程重く捉えている様子はなかった。