イニシャルはQ【爆上・範道大也】
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大也は玄蕃を信じていた。彼が握るハンドルならそれは止められないが、彼ならまた走れるだろうと。しかしそこにブンブンジャーがいるかどうかは、大也ですら分からない。
「カレーって意外と奥が深いのね…」
「そうなんだよ~。特に煮込む時間が大切でさ…」
仲良く鍋を見つめているブンドリオと柚葉を見つめる。実年齢──25歳とは思えない幼い表情を見せる柚葉を見て、再び過去のトラウマが蘇ってしまった。しかしその過去を振り切る。柚葉はもうハシリヤンではない。ここに、ブンブンジャーの仲間として居てくれている。
彼女はハシリヤンに自分のハンドルを握られていた。しかし玄蕃は違う。玄蕃は自分で握ったハンドルのままに、進んだ。ブンブンジャー、ブンオレンジではなく故郷を追われた復讐者ゲンバード・デ・リバリー二世として動くことを決めた。
「柚葉って料理苦手?」
「…ままごと、したことないから。友達いなかったし…」
「ままごと?」
「お遊戯よ。リアル人形遊び」
「へえ~楽しそう!みんなでやったら楽しいかも」
「射士郎がやっているのを想像しただけで寒気がするわ」
柚葉を失っていたときの感情と、今玄蕃を失っている感情は違う。勿論双方の状況が違うからではあるが、どうもそれだけではない気がした。
玄蕃は大也自身が惚れた仲間だ。柚葉もそうだ。しかし、もし今柚葉が自分のハンドルを握った上で自身の傍から離れることを選んだら。
──怖い。
車のメンテナンスをしていた為、大也は道具を落としそうになった。空中でキャッチし、セーフ、と心の中で呟く。
いつかは離れるかもしれないのに。ずっと自分の助手席に座ってくれている訳ではないのに。もしかしたら、誰かと結婚するかもしれないのに。そんなことは分かり切っている筈なのに。怖くて、嫌で堪らない。
ちらりと大也が柚葉の方を見ると、目が合った。
「何?」
「あ…いや…」
「よそ見してると危ないわよ。私のこと乗せたいならちゃんとメンテナンスして頂戴」
「あ、ああ」
今だって、彼はブンドリオに少しヤキモチを妬いていた。自分だって柚葉と何かしてみたい。彼女の「初めて」になりたい。
大也は気付き始めている。ブンドリオやシャーシロ、未来には抱かない感情を柚葉に抱いていることに。
異性とはいえ、未来に恋情は抱いていない。彼女が握るハンドルなら、結婚だろうと何だろうと受け入れることができる。
メンテナンスをしながら、彼は柚葉のウェディングドレス姿を想像してしまった。指輪を渡しているのは、どこの馬の骨とも分からない男。
──ガチャン!と大きな音を立てて道具を落としてしまった。
「大也ぁ!?」
心ここにあらずといった様子の大也に慌てて柚葉が駆け寄ってくる。道具を拾い、「怪我してない!?」と彼の肩を掴んだ。
「柚葉…」
「えっ…な、何、どうしたのよ」
「…結婚式には、呼んでくれ…」
「は、はあ!?」
柚葉も柚葉で、大也の口から結婚式という言葉が飛び出したことに動揺した。先日未来の結婚式攫いエピソードにヤキモチを妬いていた為、尚更だった。顔を真っ赤にし、そもそも「大也に触れてしまった」という事実に気付いて飛び退いてしまう。
「綺麗だろうな…」
「……ブンドリオ、人間の頭って治せるかしら?」
「えっ」
「大也が妄想から帰ってこない…」
「大也ぁ~しっかりしろよぉ~」
「カレーって意外と奥が深いのね…」
「そうなんだよ~。特に煮込む時間が大切でさ…」
仲良く鍋を見つめているブンドリオと柚葉を見つめる。実年齢──25歳とは思えない幼い表情を見せる柚葉を見て、再び過去のトラウマが蘇ってしまった。しかしその過去を振り切る。柚葉はもうハシリヤンではない。ここに、ブンブンジャーの仲間として居てくれている。
彼女はハシリヤンに自分のハンドルを握られていた。しかし玄蕃は違う。玄蕃は自分で握ったハンドルのままに、進んだ。ブンブンジャー、ブンオレンジではなく故郷を追われた復讐者ゲンバード・デ・リバリー二世として動くことを決めた。
「柚葉って料理苦手?」
「…ままごと、したことないから。友達いなかったし…」
「ままごと?」
「お遊戯よ。リアル人形遊び」
「へえ~楽しそう!みんなでやったら楽しいかも」
「射士郎がやっているのを想像しただけで寒気がするわ」
柚葉を失っていたときの感情と、今玄蕃を失っている感情は違う。勿論双方の状況が違うからではあるが、どうもそれだけではない気がした。
玄蕃は大也自身が惚れた仲間だ。柚葉もそうだ。しかし、もし今柚葉が自分のハンドルを握った上で自身の傍から離れることを選んだら。
──怖い。
車のメンテナンスをしていた為、大也は道具を落としそうになった。空中でキャッチし、セーフ、と心の中で呟く。
いつかは離れるかもしれないのに。ずっと自分の助手席に座ってくれている訳ではないのに。もしかしたら、誰かと結婚するかもしれないのに。そんなことは分かり切っている筈なのに。怖くて、嫌で堪らない。
ちらりと大也が柚葉の方を見ると、目が合った。
「何?」
「あ…いや…」
「よそ見してると危ないわよ。私のこと乗せたいならちゃんとメンテナンスして頂戴」
「あ、ああ」
今だって、彼はブンドリオに少しヤキモチを妬いていた。自分だって柚葉と何かしてみたい。彼女の「初めて」になりたい。
大也は気付き始めている。ブンドリオやシャーシロ、未来には抱かない感情を柚葉に抱いていることに。
異性とはいえ、未来に恋情は抱いていない。彼女が握るハンドルなら、結婚だろうと何だろうと受け入れることができる。
メンテナンスをしながら、彼は柚葉のウェディングドレス姿を想像してしまった。指輪を渡しているのは、どこの馬の骨とも分からない男。
──ガチャン!と大きな音を立てて道具を落としてしまった。
「大也ぁ!?」
心ここにあらずといった様子の大也に慌てて柚葉が駆け寄ってくる。道具を拾い、「怪我してない!?」と彼の肩を掴んだ。
「柚葉…」
「えっ…な、何、どうしたのよ」
「…結婚式には、呼んでくれ…」
「は、はあ!?」
柚葉も柚葉で、大也の口から結婚式という言葉が飛び出したことに動揺した。先日未来の結婚式攫いエピソードにヤキモチを妬いていた為、尚更だった。顔を真っ赤にし、そもそも「大也に触れてしまった」という事実に気付いて飛び退いてしまう。
「綺麗だろうな…」
「……ブンドリオ、人間の頭って治せるかしら?」
「えっ」
「大也が妄想から帰ってこない…」
「大也ぁ~しっかりしろよぉ~」