イニシャルはQ【爆上・大也】
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その後苦魔獣は倒され、サンシーターは泣く泣くマッドレックスの元に帰って来た。すみません、とペコペコするサンシーターの後ろから、カツカツと足音が響いてくる。傘を開いて持つクイーンのがあった。
「バックマーカーはあなた達のことよ。斬込隊長サマがいながら、まだ何の成果も上げれてないの?」
「お前、さっきの…クイーンとかいうヤツだったな」
「何しに来たの?ていうか、どこの所属よ」
「あなた達に話す義理はない」
警戒心をむき出しにするサンシーターと、気にも留めず髪を指先に巻き付けているクイーン。マッドレックスは腕を組んで仁王立ちをしていたが、やがて「テメェらさがってろ」とサンシーターに命令した。
「え?」
「はい?」
「俺がさがれって言ったんならさがるんだよ!」
「は、はいっ!」
そそくさと彼らはその場を出て行った。残されたクイーンは彼に歩み寄り、「あなたの話は聞いている」と告げた。
「非効率的だ、つってんだろ?アイツは」
「ええ、そうね」
「テメェはどっちだ?」
マッドレックスはデスロットの矛先をクイーンに向けた。彼女は瞬きをしただけで、すっと視線を逸らす。
「私は上に付いて行くだけ。そこに自我なんてないの」
「…下らねえ」
「……下らない、ですって?」
眉間にシワを寄せた。彼女も開いていた傘を閉じ、先端をマッドレックスに向ける。
「お前はいつか止まる。お前みたいなヤツにはな、速いも遅いも無えんだよ」
「…」
「そしてお前を止めるのはアイツだ」
デスロットを下ろし、彼は遠くを見つめた。人間と違って細かい表情ができない車型の種族は、どんな感情を抱えているのか見ただけでは図れない。
「ブーンレッド。間違いなくアイツは、お前を止める」
敬意にも似た感情を感じさせる声色だった。明らかにただの敵に向ける感情ではないことを流石のクイーンも察し、動揺から石突が震えた。
「……あの時、何故かブンレッドは私を攻撃しなかった」
「…ああ」
「私が気になるのはそこだけ。それ以外はどうでもいい」
そう吐き捨て、彼女は背を向ける。苛立ちをぶつけるように傘の先端を地面に叩き付けた。鈍い音が辺りに響き、物陰から盗み聞きしていたサンシーター達が「ヒッ」と小さく声を漏らした。クイーンはそれに気付いたが特に咎めることもせず、無視して歩みを進めた。
「バックマーカーはあなた達のことよ。斬込隊長サマがいながら、まだ何の成果も上げれてないの?」
「お前、さっきの…クイーンとかいうヤツだったな」
「何しに来たの?ていうか、どこの所属よ」
「あなた達に話す義理はない」
警戒心をむき出しにするサンシーターと、気にも留めず髪を指先に巻き付けているクイーン。マッドレックスは腕を組んで仁王立ちをしていたが、やがて「テメェらさがってろ」とサンシーターに命令した。
「え?」
「はい?」
「俺がさがれって言ったんならさがるんだよ!」
「は、はいっ!」
そそくさと彼らはその場を出て行った。残されたクイーンは彼に歩み寄り、「あなたの話は聞いている」と告げた。
「非効率的だ、つってんだろ?アイツは」
「ええ、そうね」
「テメェはどっちだ?」
マッドレックスはデスロットの矛先をクイーンに向けた。彼女は瞬きをしただけで、すっと視線を逸らす。
「私は上に付いて行くだけ。そこに自我なんてないの」
「…下らねえ」
「……下らない、ですって?」
眉間にシワを寄せた。彼女も開いていた傘を閉じ、先端をマッドレックスに向ける。
「お前はいつか止まる。お前みたいなヤツにはな、速いも遅いも無えんだよ」
「…」
「そしてお前を止めるのはアイツだ」
デスロットを下ろし、彼は遠くを見つめた。人間と違って細かい表情ができない車型の種族は、どんな感情を抱えているのか見ただけでは図れない。
「ブーンレッド。間違いなくアイツは、お前を止める」
敬意にも似た感情を感じさせる声色だった。明らかにただの敵に向ける感情ではないことを流石のクイーンも察し、動揺から石突が震えた。
「……あの時、何故かブンレッドは私を攻撃しなかった」
「…ああ」
「私が気になるのはそこだけ。それ以外はどうでもいい」
そう吐き捨て、彼女は背を向ける。苛立ちをぶつけるように傘の先端を地面に叩き付けた。鈍い音が辺りに響き、物陰から盗み聞きしていたサンシーター達が「ヒッ」と小さく声を漏らした。クイーンはそれに気付いたが特に咎めることもせず、無視して歩みを進めた。