イニシャルはQ【爆上・範道大也】
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サンシーター達が壁をぶち抜く勢いで吹っ飛ばされた。そのまま追って外に出て行くと頭のアンテナが取れていることが窺える。まさかと思ってバイオレットの視線の先に目をやると、建物の残骸と揺らめく炎に包まれて立ち上がろうとするキャノンボーグがいた。
──まさか、負けた?あの、嫌味ったらしいけど腕は確かなキャノンボーグが?
にわかには信じられなかったが、バイオレットとレッドのやり取りから察するに彼に大ダメージを与えたことは確かなようだった。つまり、もう勝負はついている。それを、最後の意地で覆そうとしている。
「まだです、まだ終わる私奴ではありません!来なさい、ヤルカー!」
ヤルカーがキャノンボーグの手元へと無理矢理引っ張られていく。ヤルカーを手に乗せ、彼はまだ余裕のある声色で喋った。
「こんなこともあろうかと、緊急呼び出し装置を付けておいたのです。さあ、役立たず共を巨大化させてしまいなさい」
ヤルカーをイターシャとデコトラ―デに向ける。腕の中で抵抗するヤルカーは、「イヤカーッ!」と叫んで飛び出した。
「お前が…ヤルカーッ!!」
ハイウェイ光線が至近距離でキャノンボーグに放たれる。その場でみるみるうちに巨大化していき、彼自身も「な…何故私奴が!?」と戸惑っていた。
何となくそんな予感はしていたが、まさかここでこうなるとは思わなかった。キャノンボーグへのストレスか、サンシーターの絆か、それとも両方か。何にせよ、様々な因果が混ざり合ってキャノンボーグの末路が決まろうとしている。
「酷い目に遭ったわね、ヤルちゃん…」
「じゃあ、役立たずは退場しますんで」
「あとは一人でご自由に…」
「「隊長。お疲れサンシタ―!」」
サンシーター達が走り去って行く。それを止めて締め上げる気力もなく、私も傘を下ろしてじりじりと後退していった。
「どこまでも馬鹿にして…!こうなれば、私奴直々に全部破壊して差し上げます!」
ここから巻き返せるのであれば大したものだ。それならば、最後まで付いて行く上司として名前を挙げていいだろう。しかし大体こういったものは上手くいかないもので、「巻き返す力を持つ者」にしか神は味方しない。
例えば、そう。幾度となく窮地を乗り越えてきたブンブンジャーのように。
*
巨大化させられたキャノンボーグとロボ二体の戦いは熾烈を極めた。途中までは攻守共に優れたキャノンボーグが優勢だったが、勝利にはあと一歩届かない。
「バクアゲフルスロットルバズーカ!」
「いけーーッ!」
「ビューーン!」
二体のロボが合体し、エネルギーを中心に溜める。そしてレーザーのように放たれた光線はバリアごとキャノンボーグを吹き飛ばしてしまった。
「バクアゲ完了!」
「いいじゃんいいじゃん!バクアゲ!」
「バクアゲ!」
「ビュンディー、やったな!」
「ああ、ブンドリオ!」
その瞬間、首元のチョーカーから電源が落ちるような音がした。
そして視界がぐにゃりと歪み、体がふらついて地面にぶつかる。何とか顔から直撃することは避けれたが、視界が真っ白になってしまった。
──キャノンボーグ、哀れな奴だったわね…。
そんなことを呑気に考えながら、私は静かに意識を手放していった。
──まさか、負けた?あの、嫌味ったらしいけど腕は確かなキャノンボーグが?
にわかには信じられなかったが、バイオレットとレッドのやり取りから察するに彼に大ダメージを与えたことは確かなようだった。つまり、もう勝負はついている。それを、最後の意地で覆そうとしている。
「まだです、まだ終わる私奴ではありません!来なさい、ヤルカー!」
ヤルカーがキャノンボーグの手元へと無理矢理引っ張られていく。ヤルカーを手に乗せ、彼はまだ余裕のある声色で喋った。
「こんなこともあろうかと、緊急呼び出し装置を付けておいたのです。さあ、役立たず共を巨大化させてしまいなさい」
ヤルカーをイターシャとデコトラ―デに向ける。腕の中で抵抗するヤルカーは、「イヤカーッ!」と叫んで飛び出した。
「お前が…ヤルカーッ!!」
ハイウェイ光線が至近距離でキャノンボーグに放たれる。その場でみるみるうちに巨大化していき、彼自身も「な…何故私奴が!?」と戸惑っていた。
何となくそんな予感はしていたが、まさかここでこうなるとは思わなかった。キャノンボーグへのストレスか、サンシーターの絆か、それとも両方か。何にせよ、様々な因果が混ざり合ってキャノンボーグの末路が決まろうとしている。
「酷い目に遭ったわね、ヤルちゃん…」
「じゃあ、役立たずは退場しますんで」
「あとは一人でご自由に…」
「「隊長。お疲れサンシタ―!」」
サンシーター達が走り去って行く。それを止めて締め上げる気力もなく、私も傘を下ろしてじりじりと後退していった。
「どこまでも馬鹿にして…!こうなれば、私奴直々に全部破壊して差し上げます!」
ここから巻き返せるのであれば大したものだ。それならば、最後まで付いて行く上司として名前を挙げていいだろう。しかし大体こういったものは上手くいかないもので、「巻き返す力を持つ者」にしか神は味方しない。
例えば、そう。幾度となく窮地を乗り越えてきたブンブンジャーのように。
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巨大化させられたキャノンボーグとロボ二体の戦いは熾烈を極めた。途中までは攻守共に優れたキャノンボーグが優勢だったが、勝利にはあと一歩届かない。
「バクアゲフルスロットルバズーカ!」
「いけーーッ!」
「ビューーン!」
二体のロボが合体し、エネルギーを中心に溜める。そしてレーザーのように放たれた光線はバリアごとキャノンボーグを吹き飛ばしてしまった。
「バクアゲ完了!」
「いいじゃんいいじゃん!バクアゲ!」
「バクアゲ!」
「ビュンディー、やったな!」
「ああ、ブンドリオ!」
その瞬間、首元のチョーカーから電源が落ちるような音がした。
そして視界がぐにゃりと歪み、体がふらついて地面にぶつかる。何とか顔から直撃することは避けれたが、視界が真っ白になってしまった。
──キャノンボーグ、哀れな奴だったわね…。
そんなことを呑気に考えながら、私は静かに意識を手放していった。