イニシャルはQ【爆上・大也】
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※バクアゲ18時空
初回無料だった筈だと文句を言うキャノンボーグに、「あのキャンペーンは終わってんだ」と先斗は言ってのけた。どうするかビュンディーと話し合おうとした彼をイターシャが笑い、ひらひらと手の中にある一枚のカードを見せた。その瞬間、彼の顔付きが変わる。
「おい…いつ盗ったよ泥棒猫!」
サンシーターと先斗の追いかけっこを退屈そうにクイーンは眺め、ふうと溜め息を吐いた。しかし先斗が武器を構えれば、彼女も黙ってはいない。キャノンボーグの近くにあった木箱の上に素早く移動し、石突を向けて照準を先斗に合わせていた。それを見た上でビュンディーが「よせ!」と彼を制する。
「ハシリヤンとこれ以上事を構えるとこれから仕事がやりにくくなるぞ…!」
な、と親が子供に言い聞かせるようにビュンディーは先斗を宥める。渋々武器を下ろした先斗を見てキャノンボーグは気を良くし、武器を構えていたクイーンも傘を下ろす。
「請けてやるよ。始末を果たしたら、カードは返してもらう」
「もちろんです。ということで、サポートもつけましょう」
前回苦魔獣に変化させた剣をイターシャに差し出す。イターシャが差し出されるがままにイグニッションキーを差すと、前回と同じ苦魔獣、ソードグルマ―が復活した。
*
先斗への依頼を急かす為に地球人を人質にとり、ソードグルマ―を使ってギャーソリンを集めようとするサンシーター達。クイーンも勿論それに付いて行こうとしたが、「あなたがいると人質を殺しかねない」と言われた為キャノンボーグと行動を共にすることとなった。
「あの始末屋、やっぱり敵ね」
階段から眼下にいるサンシーター、人質、ブンブンジャー、そして先斗を見つめる。人質を狙った攻撃をブンブンジャーとビュンディーが高速で移動することによって助け、ついでにオレンジの手によりイターシャからカードまで奪われてしまった。泥棒!と非難する声を無視し、先斗が怒りを露にした。ハシリヤンに敵意を向け、この始末からは降りたと宣言する。
クイーンが傘を構え、先斗の方に向けた。いつも持ち歩いている燭台のような物──ジャッキーをキャノンボーグも構え、先斗に照準を合わせる。「ハシリヤンをぶっ潰す」と先斗が反抗を宣言した瞬間、二人分の銃弾が放たれた。
しかし先斗のブンブンコントローラーで二つとも弾かれてしまった。クイーンは舌打ちをし、もう一度攻撃態勢に入るがキャノンボーグが手でそれを制する。そして「地球を守るヒーローにでもなるつもりか」と先斗へ問いかけた。
「俺は地球なんかどうでもいい!たった一人のダチとその家族を守りてえだけだ!二度とあんな真似できねえように、てめえら一人残らず始末する!」
「…ダチ……家族……」
彼女は先斗の言葉を復唱し、何かを思い出すように顔を歪ませる。しかしクイーンは首を振って迷いを振り切ると、「私が行く」と階段から飛び降りようとする。しかしまたもやその行動をキャノンボーグが制限した。
「ッ!どうして…!?」
「ソードグルマ―、後は任せますよ」
何か言いたげなクイーンを引っ張り、虚空へと消えていく。戦場にはソードグルマ―の返事だけが響いた。
*
「どうして!?何で私は戦ったら駄目なの!?私じゃ力不足って言いたいの!?」
「クイーン。あなたは私の傑作です。彼ら如きに壊されては困るのですよ」
「じゃあその傑作である私が負けるって言いたいの!?」
木箱を蹴り飛ばし、傘を振り回し、暴れる彼女をキャノンボーグが必死に宥めようとする。しかし彼女は止まらず、とうとう銃弾が暴発し始めた。
「落ち着きなさい!彼ら程度ならソードグルマ―達だけで十分と判断しただけです!」
「私は戦いたいの!殺したいの!何で!どうして!」
「クイーン!」
「嫌い!うるさい!みんな嫌い!レッド!レッド!大也ッ!どうしてッ!」
クイーンが大也の名前を口にした瞬間、キャノンボーグは彼女を殴りつけた。すると糸が切れた人形のように彼女はその場にバタリと倒れてしまう。やれやれ、と溜め息を吐いてキャノンボーグは彼女の上体を起こす。
「攻撃的なのも考え物ですね…。しかし、ここまで改造すると細かい調整もし辛い…」
倒れた彼女の額には傷が出来ていた。それをハンカチで押さえ、「人間は脆いですね」と一人呟く。
「あれだけ洗脳したというのに、ブンレッドと関わることで彼女は徐々に記憶を取り戻していっている…。まあ、私が死なない限り洗脳は解けないようになっているのですが」
彼らが何をしようと洗脳が解ける筈がない。そう確信している彼は一人ほくそ笑み、クイーンを連れて自身のラボと化している部屋へと姿を消していった。
初回無料だった筈だと文句を言うキャノンボーグに、「あのキャンペーンは終わってんだ」と先斗は言ってのけた。どうするかビュンディーと話し合おうとした彼をイターシャが笑い、ひらひらと手の中にある一枚のカードを見せた。その瞬間、彼の顔付きが変わる。
「おい…いつ盗ったよ泥棒猫!」
サンシーターと先斗の追いかけっこを退屈そうにクイーンは眺め、ふうと溜め息を吐いた。しかし先斗が武器を構えれば、彼女も黙ってはいない。キャノンボーグの近くにあった木箱の上に素早く移動し、石突を向けて照準を先斗に合わせていた。それを見た上でビュンディーが「よせ!」と彼を制する。
「ハシリヤンとこれ以上事を構えるとこれから仕事がやりにくくなるぞ…!」
な、と親が子供に言い聞かせるようにビュンディーは先斗を宥める。渋々武器を下ろした先斗を見てキャノンボーグは気を良くし、武器を構えていたクイーンも傘を下ろす。
「請けてやるよ。始末を果たしたら、カードは返してもらう」
「もちろんです。ということで、サポートもつけましょう」
前回苦魔獣に変化させた剣をイターシャに差し出す。イターシャが差し出されるがままにイグニッションキーを差すと、前回と同じ苦魔獣、ソードグルマ―が復活した。
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先斗への依頼を急かす為に地球人を人質にとり、ソードグルマ―を使ってギャーソリンを集めようとするサンシーター達。クイーンも勿論それに付いて行こうとしたが、「あなたがいると人質を殺しかねない」と言われた為キャノンボーグと行動を共にすることとなった。
「あの始末屋、やっぱり敵ね」
階段から眼下にいるサンシーター、人質、ブンブンジャー、そして先斗を見つめる。人質を狙った攻撃をブンブンジャーとビュンディーが高速で移動することによって助け、ついでにオレンジの手によりイターシャからカードまで奪われてしまった。泥棒!と非難する声を無視し、先斗が怒りを露にした。ハシリヤンに敵意を向け、この始末からは降りたと宣言する。
クイーンが傘を構え、先斗の方に向けた。いつも持ち歩いている燭台のような物──ジャッキーをキャノンボーグも構え、先斗に照準を合わせる。「ハシリヤンをぶっ潰す」と先斗が反抗を宣言した瞬間、二人分の銃弾が放たれた。
しかし先斗のブンブンコントローラーで二つとも弾かれてしまった。クイーンは舌打ちをし、もう一度攻撃態勢に入るがキャノンボーグが手でそれを制する。そして「地球を守るヒーローにでもなるつもりか」と先斗へ問いかけた。
「俺は地球なんかどうでもいい!たった一人のダチとその家族を守りてえだけだ!二度とあんな真似できねえように、てめえら一人残らず始末する!」
「…ダチ……家族……」
彼女は先斗の言葉を復唱し、何かを思い出すように顔を歪ませる。しかしクイーンは首を振って迷いを振り切ると、「私が行く」と階段から飛び降りようとする。しかしまたもやその行動をキャノンボーグが制限した。
「ッ!どうして…!?」
「ソードグルマ―、後は任せますよ」
何か言いたげなクイーンを引っ張り、虚空へと消えていく。戦場にはソードグルマ―の返事だけが響いた。
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「どうして!?何で私は戦ったら駄目なの!?私じゃ力不足って言いたいの!?」
「クイーン。あなたは私の傑作です。彼ら如きに壊されては困るのですよ」
「じゃあその傑作である私が負けるって言いたいの!?」
木箱を蹴り飛ばし、傘を振り回し、暴れる彼女をキャノンボーグが必死に宥めようとする。しかし彼女は止まらず、とうとう銃弾が暴発し始めた。
「落ち着きなさい!彼ら程度ならソードグルマ―達だけで十分と判断しただけです!」
「私は戦いたいの!殺したいの!何で!どうして!」
「クイーン!」
「嫌い!うるさい!みんな嫌い!レッド!レッド!大也ッ!どうしてッ!」
クイーンが大也の名前を口にした瞬間、キャノンボーグは彼女を殴りつけた。すると糸が切れた人形のように彼女はその場にバタリと倒れてしまう。やれやれ、と溜め息を吐いてキャノンボーグは彼女の上体を起こす。
「攻撃的なのも考え物ですね…。しかし、ここまで改造すると細かい調整もし辛い…」
倒れた彼女の額には傷が出来ていた。それをハンカチで押さえ、「人間は脆いですね」と一人呟く。
「あれだけ洗脳したというのに、ブンレッドと関わることで彼女は徐々に記憶を取り戻していっている…。まあ、私が死なない限り洗脳は解けないようになっているのですが」
彼らが何をしようと洗脳が解ける筈がない。そう確信している彼は一人ほくそ笑み、クイーンを連れて自身のラボと化している部屋へと姿を消していった。