イニシャルはQ【爆上・大也】
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「実験結果は上々。流石は私の発明です、まさか一人でネジレッタを全て倒してしまうとは…」
傘の石突から放たれた銃弾は目の前の二足歩行の生物達──ネジレッタと呼ばれていた──を全員蹴散らした。私の隣には白衣のようなものを着た生物がいる。彼──声色的に男だと判断した──は私を見つめてニヤニヤと笑い、「おや、気が付きましたか」とタブレットのようなものを操作した。
「……ここは…」
「ここはハシリヤンが持つ縄張りの一つで、私の実験室です。そして、あなたは非検体──そうですねぇ、クイーンとでも名付けましょうか」
「クイーン……それが私の、名前…?」
「ええ、今日からあなたはクイーン。ハシリヤンの改造隊長である私、キャノンボーグ直属の部下です。私奴の命令は絶対。逆らうことは許されません」
付いて来なさい、とキャノンボーグは私を連れた。連れられたのは、大きな窓がある部屋だった。窓の外には美しい青い惑星がある。
「あれは地球。ハシリヤンが次に縄張りとする惑星です」
「地球…」
「少し早いですがあなたには視察に行ってもらいましょう。腹立たしいことにあんなのと同じ時期にはなりますが…」
「あんなの…?」
「良いですか、クイーン。苦魔獣やハシリヤンの構成員と共に地球を恐怖のどん底に突き落とすのです。やり方は美しく、そして計画的に!」
私は握っている傘を見た。ミントグリーンとホワイトで交互に区切られた傘の先端からは、まだ硝煙が上がっていた。
──よく、わからない。何もわからない。自分が何者なのかも、本当の名前も。何も思い出せない。
私のことを知っているのは、今のところ目の前のキャノンボーグしかいない。ならばきっと、彼に従うのが正しいのだろう。彼の命令に従い、地球をハシリヤンの縄張りにする。それがきっと、「私」を知ることの近道になる筈だ。
「……わかったわ。地球を、ハシリヤンの縄張りにしてみせる」
「その調子です。私は向かうことになるか分かりませんが、あなたは地球の技術を知る為にも先に向かってください」
「ええ。期待に応えてみせるわ」
傘の石突から放たれた銃弾は目の前の二足歩行の生物達──ネジレッタと呼ばれていた──を全員蹴散らした。私の隣には白衣のようなものを着た生物がいる。彼──声色的に男だと判断した──は私を見つめてニヤニヤと笑い、「おや、気が付きましたか」とタブレットのようなものを操作した。
「……ここは…」
「ここはハシリヤンが持つ縄張りの一つで、私の実験室です。そして、あなたは非検体──そうですねぇ、クイーンとでも名付けましょうか」
「クイーン……それが私の、名前…?」
「ええ、今日からあなたはクイーン。ハシリヤンの改造隊長である私、キャノンボーグ直属の部下です。私奴の命令は絶対。逆らうことは許されません」
付いて来なさい、とキャノンボーグは私を連れた。連れられたのは、大きな窓がある部屋だった。窓の外には美しい青い惑星がある。
「あれは地球。ハシリヤンが次に縄張りとする惑星です」
「地球…」
「少し早いですがあなたには視察に行ってもらいましょう。腹立たしいことにあんなのと同じ時期にはなりますが…」
「あんなの…?」
「良いですか、クイーン。苦魔獣やハシリヤンの構成員と共に地球を恐怖のどん底に突き落とすのです。やり方は美しく、そして計画的に!」
私は握っている傘を見た。ミントグリーンとホワイトで交互に区切られた傘の先端からは、まだ硝煙が上がっていた。
──よく、わからない。何もわからない。自分が何者なのかも、本当の名前も。何も思い出せない。
私のことを知っているのは、今のところ目の前のキャノンボーグしかいない。ならばきっと、彼に従うのが正しいのだろう。彼の命令に従い、地球をハシリヤンの縄張りにする。それがきっと、「私」を知ることの近道になる筈だ。
「……わかったわ。地球を、ハシリヤンの縄張りにしてみせる」
「その調子です。私は向かうことになるか分かりませんが、あなたは地球の技術を知る為にも先に向かってください」
「ええ。期待に応えてみせるわ」
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