健全な短編【船体】
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ブンブンジャーは平均年齢が20歳を超えている。それに気付いた成人がすることは一つである。そう、飲み会だ。
「オーライ!」
カチン、と良い音が鳴った。因みに、今の「オーライ」とは「乾杯」の意味である。「ブンブンジャーらしい音頭考えて」と無茶振りをする未来に「オーライとかですかね」と錠が素直に答えたのが始まりだった。更にそれに対し「バクアゲだな」と大也が悪ノリをし、誰も止める者がいなかったのだ。
「いや~こういうのも良いよね!」
「折角皆さん成人してますしね」
「なあビュンディー、一杯くらい良いだろ」
「駄目だ先斗。先斗にはまだアルコールは早い」
「子供扱いすんなよぉ~~」
ビュンディーに酒を飲ませろと駄々をこねる先斗を横目で見ながら、私は優雅にグラスを傾ける大也をちらりと見た。にこやかにシャーシロと話をしている。
「柚葉、どうしたの?」
「ううん、何にもないよ。未来可愛いの飲んでるね。そんなお店でしか飲めなさそうなのどこで手に入れたの?」
「玄蕃が調達してくれた!」
「私が調達したよ」
生産者もとい調達者の顔をする玄蕃。成る程。
「シャーシロ何飲んでるの?」
「…カルーアミルクだ」
「…もしかしてお酒苦手?」
「…体質に合わないだけだ」
大也はコークハイのようだ。まあ、イメージ通りというか、普通というか。当たり障りのないチョイスではある。
そういえば、宅飲みで酔った大也は見たことがない。いつも一杯だけ飲み、程よく気持ちよくなっていることが殆どだ。ベロベロに酔っているのはまず見たことがない。
──見てみたい。ベロベロに酔った大也。
絶対可愛い。出来れば宅飲みという二人きりの空間で見たいが、他のメンバーも集まっていれば大也も断りにくい筈だ。
私は澄ました顔をしてターゲットを大也に定めた。絶対酔わせる。絶対可愛い様をスマホに収めてやる。
大也はそんなことは気にもしていないようで、先斗にグレープジュースを渡していた。まさか、今からその余裕綽々の顔が崩されるとは思ってもいないのだろう。
とにかく飲ませる。急アルにならない程度に。水も適度に飲ませるが、メインは酒だ。アルハラにならないぎりぎりのラインを狙って任務を遂行する。
私は目を光らせた。大也のコップが空になったら即座に次のアルコールを追加してやろう。
*
数時間後、リビングは地獄絵図と化していた。
勝手に酔い潰れたシャーシロが泣きながら錠に「最初は疑って悪かった」と縋り、意外にも酒に耐性のあった錠が「気にしないでください」と大人の対応をする。それを見て笑い上戸の未来が大爆笑しており、玄蕃はすぴすぴと寝入っていた。先斗もスナック菓子の袋に手を突っ込んだまま寝落ちをしている。ブンドリオとビュンディーは二人で盛り上がっており、あちらはあちらで楽しそうである。
私はというと、いつの間にかかなり飲んでいたらしい。体が熱いし、頭がふわふわする。
「んぇ……」
「大丈夫か?柚葉」
「う…うん……だいじょぶ…」
「飲み過ぎだぞ」
「う~~…ん…?そうかなぁ…?」
大也は酔うどころか頬すら赤くなっていない。かなり飲ませた筈だ。飲ませた筈なのに、私の方が酔っている。
大也は私を立たせると、肩を貸してくれた。そのままずるずると大也の自室まで運ばれていき、ベッドに寝かせられた。大也もベッドに腰掛け、「はは」と珍しく笑いを零す。
「柚葉がこんなに酔うなんて珍しいな」
「えぇ~…?大也酔ってないのぉ…?」
「酔わせようとしてただろ?」
「へへ…」
「生憎、アルコールには強いんだ」
残念でした、とでも言いたげな顔だ。熱くなった私の頬を撫で、愛おしげに見つめてくる。
「だってべろべろになった大也見たかったんだもん…」
「悪い子だな、柚葉は」
前髪を上げ、額にキスをされた。恥ずかしくて額を押さえる。大也はベッドから腰を上げた。行かないでほしいとでも言いたげに服の裾を掴むが、優しく振りほどかれる。
「暫くしたらみんなを帰して戻ってくるから、待っててくれ」
「…早く帰ってきてね」
「ああ。悪い子にはお仕置きをしないと、だろ?」
悪戯っ子のような笑みを浮かべた彼は部屋を出ていった。随分とキザな言い方に更に顔が熱くなるのを感じる。何をされるのかはご想像にお任せします、といったところだろう。
「オーライ!」
カチン、と良い音が鳴った。因みに、今の「オーライ」とは「乾杯」の意味である。「ブンブンジャーらしい音頭考えて」と無茶振りをする未来に「オーライとかですかね」と錠が素直に答えたのが始まりだった。更にそれに対し「バクアゲだな」と大也が悪ノリをし、誰も止める者がいなかったのだ。
「いや~こういうのも良いよね!」
「折角皆さん成人してますしね」
「なあビュンディー、一杯くらい良いだろ」
「駄目だ先斗。先斗にはまだアルコールは早い」
「子供扱いすんなよぉ~~」
ビュンディーに酒を飲ませろと駄々をこねる先斗を横目で見ながら、私は優雅にグラスを傾ける大也をちらりと見た。にこやかにシャーシロと話をしている。
「柚葉、どうしたの?」
「ううん、何にもないよ。未来可愛いの飲んでるね。そんなお店でしか飲めなさそうなのどこで手に入れたの?」
「玄蕃が調達してくれた!」
「私が調達したよ」
生産者もとい調達者の顔をする玄蕃。成る程。
「シャーシロ何飲んでるの?」
「…カルーアミルクだ」
「…もしかしてお酒苦手?」
「…体質に合わないだけだ」
大也はコークハイのようだ。まあ、イメージ通りというか、普通というか。当たり障りのないチョイスではある。
そういえば、宅飲みで酔った大也は見たことがない。いつも一杯だけ飲み、程よく気持ちよくなっていることが殆どだ。ベロベロに酔っているのはまず見たことがない。
──見てみたい。ベロベロに酔った大也。
絶対可愛い。出来れば宅飲みという二人きりの空間で見たいが、他のメンバーも集まっていれば大也も断りにくい筈だ。
私は澄ました顔をしてターゲットを大也に定めた。絶対酔わせる。絶対可愛い様をスマホに収めてやる。
大也はそんなことは気にもしていないようで、先斗にグレープジュースを渡していた。まさか、今からその余裕綽々の顔が崩されるとは思ってもいないのだろう。
とにかく飲ませる。急アルにならない程度に。水も適度に飲ませるが、メインは酒だ。アルハラにならないぎりぎりのラインを狙って任務を遂行する。
私は目を光らせた。大也のコップが空になったら即座に次のアルコールを追加してやろう。
*
数時間後、リビングは地獄絵図と化していた。
勝手に酔い潰れたシャーシロが泣きながら錠に「最初は疑って悪かった」と縋り、意外にも酒に耐性のあった錠が「気にしないでください」と大人の対応をする。それを見て笑い上戸の未来が大爆笑しており、玄蕃はすぴすぴと寝入っていた。先斗もスナック菓子の袋に手を突っ込んだまま寝落ちをしている。ブンドリオとビュンディーは二人で盛り上がっており、あちらはあちらで楽しそうである。
私はというと、いつの間にかかなり飲んでいたらしい。体が熱いし、頭がふわふわする。
「んぇ……」
「大丈夫か?柚葉」
「う…うん……だいじょぶ…」
「飲み過ぎだぞ」
「う~~…ん…?そうかなぁ…?」
大也は酔うどころか頬すら赤くなっていない。かなり飲ませた筈だ。飲ませた筈なのに、私の方が酔っている。
大也は私を立たせると、肩を貸してくれた。そのままずるずると大也の自室まで運ばれていき、ベッドに寝かせられた。大也もベッドに腰掛け、「はは」と珍しく笑いを零す。
「柚葉がこんなに酔うなんて珍しいな」
「えぇ~…?大也酔ってないのぉ…?」
「酔わせようとしてただろ?」
「へへ…」
「生憎、アルコールには強いんだ」
残念でした、とでも言いたげな顔だ。熱くなった私の頬を撫で、愛おしげに見つめてくる。
「だってべろべろになった大也見たかったんだもん…」
「悪い子だな、柚葉は」
前髪を上げ、額にキスをされた。恥ずかしくて額を押さえる。大也はベッドから腰を上げた。行かないでほしいとでも言いたげに服の裾を掴むが、優しく振りほどかれる。
「暫くしたらみんなを帰して戻ってくるから、待っててくれ」
「…早く帰ってきてね」
「ああ。悪い子にはお仕置きをしないと、だろ?」
悪戯っ子のような笑みを浮かべた彼は部屋を出ていった。随分とキザな言い方に更に顔が熱くなるのを感じる。何をされるのかはご想像にお任せします、といったところだろう。