健全な短編【船体】
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
どうしてこんな男を恋人に選んだのか自分でも未だに分からない。そもそも他人が苦手なのだが、その中でも何故カナロが良いと思ったのだろう。
「ほんと、どこが良かったのかしらね」
「柚葉…本人の前でそれを言うのはどうなんだ」
「褒めてるのよ」
クスクス笑うと、カナロは不服そうな顔をした。その顔がまた可愛いのでわしゃわしゃと犬でも撫でるように頭を撫でると、カナロもカナロで満更でもない表情をする。なんだこの可愛い男は。
「アスナでも良かったんじゃないの?」
「…意地悪な質問はやめてくれ」
「そんなに意地悪な質問かしら」
「今は柚葉だけを見ている」
さらりとそんな恥ずかしいことを言ってしまうカナロ。まるで絵本に出てくる海の王子様のようで──そんなことを考えてしまった自分自身に、吹き出してしまいそうになる。でも本当に彼は王子様のようなのだ(騎士なのに)。妹さんの名前もどこぞのお姫様のようだし。
「…そ、そういうこと、軽々しく言わないで」
「軽々しくなんて言っていない。俺はいつだって本気の言葉しか言わないからな」
心臓を小さな針でチクチクされるような感じだ。恥ずかしいったらありゃしない。
「…恥ずかしいのよ」
「今は二人きりだから良いだろう?」
「……ああもう、ほんとどうして好きになったのかしら、こんなキラキラ…」
本当はもっと真面目で、冷静なタイプが好みの筈なのに。カナロは誠実ではあるけど、歯の浮くようなセリフをポンポン言うし、惚れっぽいし、思い込みも強いし。
「…正直、俺もビックリしてはいる」
「私を好きになったのが?」
「ああ。今まではもっとおっとりしているというか…真っ直ぐな女性が多かったから、柚葉のようなタイプは初めてだ」
「はいはい、素直じゃなくてごめんなさいね」
「確かに柚葉は素直ではないかもしれないが…そういうところも、」
「恥ずかしいことは言わないで」
また何か言いかけていたカナロの唇に指を当てて遮ると、彼はその人差し指にチュ、とキスをした。一瞬何をされたのか理解できなくて固まったものの、それが彼からのキスだと理解した瞬間顔が熱くなるのを感じた。
「な、なな、」
婚前交渉はダメだと頑なに言い張るカナロから、キス。指先だけど、十分過ぎる。
「…柚葉は、純情だな。そういう素直さは、好きだ」
「っ~~もう!カナロの破廉恥!」
「は、破廉恥!?」
「ほんと、どこが良かったのかしらね」
「柚葉…本人の前でそれを言うのはどうなんだ」
「褒めてるのよ」
クスクス笑うと、カナロは不服そうな顔をした。その顔がまた可愛いのでわしゃわしゃと犬でも撫でるように頭を撫でると、カナロもカナロで満更でもない表情をする。なんだこの可愛い男は。
「アスナでも良かったんじゃないの?」
「…意地悪な質問はやめてくれ」
「そんなに意地悪な質問かしら」
「今は柚葉だけを見ている」
さらりとそんな恥ずかしいことを言ってしまうカナロ。まるで絵本に出てくる海の王子様のようで──そんなことを考えてしまった自分自身に、吹き出してしまいそうになる。でも本当に彼は王子様のようなのだ(騎士なのに)。妹さんの名前もどこぞのお姫様のようだし。
「…そ、そういうこと、軽々しく言わないで」
「軽々しくなんて言っていない。俺はいつだって本気の言葉しか言わないからな」
心臓を小さな針でチクチクされるような感じだ。恥ずかしいったらありゃしない。
「…恥ずかしいのよ」
「今は二人きりだから良いだろう?」
「……ああもう、ほんとどうして好きになったのかしら、こんなキラキラ…」
本当はもっと真面目で、冷静なタイプが好みの筈なのに。カナロは誠実ではあるけど、歯の浮くようなセリフをポンポン言うし、惚れっぽいし、思い込みも強いし。
「…正直、俺もビックリしてはいる」
「私を好きになったのが?」
「ああ。今まではもっとおっとりしているというか…真っ直ぐな女性が多かったから、柚葉のようなタイプは初めてだ」
「はいはい、素直じゃなくてごめんなさいね」
「確かに柚葉は素直ではないかもしれないが…そういうところも、」
「恥ずかしいことは言わないで」
また何か言いかけていたカナロの唇に指を当てて遮ると、彼はその人差し指にチュ、とキスをした。一瞬何をされたのか理解できなくて固まったものの、それが彼からのキスだと理解した瞬間顔が熱くなるのを感じた。
「な、なな、」
婚前交渉はダメだと頑なに言い張るカナロから、キス。指先だけど、十分過ぎる。
「…柚葉は、純情だな。そういう素直さは、好きだ」
「っ~~もう!カナロの破廉恥!」
「は、破廉恥!?」