健全な短編【単車】
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
「ねえタケルー遊ぼうよー」
「だーめ。今手が離せないから」
「けちんぼ」
「それ死語じゃない?」
「エッッやばい…永遠の10代が死語はまずい…」
直さないと、と顔を真っ青にして柚葉は頭を抱えた。そんな彼女を無視して、タケルは本尊の前、畳の上に座布団やら座敷椅子を並べている。先程タケルによって掃除が行われた畳は朝にも御成が掃除したこともあってゴミ一つない。
「タケルは真面目だねえ。昔は修業なんてしない~!って言ってたのに」
「俺も色々あったからね、ゴーストになってから」
「お父さんも喜んでるよ」
ふふ、と柚葉は笑って並べられた座敷椅子に腰かけた。特にそれを咎める訳でもなく、タケルは設営をしている。シブヤとナリタがやって来て「手伝いますよ」と言ったが、タケルはその申し出をやんわりと断って二人に戻るよう言った。
「ありゃ、手伝ってもらえば良かったのに」
「変に思われるでしょ?」
「それもそうか」
一通り用意が終わると、タケルは一度部屋に戻った。そして再び戻ってきたときには住職としての正装を着用している。物珍しそうに柚葉が見ていると、今日の施主側がやって来た。地味な色ではあるが比較的ラフな格好をしている。意識がそちらに向いた柚葉は口角を緩ませ、「ありがとね」と迎える心づもりをしている彼に言った。
「当然のことだよ」
「やってくれるのがタケルで良かった。次もよろしくね」
それだけ言うと柚葉は敷地内に足を踏み入れた者達のところに向かった。タケルに見せていたのとはまた違う笑顔で、心底幸せそうに後ろを付いてきている。タケルもそれを微笑ましそうに見たあと、「今日はよろしくお願いします」とお辞儀をした。
「こちらこそ、今回もよろしくお願いします」
「すっかり立派な住職になったねえ、タケル君」
「タケル君にやってもらえるなら、柚葉もきっと嬉しいと思います」
やって来た夫婦は微笑み、その後ろでは柚葉が小さく手を振る。三回忌を迎えた彼女の心底幸せそうな笑みは、タケルだけに見えていた。
「だーめ。今手が離せないから」
「けちんぼ」
「それ死語じゃない?」
「エッッやばい…永遠の10代が死語はまずい…」
直さないと、と顔を真っ青にして柚葉は頭を抱えた。そんな彼女を無視して、タケルは本尊の前、畳の上に座布団やら座敷椅子を並べている。先程タケルによって掃除が行われた畳は朝にも御成が掃除したこともあってゴミ一つない。
「タケルは真面目だねえ。昔は修業なんてしない~!って言ってたのに」
「俺も色々あったからね、ゴーストになってから」
「お父さんも喜んでるよ」
ふふ、と柚葉は笑って並べられた座敷椅子に腰かけた。特にそれを咎める訳でもなく、タケルは設営をしている。シブヤとナリタがやって来て「手伝いますよ」と言ったが、タケルはその申し出をやんわりと断って二人に戻るよう言った。
「ありゃ、手伝ってもらえば良かったのに」
「変に思われるでしょ?」
「それもそうか」
一通り用意が終わると、タケルは一度部屋に戻った。そして再び戻ってきたときには住職としての正装を着用している。物珍しそうに柚葉が見ていると、今日の施主側がやって来た。地味な色ではあるが比較的ラフな格好をしている。意識がそちらに向いた柚葉は口角を緩ませ、「ありがとね」と迎える心づもりをしている彼に言った。
「当然のことだよ」
「やってくれるのがタケルで良かった。次もよろしくね」
それだけ言うと柚葉は敷地内に足を踏み入れた者達のところに向かった。タケルに見せていたのとはまた違う笑顔で、心底幸せそうに後ろを付いてきている。タケルもそれを微笑ましそうに見たあと、「今日はよろしくお願いします」とお辞儀をした。
「こちらこそ、今回もよろしくお願いします」
「すっかり立派な住職になったねえ、タケル君」
「タケル君にやってもらえるなら、柚葉もきっと嬉しいと思います」
やって来た夫婦は微笑み、その後ろでは柚葉が小さく手を振る。三回忌を迎えた彼女の心底幸せそうな笑みは、タケルだけに見えていた。