健全な短編【単車】
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「え、柚葉もグラニュートだったの?」
「うん。元々はランゴ兄さんの婚約者だったんだけど…闇菓子とかそういうのが嫌で逃げて来たみたいで」
「夜逃げか~。まあ望まない結婚ってヤだよね」
二人の世間話を聞きながら、柚葉は幸果が買ってきたスイーツや料理を食べ尽くしていく。逃げている期間中はその辺の石しか食べれなかった為まともな食事が出来ず、空腹状態だったのだ。幸果も遠慮せず、無理のない範囲で食べちゃって!と言った為味わいながらどんどん胃に収めていく。
「どう?人間界の食べ物って美味しい?」
「…」
「あ…食事中は話さないのがマナーって教わってるらしくて。食べ終わるまで待った方がいいかも」
「問題ありません、ショウマ。今食べ終わりました」
柚葉はハンカチで口元を拭うと、息を吐く。そして立ち上がると、幸果のところまで行き彼女の手を優しく握った。
「幸果、ありがとうございます。どれも美味しいものばかりで感動しました」
「いやいや、お礼なんてそんな!ウチはただ買ってきただけだし!」
「いいえ、恩には報いなければなりません。そうですね…人間には何を与えるのが良いのでしょうか…」
うーん、と悩む彼女の視線の先には河原で拾った石を食べるラキア。
「人間は石を食べないのですか?」
「え!?あー…石は食べない、かな…」
「では、宝石なども駄目ですね…」
「いやいや、ウチは美味しそうに食べる顔が見られただけで十分嬉しかったから!何にもいらないよ?」
「幸果…」
無垢に微笑む彼女の手を握ったまま、惚けたような表情で見つめる柚葉。変な雰囲気をショウマは察するが、グラニュートのリアルな生態にはあまり詳しくない為首を傾げる。代わって、石を食べ終わったラキアが気だるげに呟いた。
「…一応言っておくが、ソイツは今フェロモンを出しているぞ。ショウマは離れておいた方がいい」
「フェロモン?」
「こっちの世界の生物にも発情状態はあるだろ。グラニュートは発情状態に入るとフェロモンを出して相手を誘惑する」
「ええ!?」
「…何か、良い匂い……」
とろんとした目になり、幸果は柚葉にもたれ掛かった。彼女を軽々と抱き留め、優しく頭を撫でる。勿論、可愛らしいヘアアレンジは崩さないように気を付けながら。
「幸果、結婚しましょう。私も、ストマック家と繋がれるくらいには良家に産まれた者です。必ずあなたを幸せにします」
「けっ、」
「結婚!!?」
ショウマよりも何故か絆斗が大きな声を出し、椅子をひっくり返しそうな勢いで立ち上がった。長い付き合いというのもあるのか、幸果を抱き留めている柚葉に掴みかかろうとするのをラキアに首根っこを掴まれて押さえられている。
「お、お前!女同士だからってそんな!社長をかどわかしてんじゃねえよ!」
「だから近付くな。お前だって体内にグラニュートの生体器官があるんだろ。近付いたらやられるぞ」
「いやいや、社長があんなことになってんだぞ!?」
「柚葉!とりあえず落ち着いて!フェロモン出すのやめて、幸果さんを離して!」
「……わかりました」
柚葉が頷くとたちまち幸果の目に光が戻り、柚葉に抱き留められている事実に動揺した。
「ええ!?ウチ、何で…!?」
「社長!そいつから離れろ!そいつ見かけによらず危ねえ奴だ!」
「グラニュート聞きの悪い…。幸果、あんな野蛮な人間と関わるのはあなたに悪影響です。私と一緒にいましょう」
「つーか何で食いモン貰っただけでそうなるんだよ…」
「まあ、恩義は建前です。私は、幸果を好きになりました。彼女は美しく、優しく、強い人間です」
「意味わかんねえ……」
はあ…と溜め息を吐いてようやくラキアに離してもらう絆斗。幸果はフェロモンに当てられていた間の記憶が無い為何が起きていたのか全く理解しておらず、首を傾げている。
「えっと…よくわかんないけど、ウチは自分で決めた人達と交流するから、柚葉のお願いは聞けない。…ごめんね」
「…分かりました。私も、あなたの友人に失礼なことを言ってしまい申し訳ありません」
「うんうん。よし、じゃあこの件はこれで解決!柚葉、こっちの世界でしたいこととかある?仕事が無い日なら、ウチらで付き合ってあげられるよ!」
幸果がそう言うと、彼女は目を輝かせた。モジモジした後、「えっと…」と遠慮がちに呟く。
「…あなたと…幸果と、美味しいものが食べたいです」
「!オッケー!女子会も良いね!じゃあさじゃあさ、こことかどう?新作のパフェが出てさ~」
「綺麗ですね…。是非、行ってみたいです」
「よし!じゃあ今度のお休みはウチとデートね!」
「!!デート……!」
分かりやすく目にハートを浮かべる柚葉。分かりました嬉しいですと尻尾を振らんばかりの勢いで喜ぶ彼女を見て、絆斗は「やっぱあいつ放置できねーわ」とジトリと見ていた。ショウマは柚葉の意外な一面を見て苦笑いをしており、ラキアに至っては無視である。
ゴチゾウ達が「デート!」「デート!」とはしゃぐ声がはぴぱれの隅で奏でられており、当の本人である幸果は柚葉から向けられる熱い視線に全く気付かず笑っていた。
「うん。元々はランゴ兄さんの婚約者だったんだけど…闇菓子とかそういうのが嫌で逃げて来たみたいで」
「夜逃げか~。まあ望まない結婚ってヤだよね」
二人の世間話を聞きながら、柚葉は幸果が買ってきたスイーツや料理を食べ尽くしていく。逃げている期間中はその辺の石しか食べれなかった為まともな食事が出来ず、空腹状態だったのだ。幸果も遠慮せず、無理のない範囲で食べちゃって!と言った為味わいながらどんどん胃に収めていく。
「どう?人間界の食べ物って美味しい?」
「…」
「あ…食事中は話さないのがマナーって教わってるらしくて。食べ終わるまで待った方がいいかも」
「問題ありません、ショウマ。今食べ終わりました」
柚葉はハンカチで口元を拭うと、息を吐く。そして立ち上がると、幸果のところまで行き彼女の手を優しく握った。
「幸果、ありがとうございます。どれも美味しいものばかりで感動しました」
「いやいや、お礼なんてそんな!ウチはただ買ってきただけだし!」
「いいえ、恩には報いなければなりません。そうですね…人間には何を与えるのが良いのでしょうか…」
うーん、と悩む彼女の視線の先には河原で拾った石を食べるラキア。
「人間は石を食べないのですか?」
「え!?あー…石は食べない、かな…」
「では、宝石なども駄目ですね…」
「いやいや、ウチは美味しそうに食べる顔が見られただけで十分嬉しかったから!何にもいらないよ?」
「幸果…」
無垢に微笑む彼女の手を握ったまま、惚けたような表情で見つめる柚葉。変な雰囲気をショウマは察するが、グラニュートのリアルな生態にはあまり詳しくない為首を傾げる。代わって、石を食べ終わったラキアが気だるげに呟いた。
「…一応言っておくが、ソイツは今フェロモンを出しているぞ。ショウマは離れておいた方がいい」
「フェロモン?」
「こっちの世界の生物にも発情状態はあるだろ。グラニュートは発情状態に入るとフェロモンを出して相手を誘惑する」
「ええ!?」
「…何か、良い匂い……」
とろんとした目になり、幸果は柚葉にもたれ掛かった。彼女を軽々と抱き留め、優しく頭を撫でる。勿論、可愛らしいヘアアレンジは崩さないように気を付けながら。
「幸果、結婚しましょう。私も、ストマック家と繋がれるくらいには良家に産まれた者です。必ずあなたを幸せにします」
「けっ、」
「結婚!!?」
ショウマよりも何故か絆斗が大きな声を出し、椅子をひっくり返しそうな勢いで立ち上がった。長い付き合いというのもあるのか、幸果を抱き留めている柚葉に掴みかかろうとするのをラキアに首根っこを掴まれて押さえられている。
「お、お前!女同士だからってそんな!社長をかどわかしてんじゃねえよ!」
「だから近付くな。お前だって体内にグラニュートの生体器官があるんだろ。近付いたらやられるぞ」
「いやいや、社長があんなことになってんだぞ!?」
「柚葉!とりあえず落ち着いて!フェロモン出すのやめて、幸果さんを離して!」
「……わかりました」
柚葉が頷くとたちまち幸果の目に光が戻り、柚葉に抱き留められている事実に動揺した。
「ええ!?ウチ、何で…!?」
「社長!そいつから離れろ!そいつ見かけによらず危ねえ奴だ!」
「グラニュート聞きの悪い…。幸果、あんな野蛮な人間と関わるのはあなたに悪影響です。私と一緒にいましょう」
「つーか何で食いモン貰っただけでそうなるんだよ…」
「まあ、恩義は建前です。私は、幸果を好きになりました。彼女は美しく、優しく、強い人間です」
「意味わかんねえ……」
はあ…と溜め息を吐いてようやくラキアに離してもらう絆斗。幸果はフェロモンに当てられていた間の記憶が無い為何が起きていたのか全く理解しておらず、首を傾げている。
「えっと…よくわかんないけど、ウチは自分で決めた人達と交流するから、柚葉のお願いは聞けない。…ごめんね」
「…分かりました。私も、あなたの友人に失礼なことを言ってしまい申し訳ありません」
「うんうん。よし、じゃあこの件はこれで解決!柚葉、こっちの世界でしたいこととかある?仕事が無い日なら、ウチらで付き合ってあげられるよ!」
幸果がそう言うと、彼女は目を輝かせた。モジモジした後、「えっと…」と遠慮がちに呟く。
「…あなたと…幸果と、美味しいものが食べたいです」
「!オッケー!女子会も良いね!じゃあさじゃあさ、こことかどう?新作のパフェが出てさ~」
「綺麗ですね…。是非、行ってみたいです」
「よし!じゃあ今度のお休みはウチとデートね!」
「!!デート……!」
分かりやすく目にハートを浮かべる柚葉。分かりました嬉しいですと尻尾を振らんばかりの勢いで喜ぶ彼女を見て、絆斗は「やっぱあいつ放置できねーわ」とジトリと見ていた。ショウマは柚葉の意外な一面を見て苦笑いをしており、ラキアに至っては無視である。
ゴチゾウ達が「デート!」「デート!」とはしゃぐ声がはぴぱれの隅で奏でられており、当の本人である幸果は柚葉から向けられる熱い視線に全く気付かず笑っていた。