健全な短編【単車】
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「柚葉、ほんっとにありがと~!ウチ、あのまんまじゃ絶対化け物にやられてたよ~!!」
「友達が危ない目に遭ってたら助けるのは当然でしょ?本当に、幸果が無事で良かった」
「ウチらサイコ~!!ズッ友だかんね!!」
「もちろん!ズッ友だよ!」
いえーい、とハイタッチをする柚葉と幸果。その様子を恐る恐る見ていたショウマに、柚葉は目を向けた。ぱちりと目が合うと、ショウマは慌てて背を見せる。
「あれ?ウマショーどしたの?」
「ふーん、ウマショーって言うんだあの子」
「うん。名前はショウマ。井上生真だから、ウマショー」
「ショウマ君か。私柚葉!幸果の友達。よろしくね~」
手をひらひらと振る彼女にショウマは「こ、こんにちは…」と人見知りのような挙動を見せた。いつもなら子犬が尻尾を振るかのように人懐こく寄って来る彼のどこかよそよそしい態度に、幸果は首を傾げる。
「あ、ウチ今から友達と予定あるんだった。ウマショー留守番よろしく!柚葉も来る?」
「ううん、私はいいや。ショウマ君とお話しとく」
「オッケー。また何かあったら連絡して!」
幸果はバタバタと忙しなく店を出ていき、空間にはショウマと柚葉だけが取り残された。ゴチゾウ達がどうしたのと言いたげにショウマの足元に集まり、ショウマはちらちらと柚葉の方を見る。
「ショウマ君どうしたの?」
「えっ!?」
「いやー、さっきからずっと見てるからさ」
「いや、そのっ……幸果さんって、柚葉さんみたいな友達もいるんだって思って…」
「私みたいな?」
柚葉は幸果や彼女の親しい友人とは違い、上品で清楚な身なりをしていた。それはどこか彼の母親を想起させる。しかし、それとは違う感情でショウマは柚葉を見ていた。
「あ~…地味でしょ、私。幸果ともぶっちゃけ最近友達になったくらいだし…」
「いや、地味だなんて!そんなことないです!」
「あはは、ありがと」
にぱっと笑った彼女は机に肘をついてショウマを見、目を細めた。
「ショウマ君って可愛いね」
完全にノックアウト、だった。幸果とは全く違うタイプの女性、柚葉という存在にショウマの心は奪われてしまったのだ。しかし彼は初めて手にする恋愛感情を持て余しており、扱いに困っている。心がモヤモヤする、程度にしか捉えられていない。柚葉を見ていると、ドキドキする。幼い子供の、甘酸っぱい初恋のような感覚だった。
*
ショウマと柚葉の仲は自然に近付いていった。肝が据わっている柚葉はグラニュートと出くわしても咄嗟の判断をすることができ、無謀な応戦はせずにその場からすぐ逃げ出した。その逃げ足の早さには正直ショウマも助かっており、絆斗も「あいつ足めっちゃ速いな」と感心していた。
林檎が木から落ちるようにショウマは彼女に惹かれていき、そして触れた。林檎を手にし、食すことを受け入れられた。ショウマの素直で、真っ直ぐな「好きです」という言葉に、柚葉は心底幸せそうな笑みを浮かべて頷く。グラニュートなのに、という後ろめたい気持ちを抱えながら、ショウマは彼女との交際を始めた。
「柚葉さんは、どうやって幸果さんと知り合ったの?」
「ショウマ君と知り合った時と一緒だよ。怪物に襲われている時に、私が助けたのがキッカケ」
幸果公認のデートを行う二人。様々なデートスポットを巡り、食べ歩きをした二人は、夕方の誰もいない公園のベンチで肩を並べている。柚葉は少しだけショウマに寄りかかっており、絵面は所謂「バカップル」というやつだった。
「私さー、最初ヤキモチ妬いてたんだよね。幸果のとこで君が暮らしてるって知ったとき」
「えっ」
「だって、好きな子が女友達の仕事場で寝泊まりしてるんだよ?そんなの…妬けちゃうよ」
自分と違い、大人の余裕のようなものが柚葉にはあると思っていたショウマは意外だと言いたげに驚いた。そしてそんな彼の反応を見てむうと彼女は頬を膨らませる。
「俺、幸果さんのことも大事だけど…柚葉さんのことも、大事だよ」
「…うん、わかってる」
「幸果さんへの好きは、柚葉さんへの好きとは違うし…それに、幸果さんって俺にとっては恩人だから」
「……そういうところが、ちょっと心配になるんだけどなあ」
溜め息をつき、柚葉はベンチから立ち上がった。後ろ手を組んだ彼女は振り返ると、ショウマに笑いかける。
「帰ろっか、ショウマ君」
「うん」
「送っていくよ、君一人だと危ないし」
「え、でも普通は俺が送る側なんじゃ…」
「だっていつも送ってもらってるんだもん。たまには送らせてよ。ね?」
ショウマの遠慮を押し切り、柚葉は立ち上がった彼の後ろに回り込むと軽いバックハグをする。ふわりと包み込むようにショウマを抱きしめ、少し背伸びをして肩に顔をうずめた。
「っ、柚葉さ、」
「だめ、私が良いって言うまであっち向いてて」
「う、うん…」
「ショウマ君、大好きだよ。世界で一番、愛してる。…ショウマ君も、一緒だって思っていい?」
「…うん。俺も、柚葉さんのこと大好き」
「愛してる?」
「あ、あい…愛して、ます」
「ふふ、可愛い」
耳元で笑い声を囁き、バックハグを解く。まだ「振り返って良い」と言われていない為、ショウマは素直にその言葉に従っている。耳元で囁かれた愛の言葉に頬を赤らめ、ショートしそうな思考回路をどうにか正常に動かそうとしていた。
「愛してるよ。……食べたいくらいにね」
──柚葉は服を捲り、腹に付いている大きな悍ましい口 を開いた。そして舌をショウマへと伸ばしていく。
上手くいく筈だった。ショウマが、戦闘の経験を積んでさえいなければ。
数多の戦いを乗り越えたショウマは、一瞬の殺意を感じ取って本能的に振り返った。即座に舌を振り払い、自身もパーカーのチャックを開けてガヴを見せる。
「……柚葉さん」
「……何で、ショウマ君が…!?まさか君も…!!」
「…グラニュート」
柚葉は分かりやすく動揺した。しかしショウマはむしろ冷静で、先程まで見せていた初々しく、愛らしい雰囲気は無い。
「……そっか。グラニュートだったんだ、ショウマ君。ガヴはちょっと違うみたいだけど…」
「…俺のこと、最初から好きじゃなかったの……?」
柚葉は目を丸くした。グラニュートだった、嘘をついていたことよりも、恋愛関係を築いた真意を問いただしてきたショウマに面食らったのだ。
「…ううん、好きなのは本当だよ。今も君のことを、愛してる」
「じゃあ、どうして…」
「ショウマ君は知らないよね。好きな人が幸せの絶頂に至った瞬間の味なんて」
「……」
「普通の闇菓子じゃ満足できないの…その人と築き上げた思い出に浸りながら、どろどろになるまで…舐め尽くすように食べないと、美味しいって思えない……」
両手を頬に当て、心底困ったように、しかし恍惚とした表情で彼女はそう語った。ショウマはガヴに手をかけるか一瞬躊躇い、それでも手をかける。
「…そうやって、人を襲ってきたの?」
「……うん…。ごめんね、今まで嘘吐いてて……。本当はもっと早く食べるつもりだったんだけど、君があんまりにも可愛いからさ…」
柚葉はミミックキーを抜いた。本当の姿、異形であるグラニュート態に戻り自身を思い切り抱きしめる。
「もう我慢できないの」
「……変身!」
*
「…どうする? 二度と闇菓子に関わらないか…それともこの場で俺に倒されるか…!」
ショウマは柚葉に最後の慈悲を与えた。グラニュートだったという事実や、それについての嘘は関係なかった。ただ、彼女が闇菓子に狂わされた被害者であることを純粋に悲しんでいたのだ。
「……やめ、たい……」
「!」
「でも…やめられ、ないの……。だから、さ…」
グラニュート態、異形の手で柚葉はショウマに手を差し出す。
「殺して……ショウマ、君……」
「……そんなの…!俺には…できない……。柚葉さんなら闇菓子と関係を切れるよ!俺達も協力するから!だからッ、」
「…そう……」
ヨロヨロと立ち上がり、少し地面を見つめていた彼女はショウマに向き直った。ショウマの攻撃の手は甘かった。まだ、彼女は戦闘を続ける余力を残している。
「じゃあ……私と一つになろう。私のお腹のなかで、溶け合っていこう…?」
「柚葉さん……!」
「本気で来ないと…殺すよ。君を人間の姿に戻して…そのままヒトプレスにする…」
ショウマ──仮面ライダーガヴは、自身のガヴにケーキングゴチゾウをセットした。
『ケーキ!』
『EATケーキ!EATケーキ!』
『ケーキング!アメイジング!』
ケーキングフォームに変身し、ガヴホイッピアを地面に突き刺す。蝋燭が両脇に立ち並んでクリームの道を作った。
「……殺し合おう、ショウマ君…」
「…俺は…人間や大切な人達を守る為に戦うって決めたんだ。だから…柚葉さんでも、見逃すことはできない……!」
『CHARGE ME CHARGE ME』
『ケーキング!フィニッシュ!!』
「ハアアッ!!!」
クリームの道を通って加速したガヴは、未だに殺意を見せる柚葉にライダーキックを放つ。キックが叩き込まれる直後、彼女は手をだらりと下げて戦闘態勢を解いていた。
「…本当に愛してるよ」
ガヴはその動きに気付いたが、もう遅い。キックは彼女に命中し、大きな爆発を起こす。
変身を解き、ショウマは振り返る。そこには揺らめく炎しかなく、柚葉の姿は勿論無かった。
「友達が危ない目に遭ってたら助けるのは当然でしょ?本当に、幸果が無事で良かった」
「ウチらサイコ~!!ズッ友だかんね!!」
「もちろん!ズッ友だよ!」
いえーい、とハイタッチをする柚葉と幸果。その様子を恐る恐る見ていたショウマに、柚葉は目を向けた。ぱちりと目が合うと、ショウマは慌てて背を見せる。
「あれ?ウマショーどしたの?」
「ふーん、ウマショーって言うんだあの子」
「うん。名前はショウマ。井上生真だから、ウマショー」
「ショウマ君か。私柚葉!幸果の友達。よろしくね~」
手をひらひらと振る彼女にショウマは「こ、こんにちは…」と人見知りのような挙動を見せた。いつもなら子犬が尻尾を振るかのように人懐こく寄って来る彼のどこかよそよそしい態度に、幸果は首を傾げる。
「あ、ウチ今から友達と予定あるんだった。ウマショー留守番よろしく!柚葉も来る?」
「ううん、私はいいや。ショウマ君とお話しとく」
「オッケー。また何かあったら連絡して!」
幸果はバタバタと忙しなく店を出ていき、空間にはショウマと柚葉だけが取り残された。ゴチゾウ達がどうしたのと言いたげにショウマの足元に集まり、ショウマはちらちらと柚葉の方を見る。
「ショウマ君どうしたの?」
「えっ!?」
「いやー、さっきからずっと見てるからさ」
「いや、そのっ……幸果さんって、柚葉さんみたいな友達もいるんだって思って…」
「私みたいな?」
柚葉は幸果や彼女の親しい友人とは違い、上品で清楚な身なりをしていた。それはどこか彼の母親を想起させる。しかし、それとは違う感情でショウマは柚葉を見ていた。
「あ~…地味でしょ、私。幸果ともぶっちゃけ最近友達になったくらいだし…」
「いや、地味だなんて!そんなことないです!」
「あはは、ありがと」
にぱっと笑った彼女は机に肘をついてショウマを見、目を細めた。
「ショウマ君って可愛いね」
完全にノックアウト、だった。幸果とは全く違うタイプの女性、柚葉という存在にショウマの心は奪われてしまったのだ。しかし彼は初めて手にする恋愛感情を持て余しており、扱いに困っている。心がモヤモヤする、程度にしか捉えられていない。柚葉を見ていると、ドキドキする。幼い子供の、甘酸っぱい初恋のような感覚だった。
*
ショウマと柚葉の仲は自然に近付いていった。肝が据わっている柚葉はグラニュートと出くわしても咄嗟の判断をすることができ、無謀な応戦はせずにその場からすぐ逃げ出した。その逃げ足の早さには正直ショウマも助かっており、絆斗も「あいつ足めっちゃ速いな」と感心していた。
林檎が木から落ちるようにショウマは彼女に惹かれていき、そして触れた。林檎を手にし、食すことを受け入れられた。ショウマの素直で、真っ直ぐな「好きです」という言葉に、柚葉は心底幸せそうな笑みを浮かべて頷く。グラニュートなのに、という後ろめたい気持ちを抱えながら、ショウマは彼女との交際を始めた。
「柚葉さんは、どうやって幸果さんと知り合ったの?」
「ショウマ君と知り合った時と一緒だよ。怪物に襲われている時に、私が助けたのがキッカケ」
幸果公認のデートを行う二人。様々なデートスポットを巡り、食べ歩きをした二人は、夕方の誰もいない公園のベンチで肩を並べている。柚葉は少しだけショウマに寄りかかっており、絵面は所謂「バカップル」というやつだった。
「私さー、最初ヤキモチ妬いてたんだよね。幸果のとこで君が暮らしてるって知ったとき」
「えっ」
「だって、好きな子が女友達の仕事場で寝泊まりしてるんだよ?そんなの…妬けちゃうよ」
自分と違い、大人の余裕のようなものが柚葉にはあると思っていたショウマは意外だと言いたげに驚いた。そしてそんな彼の反応を見てむうと彼女は頬を膨らませる。
「俺、幸果さんのことも大事だけど…柚葉さんのことも、大事だよ」
「…うん、わかってる」
「幸果さんへの好きは、柚葉さんへの好きとは違うし…それに、幸果さんって俺にとっては恩人だから」
「……そういうところが、ちょっと心配になるんだけどなあ」
溜め息をつき、柚葉はベンチから立ち上がった。後ろ手を組んだ彼女は振り返ると、ショウマに笑いかける。
「帰ろっか、ショウマ君」
「うん」
「送っていくよ、君一人だと危ないし」
「え、でも普通は俺が送る側なんじゃ…」
「だっていつも送ってもらってるんだもん。たまには送らせてよ。ね?」
ショウマの遠慮を押し切り、柚葉は立ち上がった彼の後ろに回り込むと軽いバックハグをする。ふわりと包み込むようにショウマを抱きしめ、少し背伸びをして肩に顔をうずめた。
「っ、柚葉さ、」
「だめ、私が良いって言うまであっち向いてて」
「う、うん…」
「ショウマ君、大好きだよ。世界で一番、愛してる。…ショウマ君も、一緒だって思っていい?」
「…うん。俺も、柚葉さんのこと大好き」
「愛してる?」
「あ、あい…愛して、ます」
「ふふ、可愛い」
耳元で笑い声を囁き、バックハグを解く。まだ「振り返って良い」と言われていない為、ショウマは素直にその言葉に従っている。耳元で囁かれた愛の言葉に頬を赤らめ、ショートしそうな思考回路をどうにか正常に動かそうとしていた。
「愛してるよ。……食べたいくらいにね」
──柚葉は服を捲り、腹に付いている大きな悍ましい
上手くいく筈だった。ショウマが、戦闘の経験を積んでさえいなければ。
数多の戦いを乗り越えたショウマは、一瞬の殺意を感じ取って本能的に振り返った。即座に舌を振り払い、自身もパーカーのチャックを開けてガヴを見せる。
「……柚葉さん」
「……何で、ショウマ君が…!?まさか君も…!!」
「…グラニュート」
柚葉は分かりやすく動揺した。しかしショウマはむしろ冷静で、先程まで見せていた初々しく、愛らしい雰囲気は無い。
「……そっか。グラニュートだったんだ、ショウマ君。ガヴはちょっと違うみたいだけど…」
「…俺のこと、最初から好きじゃなかったの……?」
柚葉は目を丸くした。グラニュートだった、嘘をついていたことよりも、恋愛関係を築いた真意を問いただしてきたショウマに面食らったのだ。
「…ううん、好きなのは本当だよ。今も君のことを、愛してる」
「じゃあ、どうして…」
「ショウマ君は知らないよね。好きな人が幸せの絶頂に至った瞬間の味なんて」
「……」
「普通の闇菓子じゃ満足できないの…その人と築き上げた思い出に浸りながら、どろどろになるまで…舐め尽くすように食べないと、美味しいって思えない……」
両手を頬に当て、心底困ったように、しかし恍惚とした表情で彼女はそう語った。ショウマはガヴに手をかけるか一瞬躊躇い、それでも手をかける。
「…そうやって、人を襲ってきたの?」
「……うん…。ごめんね、今まで嘘吐いてて……。本当はもっと早く食べるつもりだったんだけど、君があんまりにも可愛いからさ…」
柚葉はミミックキーを抜いた。本当の姿、異形であるグラニュート態に戻り自身を思い切り抱きしめる。
「もう我慢できないの」
「……変身!」
*
「…どうする? 二度と闇菓子に関わらないか…それともこの場で俺に倒されるか…!」
ショウマは柚葉に最後の慈悲を与えた。グラニュートだったという事実や、それについての嘘は関係なかった。ただ、彼女が闇菓子に狂わされた被害者であることを純粋に悲しんでいたのだ。
「……やめ、たい……」
「!」
「でも…やめられ、ないの……。だから、さ…」
グラニュート態、異形の手で柚葉はショウマに手を差し出す。
「殺して……ショウマ、君……」
「……そんなの…!俺には…できない……。柚葉さんなら闇菓子と関係を切れるよ!俺達も協力するから!だからッ、」
「…そう……」
ヨロヨロと立ち上がり、少し地面を見つめていた彼女はショウマに向き直った。ショウマの攻撃の手は甘かった。まだ、彼女は戦闘を続ける余力を残している。
「じゃあ……私と一つになろう。私のお腹のなかで、溶け合っていこう…?」
「柚葉さん……!」
「本気で来ないと…殺すよ。君を人間の姿に戻して…そのままヒトプレスにする…」
ショウマ──仮面ライダーガヴは、自身のガヴにケーキングゴチゾウをセットした。
『ケーキ!』
『EATケーキ!EATケーキ!』
『ケーキング!アメイジング!』
ケーキングフォームに変身し、ガヴホイッピアを地面に突き刺す。蝋燭が両脇に立ち並んでクリームの道を作った。
「……殺し合おう、ショウマ君…」
「…俺は…人間や大切な人達を守る為に戦うって決めたんだ。だから…柚葉さんでも、見逃すことはできない……!」
『CHARGE ME CHARGE ME』
『ケーキング!フィニッシュ!!』
「ハアアッ!!!」
クリームの道を通って加速したガヴは、未だに殺意を見せる柚葉にライダーキックを放つ。キックが叩き込まれる直後、彼女は手をだらりと下げて戦闘態勢を解いていた。
「…本当に愛してるよ」
ガヴはその動きに気付いたが、もう遅い。キックは彼女に命中し、大きな爆発を起こす。
変身を解き、ショウマは振り返る。そこには揺らめく炎しかなく、柚葉の姿は勿論無かった。