おちたツキ【暴太郎・ソノイ】
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
当たり前のように今日も喫茶どんぶらでくつろいでいると、ドンブラザーズのみんなが慌てて店にやって来た。全員言っていることは同じで、タロウ君の様子が変だと言っている。
「ねえねえ、何か知らない?マスター」
「ああ。桃井タロウの様子が少々可笑しいのだが…」
「知ってるよ」
「えっ?」
首を傾げる私達にマスターは説明した。脳人三人衆がドンブラザーズに加わり、ジロウ君が後継者として育った今、タロウ君の仕事は終わった。だからタロウ君の記憶は今リセットされようとしている、と。
「彼は休む時なんだ。記憶を一新して戦いとは無縁の人生を送る」
「じゃあ、今までのことも全部?」
「僕達のこともみんな…?」
「そうか…それでマスターは早めに桃井の誕生日を…!」
…タロウ君の記憶が、無くなっていく。休むというのは、良いことなのかもしれない。でも、今までドンブラザーズとして戦ってきた彼ら、そして新しくドンブラザーズに加わった人達からすれば…とてつもなく、苦しいことだろう。
私はドンブラザーズじゃない。イベントの時には一緒にいるし、脳人ではあるが…立場上は一般人だ。どうすることもできない。
「ねえマスター…。どうにかできないのかな…」
「…どうすることもできないよ。今はもう、仲間達と最後の時間を過ごさせてあげることしか…俺達にはできない」
「…わ、私…脳人でも貴族だったんでしょ?偉い人の権限使って、どうにかできないのかな?」
「無理だ。君は既に罪人として扱われている。そもそも…二度と脳人の世界には戻れないと思っていた方がいい」
「そんな…」
何でも知ってるし、何でもできるマスターが無理だと言うのなら…本当に、どうにもできないのだろう。
そういえば、どんぶらを出て行く際にはるかちゃんがマスターに漫画を託していった。
「…ねえ、はるかちゃんに預けられた漫画って何?」
「それは…」
マスターが何か言おうとしたとき、誰かがどんぶらに入って来た。ドンブラザーズの誰かだろうかと思って振り返ると、そこにはシロクマ宅配便の制服を着たタロウ君がぼうっとした顔で立っていた。席に着いた彼にマスターが歩み寄り、今まさに話にで出てきた漫画を渡す。
「君に読ませてくれと、作者から頼まれた」
タロウ君が封筒から漫画を取り出す。そこには見慣れた絵の表紙に、「暴太郎戦隊ドンブラザーズ」というタイトルが付けられていた。
「っ…!」
私が息を呑んでも、一心不乱に漫画を読み進めていくタロウ君。立ち上がっても漫画を読み続け、楽しそうにしている。
そうか…今、タロウ君ははるかちゃんの漫画で記憶を取り戻しているんだ。「暴太郎戦隊ドンブラザーズ」の漫画で…。
そして最後の一ページに辿り着いた彼は、何かを思い出したかのような顔で喫茶どんぶらを飛び出して行った。
「……これで、良かったのかな…」
「いいんだよ。全ての物語は…主人公がいないと、完成しない」
「…主人公は、タロウ君…」
「そうだ。桃井タロウが主人公…それが、”暴太郎戦隊ドンブラザーズ”の物語だ」
*
その後。タロウ君は最後の戦いを終え、そのまま姿を消したらしい。私達は、後腐れもなくその事実を振り切った。タロウ君は、最後までドンモモタロウの役目を全うしたから。マスターが言っていた通り、戦いとは程遠い場所で穏やかに生きることになるのだろう。
「柚葉!また君は勝手に危ないことをしようとして…!」
「うわーごめんごめんごめん!!だってブロックしたのに鬼メッセ飛ばしてくるんだもん!こんなストーカーみたいな人ソノイさんに近付けられなくて…!!」
「だからといって私に黙って二人で会うのはどうかと思うが…!?」
「め、迷惑かけたくなくて…!ごご、ごめんなさい!もうしない!もうしないから!」
ソノイさん(達)が宿無しになっていたことは知っていた。しかしソノニさんは犬塚さんとラブラブな逃亡生活、ソノザさんははるかちゃんに付きっ切りで漫画の指導をしていた為、ソノイさんだけうちの家に住まわせたのだ。それっぽい理由で同棲まで漕ぎ付けることができたなんて、非常に役得である。
「そそ、それよりソノイさん!今度デートの時に着る服なんだけど…一緒に見に行かない?」
「話を逸らそうとするな…!」
「げっ、バレた!?」
「…だが……付いて行く」
「やった~!じゃあ早くそのダル着脱いで着替えて!デートしよ♡」
一先ず、お話を一旦締めくくるのには良い魔法の言葉がある。
めでたしめでたし。
「ねえねえ、何か知らない?マスター」
「ああ。桃井タロウの様子が少々可笑しいのだが…」
「知ってるよ」
「えっ?」
首を傾げる私達にマスターは説明した。脳人三人衆がドンブラザーズに加わり、ジロウ君が後継者として育った今、タロウ君の仕事は終わった。だからタロウ君の記憶は今リセットされようとしている、と。
「彼は休む時なんだ。記憶を一新して戦いとは無縁の人生を送る」
「じゃあ、今までのことも全部?」
「僕達のこともみんな…?」
「そうか…それでマスターは早めに桃井の誕生日を…!」
…タロウ君の記憶が、無くなっていく。休むというのは、良いことなのかもしれない。でも、今までドンブラザーズとして戦ってきた彼ら、そして新しくドンブラザーズに加わった人達からすれば…とてつもなく、苦しいことだろう。
私はドンブラザーズじゃない。イベントの時には一緒にいるし、脳人ではあるが…立場上は一般人だ。どうすることもできない。
「ねえマスター…。どうにかできないのかな…」
「…どうすることもできないよ。今はもう、仲間達と最後の時間を過ごさせてあげることしか…俺達にはできない」
「…わ、私…脳人でも貴族だったんでしょ?偉い人の権限使って、どうにかできないのかな?」
「無理だ。君は既に罪人として扱われている。そもそも…二度と脳人の世界には戻れないと思っていた方がいい」
「そんな…」
何でも知ってるし、何でもできるマスターが無理だと言うのなら…本当に、どうにもできないのだろう。
そういえば、どんぶらを出て行く際にはるかちゃんがマスターに漫画を託していった。
「…ねえ、はるかちゃんに預けられた漫画って何?」
「それは…」
マスターが何か言おうとしたとき、誰かがどんぶらに入って来た。ドンブラザーズの誰かだろうかと思って振り返ると、そこにはシロクマ宅配便の制服を着たタロウ君がぼうっとした顔で立っていた。席に着いた彼にマスターが歩み寄り、今まさに話にで出てきた漫画を渡す。
「君に読ませてくれと、作者から頼まれた」
タロウ君が封筒から漫画を取り出す。そこには見慣れた絵の表紙に、「暴太郎戦隊ドンブラザーズ」というタイトルが付けられていた。
「っ…!」
私が息を呑んでも、一心不乱に漫画を読み進めていくタロウ君。立ち上がっても漫画を読み続け、楽しそうにしている。
そうか…今、タロウ君ははるかちゃんの漫画で記憶を取り戻しているんだ。「暴太郎戦隊ドンブラザーズ」の漫画で…。
そして最後の一ページに辿り着いた彼は、何かを思い出したかのような顔で喫茶どんぶらを飛び出して行った。
「……これで、良かったのかな…」
「いいんだよ。全ての物語は…主人公がいないと、完成しない」
「…主人公は、タロウ君…」
「そうだ。桃井タロウが主人公…それが、”暴太郎戦隊ドンブラザーズ”の物語だ」
*
その後。タロウ君は最後の戦いを終え、そのまま姿を消したらしい。私達は、後腐れもなくその事実を振り切った。タロウ君は、最後までドンモモタロウの役目を全うしたから。マスターが言っていた通り、戦いとは程遠い場所で穏やかに生きることになるのだろう。
「柚葉!また君は勝手に危ないことをしようとして…!」
「うわーごめんごめんごめん!!だってブロックしたのに鬼メッセ飛ばしてくるんだもん!こんなストーカーみたいな人ソノイさんに近付けられなくて…!!」
「だからといって私に黙って二人で会うのはどうかと思うが…!?」
「め、迷惑かけたくなくて…!ごご、ごめんなさい!もうしない!もうしないから!」
ソノイさん(達)が宿無しになっていたことは知っていた。しかしソノニさんは犬塚さんとラブラブな逃亡生活、ソノザさんははるかちゃんに付きっ切りで漫画の指導をしていた為、ソノイさんだけうちの家に住まわせたのだ。それっぽい理由で同棲まで漕ぎ付けることができたなんて、非常に役得である。
「そそ、それよりソノイさん!今度デートの時に着る服なんだけど…一緒に見に行かない?」
「話を逸らそうとするな…!」
「げっ、バレた!?」
「…だが……付いて行く」
「やった~!じゃあ早くそのダル着脱いで着替えて!デートしよ♡」
一先ず、お話を一旦締めくくるのには良い魔法の言葉がある。
めでたしめでたし。