おちたツキ【暴太郎・ソノイ】
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亀田を嵌める為に、わざわざ猿原の家に泊まり込むことになったドンブラザーズと柚葉。風呂から出た柚葉は、家主である猿原に「お風呂上がった~」と報告しに来た。
「みんなお風呂入らないの?」
「ああ。私達は例の件があるし、犬塚は眠ってしまった」
「……今更だけど、私どこで寝たらいい?」
「?はるかの部屋では駄目なのか?」
「はるかちゃん寝相悪かった…」
柚葉が風呂に向かう頃には既にはるかは眠ってしまっていた。ゴロゴロと布団と畳を往復しており、同じ部屋で寝た際の身の危険を柚葉は感じていたのだ。
「…どうせタロウは寝ないだろう。同じ部屋にいるといい」
「え~…」
「文句を言うな。ジロウと犬塚も空いているぞ」
「タロウ君でいいです……」
すごすごとタロウが泊まる予定の部屋に向かい、彼女は障子を開けた。タロウは目を見開き、「何故ここに来る?」と眉をひそめる。
「はるかちゃんの部屋で寝ると命に係わるから」
「何だそれは」
「どうせタロウ君達はアレがあるから寝ないよね?」
「それはそうだが…だからと言って良いのか?一応男がいる部屋だぞ」
「…ソノイさんにだけは内緒で…」
「…聞かれなければ、告げることもない」
寝ないと分かっていても一応用意されてある布団。一組だけだったが、柚葉は遠慮なくそれに入った。タロウは隣で正座をして虚空を見つめていたが、やがて「用を足してくる」と言って部屋を出ていく。その間に柚葉は寝入ってしまい、寝息を立て始めた。
同時刻。猿原家に侵入した亀田は、死んだはずの娘に電話する母親、指名手配犯、オニシスター、闇ジロウを見て叫び声を上げる。藁にも縋る思いで障子を開けたが、そこは柚葉が眠る部屋だった。
ようやくまともな人間と出会えたことに胸を撫で下ろしたのも束の間。助けを求めて柚葉に手を伸ばした瞬間、飛び起きた彼女に手を払われた。
「触るな!!」
「ひっ!!」
彼女は亀田にデコピンを一発お見舞いして退けた。そしてすぐさま布団に潜り込み、また寝始める。
亀田は部屋を飛び出し、トイレから出てきたところのタロウに縋りついた。
「き、君!なんだ、この家は!?どうなっている!?大体君は、本当にお兄さんなのか!?」
「ああ。俺は……お、俺は…」
胸を押さえ、ぶっ倒れるタロウ。彼の脈で死を確認した亀田は這う這うの体で逃げ出そうとしたところを、後ろからやって来た猿原に捕まった。
「インチキ霊能者、亀田勉。君の詐欺の手口しっかり見せてもらった」
「うわああああッー!!」
*
後日、亀田が捕まえられたことを聞いた柚葉は「良かったね~」とにっこり微笑んだ。あんな役はもう嫌だとそっぽを向いて零す雉野を見たあと、はるかはタロウに「ごめんね、タロウ」と謝る。
「途中まで仲間外れにしちゃって…。もしかして、寂しかった?」
お盆で顔を隠しつつ、からかうように言うはるか。てっきり否定されるのかと思いきや、タロウは素直に「ああ」と頷いた。
「寂しかった…らしい。…ひっく」
「水を一気に飲んで頭をグルグルすれば、しゃっくりは止まる」
マスターの助言通りに水を飲み、頭をグルグルと振るタロウ。珍しいタロウのデレにはるかと柚葉はニコニコ笑ったが、野暮なことは言わなかった。
「みんなお風呂入らないの?」
「ああ。私達は例の件があるし、犬塚は眠ってしまった」
「……今更だけど、私どこで寝たらいい?」
「?はるかの部屋では駄目なのか?」
「はるかちゃん寝相悪かった…」
柚葉が風呂に向かう頃には既にはるかは眠ってしまっていた。ゴロゴロと布団と畳を往復しており、同じ部屋で寝た際の身の危険を柚葉は感じていたのだ。
「…どうせタロウは寝ないだろう。同じ部屋にいるといい」
「え~…」
「文句を言うな。ジロウと犬塚も空いているぞ」
「タロウ君でいいです……」
すごすごとタロウが泊まる予定の部屋に向かい、彼女は障子を開けた。タロウは目を見開き、「何故ここに来る?」と眉をひそめる。
「はるかちゃんの部屋で寝ると命に係わるから」
「何だそれは」
「どうせタロウ君達はアレがあるから寝ないよね?」
「それはそうだが…だからと言って良いのか?一応男がいる部屋だぞ」
「…ソノイさんにだけは内緒で…」
「…聞かれなければ、告げることもない」
寝ないと分かっていても一応用意されてある布団。一組だけだったが、柚葉は遠慮なくそれに入った。タロウは隣で正座をして虚空を見つめていたが、やがて「用を足してくる」と言って部屋を出ていく。その間に柚葉は寝入ってしまい、寝息を立て始めた。
同時刻。猿原家に侵入した亀田は、死んだはずの娘に電話する母親、指名手配犯、オニシスター、闇ジロウを見て叫び声を上げる。藁にも縋る思いで障子を開けたが、そこは柚葉が眠る部屋だった。
ようやくまともな人間と出会えたことに胸を撫で下ろしたのも束の間。助けを求めて柚葉に手を伸ばした瞬間、飛び起きた彼女に手を払われた。
「触るな!!」
「ひっ!!」
彼女は亀田にデコピンを一発お見舞いして退けた。そしてすぐさま布団に潜り込み、また寝始める。
亀田は部屋を飛び出し、トイレから出てきたところのタロウに縋りついた。
「き、君!なんだ、この家は!?どうなっている!?大体君は、本当にお兄さんなのか!?」
「ああ。俺は……お、俺は…」
胸を押さえ、ぶっ倒れるタロウ。彼の脈で死を確認した亀田は這う這うの体で逃げ出そうとしたところを、後ろからやって来た猿原に捕まった。
「インチキ霊能者、亀田勉。君の詐欺の手口しっかり見せてもらった」
「うわああああッー!!」
*
後日、亀田が捕まえられたことを聞いた柚葉は「良かったね~」とにっこり微笑んだ。あんな役はもう嫌だとそっぽを向いて零す雉野を見たあと、はるかはタロウに「ごめんね、タロウ」と謝る。
「途中まで仲間外れにしちゃって…。もしかして、寂しかった?」
お盆で顔を隠しつつ、からかうように言うはるか。てっきり否定されるのかと思いきや、タロウは素直に「ああ」と頷いた。
「寂しかった…らしい。…ひっく」
「水を一気に飲んで頭をグルグルすれば、しゃっくりは止まる」
マスターの助言通りに水を飲み、頭をグルグルと振るタロウ。珍しいタロウのデレにはるかと柚葉はニコニコ笑ったが、野暮なことは言わなかった。