お姉様ナンバーワン!【50・ブーケ】
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罪を犯し過ぎたと言って、せめてもの贖罪の為に姿を消そうとする女王様。それをテガソードとグーデバーンが引き留めた。その場には百夜陸王とお姉様もいる。
「私達はもっと向き合うべきだ。グーデバーンとも、この世界とも。消えることなどいつでもできる」
「そうよ、女王!勝手に退場なんてダメダメ!」
「もう一度、やるべきことを探しましょう女王」
本当に…それでいいの…?今まで散々人間を苦しめてきて…同じくらい沢山のノーワンとアーイー達が散っていった。彼らの死を、「向き合う」なんて言葉で終わらせていいの?
「私は、この世界で生きてみたいです。女王様は違いますか?」
お姉様すらも、手からこぼれ落ちていく。この人は…もう本当に、ブライダンとしての役目を降りるつもりらしい。百夜陸王がいる世界で、生きる覚悟をしている。
「そう…だな。そうかもしれない。しばらくここにいていいか?テガソード、そしてグーデバーン」
女王様の選択を皆が喜んだ。はしゃいでいるスイートケークを横目にお姉様があたしの元へやって来た。嬉しそうにしている。微笑んでいる。これで良かったんだと言わんばかりの顔をして、あたしの手をとる。
「陸王様と戦う前…冷たく接してごめんなさい、柚葉」
「…ブーケ様…」
「あなたにはずっと苦労させてしまいました。でも、それも終わりです。私もあなたも、自由に生きることができます」
自由に生きるって、何なんですか。あたし達は各々の思惑あれども、何をしているのか承知の上で女王様に従っていたんじゃないんですか。どうして…どうして、可愛い妹だと面倒を見ていたリボンを殺した奴の手を掴んだんですか?
思考と視界にノイズが走る。人間は不快感を「気持ち悪い」と言うらしいが、今その気持ちがわかった。気持ち悪い…吐きそう…。
「私は自分の愛を見つけました。あなたは、あなたの幸福を見つけるべきです」
「…もういいです」
「えっ…?」
お姉様の手を払った。そうすると、気持ちの悪さが緩和した。
「もう、いいんです。あたしは、みんなとは違います。ゴジュウジャーと和解なんて出来ません」
「今は無理でも、いつか出来ますよ」
「…それが、何になるんですか…?」
「だから、あなたの幸福を…」
「裏切り者」
何故だか分からないが、瞳から涙が流れていた。穴の開いた心は空虚な筈なのに、煮えたぎるような激情がどこかに存在している。
裏切り者。仲間の弔い合戦をあそこまでやっておいて、結局は絆された人。もうあたしの知っている、高潔なお姉様なんてどこにもいない。それなら、追う必要はない。
「私、は…違います、裏切った訳じゃ…!ただ、あなたにも愛を知ってもらいたくて…!」
「あたしは受け取っていました…ブーケ様の慈愛を。でも、リボンが来た時点でそれは無くなり…あなたすらも、もういない。もうあたしの求めているものなんて何もない。どこにもない!」
城への入り口を生成した。シャイニングナイフとスイートケークが騒ぎに気付き始めている。早めに逃げた方がいいだろう。
「これで本当に…”お姉様”とはお別れです」
「柚葉!」
制止する声を振り払い、入口に入った。
もうこの世界のどこにも、あたしの居場所はない。女王様がいないブライダンの城で、かつての記憶に縋ることしか出来ない。
「私達はもっと向き合うべきだ。グーデバーンとも、この世界とも。消えることなどいつでもできる」
「そうよ、女王!勝手に退場なんてダメダメ!」
「もう一度、やるべきことを探しましょう女王」
本当に…それでいいの…?今まで散々人間を苦しめてきて…同じくらい沢山のノーワンとアーイー達が散っていった。彼らの死を、「向き合う」なんて言葉で終わらせていいの?
「私は、この世界で生きてみたいです。女王様は違いますか?」
お姉様すらも、手からこぼれ落ちていく。この人は…もう本当に、ブライダンとしての役目を降りるつもりらしい。百夜陸王がいる世界で、生きる覚悟をしている。
「そう…だな。そうかもしれない。しばらくここにいていいか?テガソード、そしてグーデバーン」
女王様の選択を皆が喜んだ。はしゃいでいるスイートケークを横目にお姉様があたしの元へやって来た。嬉しそうにしている。微笑んでいる。これで良かったんだと言わんばかりの顔をして、あたしの手をとる。
「陸王様と戦う前…冷たく接してごめんなさい、柚葉」
「…ブーケ様…」
「あなたにはずっと苦労させてしまいました。でも、それも終わりです。私もあなたも、自由に生きることができます」
自由に生きるって、何なんですか。あたし達は各々の思惑あれども、何をしているのか承知の上で女王様に従っていたんじゃないんですか。どうして…どうして、可愛い妹だと面倒を見ていたリボンを殺した奴の手を掴んだんですか?
思考と視界にノイズが走る。人間は不快感を「気持ち悪い」と言うらしいが、今その気持ちがわかった。気持ち悪い…吐きそう…。
「私は自分の愛を見つけました。あなたは、あなたの幸福を見つけるべきです」
「…もういいです」
「えっ…?」
お姉様の手を払った。そうすると、気持ちの悪さが緩和した。
「もう、いいんです。あたしは、みんなとは違います。ゴジュウジャーと和解なんて出来ません」
「今は無理でも、いつか出来ますよ」
「…それが、何になるんですか…?」
「だから、あなたの幸福を…」
「裏切り者」
何故だか分からないが、瞳から涙が流れていた。穴の開いた心は空虚な筈なのに、煮えたぎるような激情がどこかに存在している。
裏切り者。仲間の弔い合戦をあそこまでやっておいて、結局は絆された人。もうあたしの知っている、高潔なお姉様なんてどこにもいない。それなら、追う必要はない。
「私、は…違います、裏切った訳じゃ…!ただ、あなたにも愛を知ってもらいたくて…!」
「あたしは受け取っていました…ブーケ様の慈愛を。でも、リボンが来た時点でそれは無くなり…あなたすらも、もういない。もうあたしの求めているものなんて何もない。どこにもない!」
城への入り口を生成した。シャイニングナイフとスイートケークが騒ぎに気付き始めている。早めに逃げた方がいいだろう。
「これで本当に…”お姉様”とはお別れです」
「柚葉!」
制止する声を振り払い、入口に入った。
もうこの世界のどこにも、あたしの居場所はない。女王様がいないブライダンの城で、かつての記憶に縋ることしか出来ない。