お姉様ナンバーワン!【50・ブーケ】
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「今日から僕がブライダンの王だ」
女王様を取り込んだクオンは尊大な態度でそう言った。それをファイヤキャンドルが鼻で笑う。
「ハッ…んなこと言われて”はいそうですか”とのみ込めるか。俺が従うのは女王だけだ!」
「動くな」
クオンの片目が光り、何故か彼から女王様の声がする。どうやら、融合したことで女王様の力も使役出来ているらしい。「所詮我に作られし存在」とクオンが言い、指先の動き一つでファイヤキャンドルを伸した。
「本当に女王様とガッチャンコしたの…!?」
「安心しろ。お前達の願いは叶えてやる。ただしその前に…付き合ってもらおうか、僕達の兄弟喧嘩に」
呆気にとられていたシャイニングナイフとスイートケークが、コソコソとあたしに話しかけてきた。
「…柚葉殿はどう思われる?この事態…」
「…どうでもいい……。だって、どうせ女王様と融合したクオンには逆らえないんでしょ…?ゴジュウジャーを倒すのだってあたし達の仕事ではあるし…良いんじゃない?これで…」
「そうだけど…」
…どうでもいい。本音だった。クオンは嫌い。でも今は、そんなことに目くじらを立てている場合じゃない。…この場にお姉様がいない。
「…柚葉嬢。あいつの言いなりは癪だけどよ、ブーケ嬢を取り戻すチャンスだ」
「…そうだね。ここでゴジュウジャーを全員倒して、ブーケ様も取り戻す」
お姉様がゴジュウジャー達に連れて行かれたことは後で聞かされた。一先ず無事であることを知って安堵した。それなら、あとはもう取り戻すだけ。
「…ブーケ隊にいたアーイーを一時的にあたしの隊と合体させる。余るより有効活用した方がいいでしょ?」
「ああ、別にいいよ」
暴力で決着をつける。もう四の五の言っていられない。
*
人間を使ってゴジュウジャー達をおびき寄せた。クオンがガリュードになり、彼らもエンゲージする。戦いの火蓋が切られ、決戦という名のクオンの兄弟喧嘩が始まった。
ファイヤキャンドルと共にユニコーンとレオンに攻撃をした。大きくて目立つ鎌を振って囮にし、本命は彼のランスに任せる。
「泥棒!あたし達からブーケ様を奪った!」
「ブーケ嬢を返しやがれ!」
「彼女が願うなら勿論そうする!」
「でも、僕達の絆は固い!残念だけど!」
「絆……!?ふざけんな!」
鎌をレオンに振り下ろした。憎い。ただただ憎たらしくて、仕方ない!百夜陸王はお姉様の心を奪って、壊して、弄んで…今度は肉体までも奪った!もう何も奪われて堪るか!
*
私達は、女王様が苦しみ、寂しさを感じていたころに気付けなかった…らしい。グーデバーンから贈られたマフラーを巻き、満足気に微笑む女王様は心の底から満たされているように見えた。
シャイニングナイフとスイートケークがそれに気付いているとき、イーグルとユニコーンが攻撃を仕掛けてきた。あたしは間一髪で逃げられたが、気を取られていた二人は間に合わなかった。必殺技が命中し、ばたりと倒れる。
「シャイニングナイフ…スイートケーク…!」
咄嗟に駆け寄る。まだ意識はあった。…生きている。良かった、と思うと同時に、「どうして安堵したのだろう」という疑問が生じた。あたしは…誰かが死んでも、お姉様以外なら何も思わない筈なのに。
「…場所を移さないか?テガジューンの元に行こう」
「…うるさい…うるさいうるさいうるさい!黙れ!お前達に指図される覚えなんてない!」
鎌を持とうとした手を、スイートケークに止められた。満身創痍といった状態で半身を起こし、痛みに呻く。
「言う通りにしましょ…柚葉ちゃん」
「ああ。…女王の行く末を見届けなければならないだろう?」
「…でも…」
「……そこには、恐らく君の”お姉様”…ブーケもいるぞ」
「っ…!」
イーグルに言われて仕方なく、といった感じでシャイニングナイフとスイートケークが立ち上がるのを手伝った。二人分の攻撃を食らってよくここまで持ちこたえたものだ。それとも…手加減、されていたのだろうか。
女王様を取り込んだクオンは尊大な態度でそう言った。それをファイヤキャンドルが鼻で笑う。
「ハッ…んなこと言われて”はいそうですか”とのみ込めるか。俺が従うのは女王だけだ!」
「動くな」
クオンの片目が光り、何故か彼から女王様の声がする。どうやら、融合したことで女王様の力も使役出来ているらしい。「所詮我に作られし存在」とクオンが言い、指先の動き一つでファイヤキャンドルを伸した。
「本当に女王様とガッチャンコしたの…!?」
「安心しろ。お前達の願いは叶えてやる。ただしその前に…付き合ってもらおうか、僕達の兄弟喧嘩に」
呆気にとられていたシャイニングナイフとスイートケークが、コソコソとあたしに話しかけてきた。
「…柚葉殿はどう思われる?この事態…」
「…どうでもいい……。だって、どうせ女王様と融合したクオンには逆らえないんでしょ…?ゴジュウジャーを倒すのだってあたし達の仕事ではあるし…良いんじゃない?これで…」
「そうだけど…」
…どうでもいい。本音だった。クオンは嫌い。でも今は、そんなことに目くじらを立てている場合じゃない。…この場にお姉様がいない。
「…柚葉嬢。あいつの言いなりは癪だけどよ、ブーケ嬢を取り戻すチャンスだ」
「…そうだね。ここでゴジュウジャーを全員倒して、ブーケ様も取り戻す」
お姉様がゴジュウジャー達に連れて行かれたことは後で聞かされた。一先ず無事であることを知って安堵した。それなら、あとはもう取り戻すだけ。
「…ブーケ隊にいたアーイーを一時的にあたしの隊と合体させる。余るより有効活用した方がいいでしょ?」
「ああ、別にいいよ」
暴力で決着をつける。もう四の五の言っていられない。
*
人間を使ってゴジュウジャー達をおびき寄せた。クオンがガリュードになり、彼らもエンゲージする。戦いの火蓋が切られ、決戦という名のクオンの兄弟喧嘩が始まった。
ファイヤキャンドルと共にユニコーンとレオンに攻撃をした。大きくて目立つ鎌を振って囮にし、本命は彼のランスに任せる。
「泥棒!あたし達からブーケ様を奪った!」
「ブーケ嬢を返しやがれ!」
「彼女が願うなら勿論そうする!」
「でも、僕達の絆は固い!残念だけど!」
「絆……!?ふざけんな!」
鎌をレオンに振り下ろした。憎い。ただただ憎たらしくて、仕方ない!百夜陸王はお姉様の心を奪って、壊して、弄んで…今度は肉体までも奪った!もう何も奪われて堪るか!
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私達は、女王様が苦しみ、寂しさを感じていたころに気付けなかった…らしい。グーデバーンから贈られたマフラーを巻き、満足気に微笑む女王様は心の底から満たされているように見えた。
シャイニングナイフとスイートケークがそれに気付いているとき、イーグルとユニコーンが攻撃を仕掛けてきた。あたしは間一髪で逃げられたが、気を取られていた二人は間に合わなかった。必殺技が命中し、ばたりと倒れる。
「シャイニングナイフ…スイートケーク…!」
咄嗟に駆け寄る。まだ意識はあった。…生きている。良かった、と思うと同時に、「どうして安堵したのだろう」という疑問が生じた。あたしは…誰かが死んでも、お姉様以外なら何も思わない筈なのに。
「…場所を移さないか?テガジューンの元に行こう」
「…うるさい…うるさいうるさいうるさい!黙れ!お前達に指図される覚えなんてない!」
鎌を持とうとした手を、スイートケークに止められた。満身創痍といった状態で半身を起こし、痛みに呻く。
「言う通りにしましょ…柚葉ちゃん」
「ああ。…女王の行く末を見届けなければならないだろう?」
「…でも…」
「……そこには、恐らく君の”お姉様”…ブーケもいるぞ」
「っ…!」
イーグルに言われて仕方なく、といった感じでシャイニングナイフとスイートケークが立ち上がるのを手伝った。二人分の攻撃を食らってよくここまで持ちこたえたものだ。それとも…手加減、されていたのだろうか。