お姉様ナンバーワン!【50・ブーケ】
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お姉様とリボンがお化け屋敷に行ったところ、ゴジュウジャーに遭遇した。リボンアイアイザーに乗り込んでテガソードブルーとやり合ったリボンだったが、テガソードブルーに撃破される。脱出装置が使えなかったのかそのまま爆発に巻き込まれ地面へ叩き落とされ、リボンはそのまま消滅したのだった。
自分が出る幕はないだろうと判断して城で大人しくしていたところ、戻って来たお姉様の様子が可笑しい。ずっと椅子に腰掛けて俯いている。
「ねえ…どうしてブーケ様は、ずっと黙り込んでいるの?」
「…ゴジュウレオンの正体が、ブーケ殿が追っていたアイドル…百夜陸王であることを知ってしまったのだ。ブーケ殿は…愛した相手に、妹を殺された」
「…ゴジュウレオンが、百夜陸王…」
そう言われると、ゴジュウレオンと陸王は声が似ていた…気がする。
お姉様は衝撃の事実に胸を痛め、混乱されているのだろう。おいたわしや、と思いつつも…正直、都合が良いと思う自分がいた。
リボンが死んだ。都合が良い。陸王を殴る理由ができた。都合が良い。こんなに上手く事が運ぶことがあるのか。
自分でも、最低の考えではあると思う。しかし、今のあたしはそれくらい冷静だ。ゴジュウレオンの正体に動揺することも、リボンの死に胸を痛めることもない。戦う者として、非常に良い状態である。
「今まで黙っていてすまなかった。彼に夢中なブーケ殿にはどうしても言い出せず…」
「でもよりによって可愛がっていたリボンちゃんをやられるなんて…神様の意地悪」
クオンが何かをお姉様に囁いた。彼女はフラフラと祭壇の前に行くと、絶叫して自らが作った祭壇をぶち壊してしまった。陸王の写真やグッズが床に散らばり、壊れた玩具のように笑い始める。
「ふっ…ふふ……アハハッ、アハハハハ…!とんだ喜劇です!…人間を愛し、そして裏切られた!ハハッ、アハハ…!」
昔のあたしなら、きっとお姉様に何か言葉をかけていた。だが、もうそんなことをする気持ちじゃない。どうせ、何をしても、言葉を送っても、今のお姉様には届かない。
「憎い…。全てが憎い!」
陸王のぬいぐるみを踏みつけようとしたが、足を止めた。そしてそのままどこかへと出て行ってしまう。
そこへ、扉が開いて女王様が顔を覗かせた。
「女王!ブーケ嬢が…」
「放っておけ」
「えっ…」
「所詮こうなる定め。それよりも、心せよ」
「と、仰いますと?」
「この気配…。私がずっと待ち望んでいた者が動き出した。これが最後のノーワンとなるかもしれぬ」
待ち望んでいた者。最後のノーワン。
「かつて人間界で天才の名を欲しいままにするエンジニアがいた。その者はある絶望に支配され、願いを叶えるためもう一つ世界を創ろうとした」
「まさか…」
「そう。彼女によって作られたのが我。我を生み出せしその天才を取り込んだのが、もの作りノーワンだ」
女王様は、もの作りノーワンを死守するよう命令された。あたし達はそれに従い、準備を整えた後アーイーを連れて人間界へ向かった。
*
一足先に人間界へやって来ていたお姉様がゴジュウジャー達に銃撃を放っていた。街を壊し、見境なく攻撃している。もの作りノーワンに当たってしまうのではないかと思うくらい乱射していた。
「やめるんだ、ブライダン!」
「やめないわよ~!」
「そのノーワンは我々が死守する。その者こそ、原点にして頂点の特別なノーワンなのだ!」
「君達は邪魔だから…死にたくないなら、逃げた方がいいよ」
女王様から伝えられたもの作りノーワンに関することを説明すると、ユニコーンが「こいつが?何かの間違いでしょ?」と疑った。
「中の人間は既に息絶えた。だがそれでも動き続けているのだ。願いを求めて…」
周囲に響く子供の泣き声。それに反応したもの作りノーワンが頭を抱えて唸り始めた。そして何かに耐えられなくなったのか発狂し、それを押さえようとする金アーイーを振り払う。大量の武器を作り出し、ゴジュウジャーではなくブライダン、こちらに放ってきた。
「混乱しているわ!」
その隙にゴジュウジャーが変身し、アーイーも含めて戦闘が始まった。ウルフ、イーグル、ユニコーン、ポーラーの四人と挨拶代わりの攻撃を交えた後、ティラノとレオンも合流してくる。
「百夜陸王!」
レオンを見つけた瞬間、お姉様がその名を叫んだ。そして手には、リボンが託したであろう黒と白の大きなリボンを持っている。
「慈愛の名は今日限りで捨てます」
リボンがカレンデショットと合体し、リボンの色味を含んだカラーに塗り替えられる。
「今日から私は破壊のブーケ。あなたを恨みます…百夜陸王!」
お姉様の動向も気になったが、そっちをチラチラと見ているとゴジュウジャー達の攻撃が降りかかって来た。
自分が出る幕はないだろうと判断して城で大人しくしていたところ、戻って来たお姉様の様子が可笑しい。ずっと椅子に腰掛けて俯いている。
「ねえ…どうしてブーケ様は、ずっと黙り込んでいるの?」
「…ゴジュウレオンの正体が、ブーケ殿が追っていたアイドル…百夜陸王であることを知ってしまったのだ。ブーケ殿は…愛した相手に、妹を殺された」
「…ゴジュウレオンが、百夜陸王…」
そう言われると、ゴジュウレオンと陸王は声が似ていた…気がする。
お姉様は衝撃の事実に胸を痛め、混乱されているのだろう。おいたわしや、と思いつつも…正直、都合が良いと思う自分がいた。
リボンが死んだ。都合が良い。陸王を殴る理由ができた。都合が良い。こんなに上手く事が運ぶことがあるのか。
自分でも、最低の考えではあると思う。しかし、今のあたしはそれくらい冷静だ。ゴジュウレオンの正体に動揺することも、リボンの死に胸を痛めることもない。戦う者として、非常に良い状態である。
「今まで黙っていてすまなかった。彼に夢中なブーケ殿にはどうしても言い出せず…」
「でもよりによって可愛がっていたリボンちゃんをやられるなんて…神様の意地悪」
クオンが何かをお姉様に囁いた。彼女はフラフラと祭壇の前に行くと、絶叫して自らが作った祭壇をぶち壊してしまった。陸王の写真やグッズが床に散らばり、壊れた玩具のように笑い始める。
「ふっ…ふふ……アハハッ、アハハハハ…!とんだ喜劇です!…人間を愛し、そして裏切られた!ハハッ、アハハ…!」
昔のあたしなら、きっとお姉様に何か言葉をかけていた。だが、もうそんなことをする気持ちじゃない。どうせ、何をしても、言葉を送っても、今のお姉様には届かない。
「憎い…。全てが憎い!」
陸王のぬいぐるみを踏みつけようとしたが、足を止めた。そしてそのままどこかへと出て行ってしまう。
そこへ、扉が開いて女王様が顔を覗かせた。
「女王!ブーケ嬢が…」
「放っておけ」
「えっ…」
「所詮こうなる定め。それよりも、心せよ」
「と、仰いますと?」
「この気配…。私がずっと待ち望んでいた者が動き出した。これが最後のノーワンとなるかもしれぬ」
待ち望んでいた者。最後のノーワン。
「かつて人間界で天才の名を欲しいままにするエンジニアがいた。その者はある絶望に支配され、願いを叶えるためもう一つ世界を創ろうとした」
「まさか…」
「そう。彼女によって作られたのが我。我を生み出せしその天才を取り込んだのが、もの作りノーワンだ」
女王様は、もの作りノーワンを死守するよう命令された。あたし達はそれに従い、準備を整えた後アーイーを連れて人間界へ向かった。
*
一足先に人間界へやって来ていたお姉様がゴジュウジャー達に銃撃を放っていた。街を壊し、見境なく攻撃している。もの作りノーワンに当たってしまうのではないかと思うくらい乱射していた。
「やめるんだ、ブライダン!」
「やめないわよ~!」
「そのノーワンは我々が死守する。その者こそ、原点にして頂点の特別なノーワンなのだ!」
「君達は邪魔だから…死にたくないなら、逃げた方がいいよ」
女王様から伝えられたもの作りノーワンに関することを説明すると、ユニコーンが「こいつが?何かの間違いでしょ?」と疑った。
「中の人間は既に息絶えた。だがそれでも動き続けているのだ。願いを求めて…」
周囲に響く子供の泣き声。それに反応したもの作りノーワンが頭を抱えて唸り始めた。そして何かに耐えられなくなったのか発狂し、それを押さえようとする金アーイーを振り払う。大量の武器を作り出し、ゴジュウジャーではなくブライダン、こちらに放ってきた。
「混乱しているわ!」
その隙にゴジュウジャーが変身し、アーイーも含めて戦闘が始まった。ウルフ、イーグル、ユニコーン、ポーラーの四人と挨拶代わりの攻撃を交えた後、ティラノとレオンも合流してくる。
「百夜陸王!」
レオンを見つけた瞬間、お姉様がその名を叫んだ。そして手には、リボンが託したであろう黒と白の大きなリボンを持っている。
「慈愛の名は今日限りで捨てます」
リボンがカレンデショットと合体し、リボンの色味を含んだカラーに塗り替えられる。
「今日から私は破壊のブーケ。あなたを恨みます…百夜陸王!」
お姉様の動向も気になったが、そっちをチラチラと見ているとゴジュウジャー達の攻撃が降りかかって来た。