ヨシ!【爆上・玄蕃】
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玄蕃達が柚葉のキッチンカーに来るのは最早ルーティンと化していた。ブンドリオのカレーをいつも食べるように、キッチンカーでアイスを買っていく。その場で食べることが多いが、時には持ち帰ったりもする。調やブンドリオにも買って帰るときだ。調は仕事柄自由行動はやり辛く、ブンドリオは怖がらせてしまうのではないかという配慮からまだ柚葉との面識はない。
「ん~美味しい!やっぱり疲れたときのアイスって最高!」
「カレーの後に食べると、より甘さが感じられますね…!」
未来と錠が蕩けそうな頬に手を当ててアイスを食しているのを見て玄蕃はほっこりし、柚葉を彼らに紹介して良かったと思った。未来と錠は強引な部分もあるが、その真っ直ぐさは遠慮しがちな柚葉を新しい世界に連れ出してくれる存在だと踏んでいたのである。
「柚葉さんってどんな人なの?」
ブンドリオが尋ねると、「めっちゃ可愛い子!」と未来が即答して玄蕃の方を向いた。
「まだ自分達に対して人見知りをしている感じはしますが、優しい人だと自分も思います」
「うんうん。あと、髪型もたまに変わっててオシャレなんだよ。この前はすっごい複雑な編み込みしてた」
「へえ~。いつか会ってみたいなあ」
「その内会いにいこ!ブンちゃんも結構外に出る機会増えてきたし、柚葉なら絶対喜んでくれるよ」
「…そうだと良いなあ」
へへ、と照れ臭そうに笑うブンドリオ。未来は「あたし、ブンちゃんのカレーも柚葉のアイスも大好きっ」と微笑んだ。感情を抑えきれないのか、スプーンを持った手まで上に挙げている。
「そういえば、どうやって大也は柚葉と知り合ったの?」
「ん?ああ、柚葉か。キッチンカーをアイス屋に改造したは良いものの、スタッフがいないときに丁度彼女が通りがかったんだ」
「ふうん…」
「……その時の柚葉は、何かに怯えているように見えたんだ。だから、何か役目を与えたら安心するんじゃないかと思ってな」
「すごーい、大也はみんなのことよく見てるんだねえ」
「いや、分かりやすかっただけさ。…本当に、こっちが申し訳なくなるくらいビクビクしていたから」
大也の話を聞き、玄蕃は若干モヤモヤとした気持ちを抱いた。自分の知らない柚葉を大也は知っている。付き合いが長いのだから当然だ。それにしたって、そのモヤモヤは晴れなかった。スプーンを咥えたまま、じっと大也を見つめる。
「…玄蕃?どうした?」
「……いや、何でもないさ」
「それにしても、巴柚葉か…」
射士郎は何か考え込んだ様子だったが、大也と玄蕃以外には悟らせなかった。未来達が買ってきたラムネ味のアイスを黙々と口に運ぶ。
「柚葉って彼氏いるのかな?」
唐突に爆弾発言をぶち込んだのは勿論未来だった。アクセルを踏んだ彼女は誰にも止められない。
「……ま、まあ、いても何ら可笑しくはないだろう」
「玄蕃、動揺し過ぎだ」
「だってあんなに優しくて可愛いんだよ?告白されない方が不思議なくらい」
「…自分達が知らないだけで、そういう場面はあるのかもしれませんね」
「う~…気になる……。シャーシロ、その辺調べたりできないの?」
「できるが、それはプライベートなことだろう。そういうのは仕事で請け負わない」
「ケチ~…」
「今度女子会でもしようかな~。あたしと、柚葉と、調さんで…」
「!?わ、私もですか?」
突然話を振られた調がびくりと肩を震わせる。ブンドリオの前に座って期間限定黒ごまアイスを食べている途中だった。
「だって女子会だし。恋バナとかしたいな~!修学旅行みたいに」
「恋バナ…」
「調達屋、手が震えているぞ」
「…それを言うのであれば、ブンブンジャーの中で紅一点であるあなたも第三者から見れば怪しいのでは?」
「え、あたしが?みんなと?」
未来はうーんと考える。唾を飲み込んで皆が注目していたが、「無い」と答えは思っていたよりも早くに出た。
「だって、みんなは仲間だもん。そういう目じゃ見れないよ」
「…まあ、未来はそういう奴だよな」
「それにあたし、暫くはそういうの勘弁って感じ…。色々あったし…」
「ウェディングドレスも中々似合っていたよ、馬子にも衣裳って感じで」
「ちょっと大也!それ褒めてるの!?」
からかうように笑った大也を未来が問い詰め始める。それを横目に射士郎はスマホを操作し、誰にも悟らせることなく目配せをしていた。調もアイコンタクトには気付き、「後で人気のないところで話をしよう」というのを目だけで伝えた。
「ん~美味しい!やっぱり疲れたときのアイスって最高!」
「カレーの後に食べると、より甘さが感じられますね…!」
未来と錠が蕩けそうな頬に手を当ててアイスを食しているのを見て玄蕃はほっこりし、柚葉を彼らに紹介して良かったと思った。未来と錠は強引な部分もあるが、その真っ直ぐさは遠慮しがちな柚葉を新しい世界に連れ出してくれる存在だと踏んでいたのである。
「柚葉さんってどんな人なの?」
ブンドリオが尋ねると、「めっちゃ可愛い子!」と未来が即答して玄蕃の方を向いた。
「まだ自分達に対して人見知りをしている感じはしますが、優しい人だと自分も思います」
「うんうん。あと、髪型もたまに変わっててオシャレなんだよ。この前はすっごい複雑な編み込みしてた」
「へえ~。いつか会ってみたいなあ」
「その内会いにいこ!ブンちゃんも結構外に出る機会増えてきたし、柚葉なら絶対喜んでくれるよ」
「…そうだと良いなあ」
へへ、と照れ臭そうに笑うブンドリオ。未来は「あたし、ブンちゃんのカレーも柚葉のアイスも大好きっ」と微笑んだ。感情を抑えきれないのか、スプーンを持った手まで上に挙げている。
「そういえば、どうやって大也は柚葉と知り合ったの?」
「ん?ああ、柚葉か。キッチンカーをアイス屋に改造したは良いものの、スタッフがいないときに丁度彼女が通りがかったんだ」
「ふうん…」
「……その時の柚葉は、何かに怯えているように見えたんだ。だから、何か役目を与えたら安心するんじゃないかと思ってな」
「すごーい、大也はみんなのことよく見てるんだねえ」
「いや、分かりやすかっただけさ。…本当に、こっちが申し訳なくなるくらいビクビクしていたから」
大也の話を聞き、玄蕃は若干モヤモヤとした気持ちを抱いた。自分の知らない柚葉を大也は知っている。付き合いが長いのだから当然だ。それにしたって、そのモヤモヤは晴れなかった。スプーンを咥えたまま、じっと大也を見つめる。
「…玄蕃?どうした?」
「……いや、何でもないさ」
「それにしても、巴柚葉か…」
射士郎は何か考え込んだ様子だったが、大也と玄蕃以外には悟らせなかった。未来達が買ってきたラムネ味のアイスを黙々と口に運ぶ。
「柚葉って彼氏いるのかな?」
唐突に爆弾発言をぶち込んだのは勿論未来だった。アクセルを踏んだ彼女は誰にも止められない。
「……ま、まあ、いても何ら可笑しくはないだろう」
「玄蕃、動揺し過ぎだ」
「だってあんなに優しくて可愛いんだよ?告白されない方が不思議なくらい」
「…自分達が知らないだけで、そういう場面はあるのかもしれませんね」
「う~…気になる……。シャーシロ、その辺調べたりできないの?」
「できるが、それはプライベートなことだろう。そういうのは仕事で請け負わない」
「ケチ~…」
「今度女子会でもしようかな~。あたしと、柚葉と、調さんで…」
「!?わ、私もですか?」
突然話を振られた調がびくりと肩を震わせる。ブンドリオの前に座って期間限定黒ごまアイスを食べている途中だった。
「だって女子会だし。恋バナとかしたいな~!修学旅行みたいに」
「恋バナ…」
「調達屋、手が震えているぞ」
「…それを言うのであれば、ブンブンジャーの中で紅一点であるあなたも第三者から見れば怪しいのでは?」
「え、あたしが?みんなと?」
未来はうーんと考える。唾を飲み込んで皆が注目していたが、「無い」と答えは思っていたよりも早くに出た。
「だって、みんなは仲間だもん。そういう目じゃ見れないよ」
「…まあ、未来はそういう奴だよな」
「それにあたし、暫くはそういうの勘弁って感じ…。色々あったし…」
「ウェディングドレスも中々似合っていたよ、馬子にも衣裳って感じで」
「ちょっと大也!それ褒めてるの!?」
からかうように笑った大也を未来が問い詰め始める。それを横目に射士郎はスマホを操作し、誰にも悟らせることなく目配せをしていた。調もアイコンタクトには気付き、「後で人気のないところで話をしよう」というのを目だけで伝えた。