ヨシ!【爆上・振騎玄蕃】
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二コーラ姫が投影した球体について、大也は地中から出てきたものかもしれないという見解を、ブンドリオとの出会い話を交えつつ展開した。玄蕃はそれについて「この惑星の生命エネルギーが結晶化したものかもしれない」と考察する。二コーラ姫が言った危機が今の状況ならば、あれがブンドリオ復活の鍵になる、と大也は拳を握り締めた。
「で、その鍵が大也の家にあるってことね」
「!ブンさんが…」
ブンドリオから大量の砂のようなものが出ていた。仕事を果たし慌ててやって来たビュンディーが駆け寄り、先斗が「ぐずぐずしてると崩れちまうぞ!」と警告する。
「私の体を使え!私のパーツとエネルギーを使えば、暫くは砂になるのを食い止めることができるだろう」
「…いいのか?」
「ああ…せめてもの罪滅ぼしだ。ブンドリオの悲鳴に一番気付いてやるべきは私だったのだ」
「…わかった」
頷いた大也は家の鍵を玄蕃に手渡した。頼めるか、と彼に調達屋としての仕事を依頼する。
「調達は私の仕事。お任せされよう」
「俺も行きます玄蕃さん!」
「私も!ハシリヤン絶対妨害してくるよ」
「いや、未来は大也のそばに。やはり心配なのでね」
なら私が、と立ち上がろうとしたのを玄蕃に手で制された。
「柚葉も残ってくれ」
「で、でも…三人だけじゃ不安です…!」
「私達なら大丈夫だ。それに、大也達に何かあった時のボディーガードを頼みたい」
いくら戦力になると言えども、ブンブンジャーを圧倒するレベルの敵に対するボディーガードを務めることはできない。しかし、そう言われると断れないことを見透かされていた。私に来てほしくないから、納得してもらいやすい言い方を選んでいる。
「…はい、わかりました…」
「…ありがとう」
錠、先斗と共に走って行く。不安げな眼差しでその背中を見送ると、「大丈夫」と未来が声を掛けてくれた。
「玄蕃は調達屋だよ。それに、警察屋の錠と始末屋の先斗もいる」
「…そう、ですね」
とは言いつつも、正直とても不安で…怖くて堪らなかった。もし、自分が行かなかったせいでみんなが傷付いたら。取り返しのつかないことになったら。きっと、死ぬまで後悔する。
「柚葉」
「?」
「…ボディーガード、よろしく!」
「…はい!」
いや、「私がやらなかったら」はこちらも同じか。どっちもやるなんてことは真に強い者にしか出来ない。ならば、頼まれた役割に徹しよう。
*
あの後、無事に先斗が戻って来た。玄蕃は調達したものを、一番足の速い先斗に委ねたらしい。
大也が渡された…光る球体をブンドリオの体に融合させた。核のような部分にぴたりと嵌まり、中から駆動音のようなものがする。ぴくりと指を動かし、起き上がる姿勢を見せたブンドリオだったが…また光を失って台の上に倒れてしまった。
「駄目なのか!?」
「…体の崩壊は止まった。だが何故目覚めない!?」
ブンドリオのボディを撫で、全ての感情を押し殺して雑に椅子に腰掛ける大也。とても見ていられなかった。だが、彼らから目を逸らすことはできなかった。そんなことは、許されない。
務めを果たして戻って来た錠と玄蕃が報告を聞き、項垂れた。そして丁度ブンブンチェンジャーから通知音が鳴り、射士郎の声が聞こえてくる。
「話がある。指定した場所に来い」
全員が顔を見合わせ、頷く。私は行っていいのか分からずオロオロしていたが、そんな私の手を取って玄蕃が「ここにいてくれ」と言ってくれた。
「私達も残ってブンドリオを見守っておく。お前達だけで行くといい」
「…ああ、頼む」
大也がそう言うと四人が出て行く。彼らが出て行ったあと先斗はブンブンコントローラーを操作し、通信を繋いだ。自分達が現場にいなくても会話を盗聴する為だろう。
手慣れている。恐らく、常套手段なのだろう。ブンブンジャーのメンバーは何かしら隠し事が多い為、それなりに役に立ってきた筈だ。
盗聴している為会話も出来ず、私達は黙ってブンブンコントローラーから聞こえてくる声を待っていた。
──ブンブンジャーが和睦を結ぶ為の提案は、ボスであるワルイド・スピンドーと未来の結婚だという話を。
「で、その鍵が大也の家にあるってことね」
「!ブンさんが…」
ブンドリオから大量の砂のようなものが出ていた。仕事を果たし慌ててやって来たビュンディーが駆け寄り、先斗が「ぐずぐずしてると崩れちまうぞ!」と警告する。
「私の体を使え!私のパーツとエネルギーを使えば、暫くは砂になるのを食い止めることができるだろう」
「…いいのか?」
「ああ…せめてもの罪滅ぼしだ。ブンドリオの悲鳴に一番気付いてやるべきは私だったのだ」
「…わかった」
頷いた大也は家の鍵を玄蕃に手渡した。頼めるか、と彼に調達屋としての仕事を依頼する。
「調達は私の仕事。お任せされよう」
「俺も行きます玄蕃さん!」
「私も!ハシリヤン絶対妨害してくるよ」
「いや、未来は大也のそばに。やはり心配なのでね」
なら私が、と立ち上がろうとしたのを玄蕃に手で制された。
「柚葉も残ってくれ」
「で、でも…三人だけじゃ不安です…!」
「私達なら大丈夫だ。それに、大也達に何かあった時のボディーガードを頼みたい」
いくら戦力になると言えども、ブンブンジャーを圧倒するレベルの敵に対するボディーガードを務めることはできない。しかし、そう言われると断れないことを見透かされていた。私に来てほしくないから、納得してもらいやすい言い方を選んでいる。
「…はい、わかりました…」
「…ありがとう」
錠、先斗と共に走って行く。不安げな眼差しでその背中を見送ると、「大丈夫」と未来が声を掛けてくれた。
「玄蕃は調達屋だよ。それに、警察屋の錠と始末屋の先斗もいる」
「…そう、ですね」
とは言いつつも、正直とても不安で…怖くて堪らなかった。もし、自分が行かなかったせいでみんなが傷付いたら。取り返しのつかないことになったら。きっと、死ぬまで後悔する。
「柚葉」
「?」
「…ボディーガード、よろしく!」
「…はい!」
いや、「私がやらなかったら」はこちらも同じか。どっちもやるなんてことは真に強い者にしか出来ない。ならば、頼まれた役割に徹しよう。
*
あの後、無事に先斗が戻って来た。玄蕃は調達したものを、一番足の速い先斗に委ねたらしい。
大也が渡された…光る球体をブンドリオの体に融合させた。核のような部分にぴたりと嵌まり、中から駆動音のようなものがする。ぴくりと指を動かし、起き上がる姿勢を見せたブンドリオだったが…また光を失って台の上に倒れてしまった。
「駄目なのか!?」
「…体の崩壊は止まった。だが何故目覚めない!?」
ブンドリオのボディを撫で、全ての感情を押し殺して雑に椅子に腰掛ける大也。とても見ていられなかった。だが、彼らから目を逸らすことはできなかった。そんなことは、許されない。
務めを果たして戻って来た錠と玄蕃が報告を聞き、項垂れた。そして丁度ブンブンチェンジャーから通知音が鳴り、射士郎の声が聞こえてくる。
「話がある。指定した場所に来い」
全員が顔を見合わせ、頷く。私は行っていいのか分からずオロオロしていたが、そんな私の手を取って玄蕃が「ここにいてくれ」と言ってくれた。
「私達も残ってブンドリオを見守っておく。お前達だけで行くといい」
「…ああ、頼む」
大也がそう言うと四人が出て行く。彼らが出て行ったあと先斗はブンブンコントローラーを操作し、通信を繋いだ。自分達が現場にいなくても会話を盗聴する為だろう。
手慣れている。恐らく、常套手段なのだろう。ブンブンジャーのメンバーは何かしら隠し事が多い為、それなりに役に立ってきた筈だ。
盗聴している為会話も出来ず、私達は黙ってブンブンコントローラーから聞こえてくる声を待っていた。
──ブンブンジャーが和睦を結ぶ為の提案は、ボスであるワルイド・スピンドーと未来の結婚だという話を。