ヨシ!【爆上・振騎玄蕃】
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デートをしよう、と言い出したのは玄蕃からだった。
以前プレゼントしてもらったオレンジ色のリップを塗り、変ではないだろうかと何度も手鏡を見る。前髪伸びてきたな、今度は髪染めてみようかな、と考えていると「お待たせ」と後ろから声を掛けられた。
「!お、おはようございます……!」
「もうお昼だけどねえ」
「えっ?あっ…そ、そうでした…」
もう12時だった。そういえば、美味しいランチのお店があるからと誘われた時に言われた気がする。
「リップ」
「?」
「とても似合っている。可愛いよ、柚葉」
「!!あ…ありがとう、ございます……」
上から覗き込むように私を見つめる玄蕃。何を思っているのかは正直分からない。恋人になっても、相手の考えが読める訳でないらしい。
「それじゃあ行こうか」
「はい!」
*
最近オープンしたというフレンチ料理─といってもカジュアルなものだが─の店でオシャレなフレンチ料理を食べた後、どこに行きたいか彼に尋ねられた私は咄嗟に「プリクラ」と答えていた。
「プリクラ?」
「雑誌で見て…えっと、写真が撮れるみたいなんです。それを文字とかパーツでデコって、今はデータをスマホに転送することもできて…」
何となくで説明してみると、玄蕃は快く提案に乗ってくれた。二人でゲームセンターの方へと歩いて行く道中、クレープの店を発見した玄蕃がふらふらとそっちの方へ歩いて行く。先程ランチを食べたばかりだというのにいちごのクレープを美味しそうに頬張っており、まるでリスかハムスターのようだった。
可愛い…とチラチラ見ながら歩いていると、「一口いるかい?」と聞かれる。太るので…と遠慮しておいた。
「エン人は確か、摂取した食べ物は脂肪ではなく筋肉になりやすいだろう?」
「……は、恥ずかしくて。さっきお昼ご飯、食べたばかりなのに…」
モゴモゴそう言っていると、まだ口をつけていないあたりを差し出された。甘い匂いにつられてついパクリといくと、「良い食べっぷりだねえ」と彼は笑った。
「美味しい…」
「美味しいものを我慢する必要はないさ」
「うう…」
クレープについている玄蕃の食べ痕を見る。歯形がついていた。ブレキ人の犬歯は鋭いのだろうかと考え、ちらりと彼の口元を見る。少し厚い唇が色っぽくクリームを纏っていた。それを舌でぺろりと拭い、愛らしく食べ進める。一挙手一投足が、何だか色っぽかった。
*
「うわっ、こんなに目大きくなるんですね」
「元の柚葉のままで十分に可愛いと思うんだけどねえ」
「わ、私も、玄蕃さんはそのままの方が……あ、でもブレキ人の姿も…」
「…そんなに獣の耳が好きなら、柚葉にも付けてあげよう。貸衣装があるみたいだ」
「え」
「安心してくれ。私が君に似合う貸衣装を調達してこよう」
「調達っていうかレンタルですよね!?」
玄蕃にあれよあれよという間に衣装を選ばれ、結果的に猫耳のメイド服を渡された。流石にこれは恥ずかしい、と一応抵抗はしたが「なら暫くブレキ人の姿に戻るのはやめようかな」と遠回しに脅された。悔しい。猫耳を盾にするなんて、卑怯過ぎる。
簡素な更衣室で「絶対イタい…」とブツブツ呟きながら着替え、最後に猫耳を付ける。我ながら滑稽な姿だった。
「……お、お待たせ、しました」
私を待っている間玄蕃は数人の女子高生に囲まれていたが、私を見つけた瞬間彼女達を振り払ってすぐに駆け付けてくれた。愛らしい女子高生達からの刺すような視線が痛い。
「可愛い…」
「え、ええ~…?」
「柚葉がブレキ人だったらこんな感じだったんだろうねえ」
もふもふと付け耳を触る玄蕃。私がブレキ人だったら、彼に耳を触ってもらってウットリとしていたのだろうか。ブレキ人がどこを触られて嬉しいのかは分からないが…。
「……惑星ブレキ、取り戻したら私も行ってみたいです」
「私は最初からそのつもりだったんだが…」
「え、そうだったんですか?」
「…まあ、色々と…事情があるからね」
そう言って彼はふいと目を逸らした。何で何でと聞くようにその視線の先に回り込んでみるが、また逸らされる。いたちごっこが始まる前に、私はプリクラの中に引っ張られた。
以前プレゼントしてもらったオレンジ色のリップを塗り、変ではないだろうかと何度も手鏡を見る。前髪伸びてきたな、今度は髪染めてみようかな、と考えていると「お待たせ」と後ろから声を掛けられた。
「!お、おはようございます……!」
「もうお昼だけどねえ」
「えっ?あっ…そ、そうでした…」
もう12時だった。そういえば、美味しいランチのお店があるからと誘われた時に言われた気がする。
「リップ」
「?」
「とても似合っている。可愛いよ、柚葉」
「!!あ…ありがとう、ございます……」
上から覗き込むように私を見つめる玄蕃。何を思っているのかは正直分からない。恋人になっても、相手の考えが読める訳でないらしい。
「それじゃあ行こうか」
「はい!」
*
最近オープンしたというフレンチ料理─といってもカジュアルなものだが─の店でオシャレなフレンチ料理を食べた後、どこに行きたいか彼に尋ねられた私は咄嗟に「プリクラ」と答えていた。
「プリクラ?」
「雑誌で見て…えっと、写真が撮れるみたいなんです。それを文字とかパーツでデコって、今はデータをスマホに転送することもできて…」
何となくで説明してみると、玄蕃は快く提案に乗ってくれた。二人でゲームセンターの方へと歩いて行く道中、クレープの店を発見した玄蕃がふらふらとそっちの方へ歩いて行く。先程ランチを食べたばかりだというのにいちごのクレープを美味しそうに頬張っており、まるでリスかハムスターのようだった。
可愛い…とチラチラ見ながら歩いていると、「一口いるかい?」と聞かれる。太るので…と遠慮しておいた。
「エン人は確か、摂取した食べ物は脂肪ではなく筋肉になりやすいだろう?」
「……は、恥ずかしくて。さっきお昼ご飯、食べたばかりなのに…」
モゴモゴそう言っていると、まだ口をつけていないあたりを差し出された。甘い匂いにつられてついパクリといくと、「良い食べっぷりだねえ」と彼は笑った。
「美味しい…」
「美味しいものを我慢する必要はないさ」
「うう…」
クレープについている玄蕃の食べ痕を見る。歯形がついていた。ブレキ人の犬歯は鋭いのだろうかと考え、ちらりと彼の口元を見る。少し厚い唇が色っぽくクリームを纏っていた。それを舌でぺろりと拭い、愛らしく食べ進める。一挙手一投足が、何だか色っぽかった。
*
「うわっ、こんなに目大きくなるんですね」
「元の柚葉のままで十分に可愛いと思うんだけどねえ」
「わ、私も、玄蕃さんはそのままの方が……あ、でもブレキ人の姿も…」
「…そんなに獣の耳が好きなら、柚葉にも付けてあげよう。貸衣装があるみたいだ」
「え」
「安心してくれ。私が君に似合う貸衣装を調達してこよう」
「調達っていうかレンタルですよね!?」
玄蕃にあれよあれよという間に衣装を選ばれ、結果的に猫耳のメイド服を渡された。流石にこれは恥ずかしい、と一応抵抗はしたが「なら暫くブレキ人の姿に戻るのはやめようかな」と遠回しに脅された。悔しい。猫耳を盾にするなんて、卑怯過ぎる。
簡素な更衣室で「絶対イタい…」とブツブツ呟きながら着替え、最後に猫耳を付ける。我ながら滑稽な姿だった。
「……お、お待たせ、しました」
私を待っている間玄蕃は数人の女子高生に囲まれていたが、私を見つけた瞬間彼女達を振り払ってすぐに駆け付けてくれた。愛らしい女子高生達からの刺すような視線が痛い。
「可愛い…」
「え、ええ~…?」
「柚葉がブレキ人だったらこんな感じだったんだろうねえ」
もふもふと付け耳を触る玄蕃。私がブレキ人だったら、彼に耳を触ってもらってウットリとしていたのだろうか。ブレキ人がどこを触られて嬉しいのかは分からないが…。
「……惑星ブレキ、取り戻したら私も行ってみたいです」
「私は最初からそのつもりだったんだが…」
「え、そうだったんですか?」
「…まあ、色々と…事情があるからね」
そう言って彼はふいと目を逸らした。何で何でと聞くようにその視線の先に回り込んでみるが、また逸らされる。いたちごっこが始まる前に、私はプリクラの中に引っ張られた。