ヨシ!【爆上・振騎玄蕃】
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「ブンちゃんと柚葉ってほぼ初対面だよね?」
あの後カレーパーティーの流れに自然となった為、ブンドリオ特製のカレーを頬張っていると未来が思い出したかのように呟いた。
「あ…そうですね」
「あ、そっか。俺あの時はビュンディーのことで頭がいっぱいだったし…。俺、ブンドリオ・ブンデラス!よろしく!」
「巴柚葉です。よろしくお願いします、ブンドリオさん」
ぺこりとお互いに頭を下げる。口調や軽いノリに反し、意外ときちんとしている人のようだ。
「ブンちゃんは元々BBGのレーサーで、ビュンディーもチームメイトだったんだよ」
「BBG…?」
「ビッグバングランプリの略だよ。全宇宙で開催されてるレースで、俺とビュンディーは”ブンブンジャー”っていうチームを組んでいたんだ」
聞いたことがない…という顔をすると、「エン星はコースに含まれていないから無理もない」とビュンディーがフォローをしてくれた。聞くところによると、色んな星を転戦して行われるレースらしい。確かに、そんな大会にエン星は相応しくない。
何故今地球にいるのかは聞かなかった。話したければ話すだろう、というのが理由だ。本人達が言い出さないのであれば問いただす必要もない。
「色々あって、私もブンドリオも今はこういう状態だが…」
「大也が、絶対に俺をBBGに再出場させるって約束してくれたんだ」
「それが、俺の夢だからな」
ふふ、と笑って大也はカレーを口に運んだ。大也は人の夢を応援してくれる人物だが、確かに彼自身の夢については聞いたことがなかった。
「素敵な話ですね…」
「柚葉は夢とかあるの?」
「えっ、私ですか…?うーん、可愛いものは沢山集めて身に付けたいと思っていますが…」
ちらりと玄蕃の方を向くと、目が合った。慌てて目を逸らすが、あまりにもその挙動が不審だったらしい。玄蕃がぷるぷると震え、笑いを堪えている。
「結婚とかは?考えてるの?」
「ブッ!!」
「大丈夫か?玄蕃」
「グイグイいくなピンクちゃん…」
確かに、特典目当てで結婚情報誌を購入したことはある。ウェディングドレスや白無垢は可愛いと思うし、ああいったものは是非着てみたい。
「…エン星は、結婚とか…そういう文化において恋愛的要素が薄いんです。ただ優秀な血を残して、子孫…戦力を増やす。そういう意味では、積極的なのかもしれませんが…」
「…子孫を残すことが、ただの作業なんですか」
錠が少し戸惑った表情を見せた。嫌悪感を抱かないだけまだ理解がある方だ。他の惑星では恋愛結婚なんて普通だと知った時は、ひっくり返る程驚いた記憶がある。
「そうですね。何よりも血統が重視される…ブラッドスポーツというのが一番分かりやすい例えになりますね」
「うーん、ちょっと何か…難しいね…」
「未来。宇宙は君が思っている以上に広い。その星によって色んな文化や文明があって、そこで生きている人々にとってはそれが当たり前なのだ。そこに善悪はない」
「…つまり、私達地球の文化や文明も、他の星の人達からしたら変な文化だと思われるってこと?」
「そうだ。宇宙には沢山の惑星があり、惑星の数だけ歴史がある。文化を作るのは歴史で、その時間を生きた人々だ。必ずしも、地球の尺度で測ったことが全て正しいという訳ではない」
非常に分かりやすい説明で助かる。始末屋と名乗り、宇宙を旅してきたからこそ言える者の言葉だ。重みも段違いである。
「あ…結婚するかどうかはともかく、ウェディングドレスとか、白無垢とかは着てみたいですね」
「柚葉のドレス姿、絶対見たい!最近は結婚式挙げなくてもドレスが着れるプランがあるから、もし結婚しないなら二人でドレス着ない?」
「!う、嬉しいです…!是非お願いします!」
未来と二人でそういうウェディングドレスのプランをスマホで見てみる。今は推し活プランというものもあるようで、推しのパネルと一緒に撮影して疑似結婚式が挙げられるらしい。何とも奇妙な文化だ。
「…結局、玄蕃と柚葉って付き合ったんだよね?」
「……多分…」
「柚葉、そこは自信を持って答えてくれないかい?」
「は…はい。お付き合いを…始めさせていただきました…」
「じゃあもしかしたら、二人が結婚するかもしれないんだね」
「……」
「未来。その辺にしてあげないか?柚葉の顔から湯気が出そうだ」
「えっ?あっ、大丈夫!?」
玄蕃のタキシードを想像してみる。非常に可愛くてカッコいい。
次に、ブレキ人の姿の方で紋付き袴を着た姿が思い浮かんだ。こちらも可愛くてカッコいい。というか、むしろ後者の方が好みのような気がする。勿論玄蕃の人柄が好きであることに変わりはないが、それはそれとしてどちらかを選べと言われれば後者をとる…かもしれない。
「…もふもふ……」
「え…何?もふもふ?」
「もふもふゲンバードさん…袴姿……」
「……柚葉、何か変…」
「…ゲンバードさんの姿が、そんなに気に入ったんですかね…?」
「…彼女からすれば、”可愛いもの”判定なんじゃないか?」
「あ~…成る程…」
あの後カレーパーティーの流れに自然となった為、ブンドリオ特製のカレーを頬張っていると未来が思い出したかのように呟いた。
「あ…そうですね」
「あ、そっか。俺あの時はビュンディーのことで頭がいっぱいだったし…。俺、ブンドリオ・ブンデラス!よろしく!」
「巴柚葉です。よろしくお願いします、ブンドリオさん」
ぺこりとお互いに頭を下げる。口調や軽いノリに反し、意外ときちんとしている人のようだ。
「ブンちゃんは元々BBGのレーサーで、ビュンディーもチームメイトだったんだよ」
「BBG…?」
「ビッグバングランプリの略だよ。全宇宙で開催されてるレースで、俺とビュンディーは”ブンブンジャー”っていうチームを組んでいたんだ」
聞いたことがない…という顔をすると、「エン星はコースに含まれていないから無理もない」とビュンディーがフォローをしてくれた。聞くところによると、色んな星を転戦して行われるレースらしい。確かに、そんな大会にエン星は相応しくない。
何故今地球にいるのかは聞かなかった。話したければ話すだろう、というのが理由だ。本人達が言い出さないのであれば問いただす必要もない。
「色々あって、私もブンドリオも今はこういう状態だが…」
「大也が、絶対に俺をBBGに再出場させるって約束してくれたんだ」
「それが、俺の夢だからな」
ふふ、と笑って大也はカレーを口に運んだ。大也は人の夢を応援してくれる人物だが、確かに彼自身の夢については聞いたことがなかった。
「素敵な話ですね…」
「柚葉は夢とかあるの?」
「えっ、私ですか…?うーん、可愛いものは沢山集めて身に付けたいと思っていますが…」
ちらりと玄蕃の方を向くと、目が合った。慌てて目を逸らすが、あまりにもその挙動が不審だったらしい。玄蕃がぷるぷると震え、笑いを堪えている。
「結婚とかは?考えてるの?」
「ブッ!!」
「大丈夫か?玄蕃」
「グイグイいくなピンクちゃん…」
確かに、特典目当てで結婚情報誌を購入したことはある。ウェディングドレスや白無垢は可愛いと思うし、ああいったものは是非着てみたい。
「…エン星は、結婚とか…そういう文化において恋愛的要素が薄いんです。ただ優秀な血を残して、子孫…戦力を増やす。そういう意味では、積極的なのかもしれませんが…」
「…子孫を残すことが、ただの作業なんですか」
錠が少し戸惑った表情を見せた。嫌悪感を抱かないだけまだ理解がある方だ。他の惑星では恋愛結婚なんて普通だと知った時は、ひっくり返る程驚いた記憶がある。
「そうですね。何よりも血統が重視される…ブラッドスポーツというのが一番分かりやすい例えになりますね」
「うーん、ちょっと何か…難しいね…」
「未来。宇宙は君が思っている以上に広い。その星によって色んな文化や文明があって、そこで生きている人々にとってはそれが当たり前なのだ。そこに善悪はない」
「…つまり、私達地球の文化や文明も、他の星の人達からしたら変な文化だと思われるってこと?」
「そうだ。宇宙には沢山の惑星があり、惑星の数だけ歴史がある。文化を作るのは歴史で、その時間を生きた人々だ。必ずしも、地球の尺度で測ったことが全て正しいという訳ではない」
非常に分かりやすい説明で助かる。始末屋と名乗り、宇宙を旅してきたからこそ言える者の言葉だ。重みも段違いである。
「あ…結婚するかどうかはともかく、ウェディングドレスとか、白無垢とかは着てみたいですね」
「柚葉のドレス姿、絶対見たい!最近は結婚式挙げなくてもドレスが着れるプランがあるから、もし結婚しないなら二人でドレス着ない?」
「!う、嬉しいです…!是非お願いします!」
未来と二人でそういうウェディングドレスのプランをスマホで見てみる。今は推し活プランというものもあるようで、推しのパネルと一緒に撮影して疑似結婚式が挙げられるらしい。何とも奇妙な文化だ。
「…結局、玄蕃と柚葉って付き合ったんだよね?」
「……多分…」
「柚葉、そこは自信を持って答えてくれないかい?」
「は…はい。お付き合いを…始めさせていただきました…」
「じゃあもしかしたら、二人が結婚するかもしれないんだね」
「……」
「未来。その辺にしてあげないか?柚葉の顔から湯気が出そうだ」
「えっ?あっ、大丈夫!?」
玄蕃のタキシードを想像してみる。非常に可愛くてカッコいい。
次に、ブレキ人の姿の方で紋付き袴を着た姿が思い浮かんだ。こちらも可愛くてカッコいい。というか、むしろ後者の方が好みのような気がする。勿論玄蕃の人柄が好きであることに変わりはないが、それはそれとしてどちらかを選べと言われれば後者をとる…かもしれない。
「…もふもふ……」
「え…何?もふもふ?」
「もふもふゲンバードさん…袴姿……」
「……柚葉、何か変…」
「…ゲンバードさんの姿が、そんなに気に入ったんですかね…?」
「…彼女からすれば、”可愛いもの”判定なんじゃないか?」
「あ~…成る程…」