ヨシ!【爆上・振騎玄蕃】
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未来の言葉に少しだけ慰められた柚葉は、ポツポツと語り始めた。
「戦いは、あんまり好きじゃなくて…。だから、何で私達はずっと戦っているんだろうって思っていたんです。そんな時にハシリヤンがやってきて…」
「…逃げてきたの?」
「…逃げたつもりは、ありません。ただ、侵略者と戦うという目的を見つけたエン人は、もうただの廃人でした。侵略行為に抗っているのではありません。戦いだけを、ただ淡々と行っているんです」
惑星ブレキをハシリヤンに奪われた玄蕃からすれば、彼女の星の事情はよく分からなかった。柚葉があまり故郷に拘っていないことにも、あまり理解を示せていない。逆に、地球を捨てる選択をした先斗は「言いたいことはわかる」といったような顔をしていた。
「戦いは激しさを増し、私はもう戦うことが嫌になりました。だから蜷咲┌縺嶺ココが残した宇宙船でここまで来たんです」
「…そして、大也と出会った」
「はい。大也さんにキッチンカーのスタッフとして雇われていなければ、私はすぐに死んでいました。…ごめんなさい、正体を隠していて。戦うことしかできない宇宙人なんて…ブンブンジャーの皆さん…いえ、地球人の皆さんにとって迷惑ですよね」
「…柚葉」
「私、故郷に帰ります。帰って…戦いの続きをします。私達も、ハシリヤンの侵略には抗わないといけませんし」
にへ、と情けない笑みを彼女は浮かべた。諦めた者の顔だった。
「柚葉、良い言葉を教えようか」
「?は、はい」
玄蕃の脳裏にはマッドレックスとの記憶が蘇っていた。自分も玄蕃も、ディスレースにハンドルを握られて踊らされているという会話だ。
玄蕃が柚葉に近寄ると、すす…とすかさず未来は後ろにさがった。クッションを抱きしめ、息をのんで見守っている。
「…自分のハンドルは、自分で握るんだ」
「!…それ、大也さんの…」
「ここに残ることも、故郷に帰ることも、自分で決めるんだ。本当の君は、どうしたい?何がしたい?私に教えておくれ。…心からの、君を」
「心からの、私………」
自分の胸に問う。本当の自分はどうしたいのか。
もっとオシャレを楽しみたい。可愛い雑貨を集めたい。生き物と触れ合ってみたい。花の写真を撮ってみたい。大也に恩義を返したい。シャーシロと水族館で生き物について話したい。未来とショッピングがしたい。錠と困っている人の力になりたい。先斗にアイスをもっと食べてもらいたい。
──玄蕃と一緒に生きたい。
「私は…ご迷惑でなければ、今は皆さんと一緒にいたい、です」
大也の方を向き、柚葉はそう宣言する。射士郎は何か言いたげな目をしていたが、自分の意見は言わずに「どうするつもりだ?」と大也の回答を求めた。聞くまでもないことだった。
「それが、柚葉の握ったハンドルなんだな?」
「っ、はい!」
「なら──最高に、バクアゲだ!」
大也は笑みを浮かべる。当然、反対する者は誰一人としていなかった。
「戦力が増えたと考えれば、別に俺は構わない」
「あたしも、柚葉と一緒がいい!」
「自分もです!例えどんな環境で育ったとしても、市民の方を身を挺して守ってくれた柚葉さんは間違いなく優しい人です!」
「どうせ選ぶなら、カオスな方が面白れぇからな」
柚葉の背中側のヒレが嬉しそうに揺らめいた。そんな彼女を見て「ああ、愛おしいな」と感じた玄蕃はもう一歩踏み出し、優しく抱きしめた。──大切だと思えば思う程、奪われることを怖いと思う自分がいた。それでも、今こうして彼女が目の前で幸せそうに生きているのなら、踏み込む勇気を持つことができる。
「好きだ、柚葉」
「……げ、玄蕃、さん」
「ずっと…ずっと前から、君は私にとって特別な存在だった。君の笑顔を、隣という一番の特等席で見ることを…そして、いずれ生きる場所にすることを、許してほしい」
林檎のように頬を赤らめた彼女は、恐る恐るといった感じで玄蕃の背中に手を回した。
「…そんなの、聞かれるまでもないです」
顔を上げた柚葉と玄蕃の目が合う。ふふ、と笑い合った。
「私も…あなたが大好きです、玄蕃さん」
「戦いは、あんまり好きじゃなくて…。だから、何で私達はずっと戦っているんだろうって思っていたんです。そんな時にハシリヤンがやってきて…」
「…逃げてきたの?」
「…逃げたつもりは、ありません。ただ、侵略者と戦うという目的を見つけたエン人は、もうただの廃人でした。侵略行為に抗っているのではありません。戦いだけを、ただ淡々と行っているんです」
惑星ブレキをハシリヤンに奪われた玄蕃からすれば、彼女の星の事情はよく分からなかった。柚葉があまり故郷に拘っていないことにも、あまり理解を示せていない。逆に、地球を捨てる選択をした先斗は「言いたいことはわかる」といったような顔をしていた。
「戦いは激しさを増し、私はもう戦うことが嫌になりました。だから蜷咲┌縺嶺ココが残した宇宙船でここまで来たんです」
「…そして、大也と出会った」
「はい。大也さんにキッチンカーのスタッフとして雇われていなければ、私はすぐに死んでいました。…ごめんなさい、正体を隠していて。戦うことしかできない宇宙人なんて…ブンブンジャーの皆さん…いえ、地球人の皆さんにとって迷惑ですよね」
「…柚葉」
「私、故郷に帰ります。帰って…戦いの続きをします。私達も、ハシリヤンの侵略には抗わないといけませんし」
にへ、と情けない笑みを彼女は浮かべた。諦めた者の顔だった。
「柚葉、良い言葉を教えようか」
「?は、はい」
玄蕃の脳裏にはマッドレックスとの記憶が蘇っていた。自分も玄蕃も、ディスレースにハンドルを握られて踊らされているという会話だ。
玄蕃が柚葉に近寄ると、すす…とすかさず未来は後ろにさがった。クッションを抱きしめ、息をのんで見守っている。
「…自分のハンドルは、自分で握るんだ」
「!…それ、大也さんの…」
「ここに残ることも、故郷に帰ることも、自分で決めるんだ。本当の君は、どうしたい?何がしたい?私に教えておくれ。…心からの、君を」
「心からの、私………」
自分の胸に問う。本当の自分はどうしたいのか。
もっとオシャレを楽しみたい。可愛い雑貨を集めたい。生き物と触れ合ってみたい。花の写真を撮ってみたい。大也に恩義を返したい。シャーシロと水族館で生き物について話したい。未来とショッピングがしたい。錠と困っている人の力になりたい。先斗にアイスをもっと食べてもらいたい。
──玄蕃と一緒に生きたい。
「私は…ご迷惑でなければ、今は皆さんと一緒にいたい、です」
大也の方を向き、柚葉はそう宣言する。射士郎は何か言いたげな目をしていたが、自分の意見は言わずに「どうするつもりだ?」と大也の回答を求めた。聞くまでもないことだった。
「それが、柚葉の握ったハンドルなんだな?」
「っ、はい!」
「なら──最高に、バクアゲだ!」
大也は笑みを浮かべる。当然、反対する者は誰一人としていなかった。
「戦力が増えたと考えれば、別に俺は構わない」
「あたしも、柚葉と一緒がいい!」
「自分もです!例えどんな環境で育ったとしても、市民の方を身を挺して守ってくれた柚葉さんは間違いなく優しい人です!」
「どうせ選ぶなら、カオスな方が面白れぇからな」
柚葉の背中側のヒレが嬉しそうに揺らめいた。そんな彼女を見て「ああ、愛おしいな」と感じた玄蕃はもう一歩踏み出し、優しく抱きしめた。──大切だと思えば思う程、奪われることを怖いと思う自分がいた。それでも、今こうして彼女が目の前で幸せそうに生きているのなら、踏み込む勇気を持つことができる。
「好きだ、柚葉」
「……げ、玄蕃、さん」
「ずっと…ずっと前から、君は私にとって特別な存在だった。君の笑顔を、隣という一番の特等席で見ることを…そして、いずれ生きる場所にすることを、許してほしい」
林檎のように頬を赤らめた彼女は、恐る恐るといった感じで玄蕃の背中に手を回した。
「…そんなの、聞かれるまでもないです」
顔を上げた柚葉と玄蕃の目が合う。ふふ、と笑い合った。
「私も…あなたが大好きです、玄蕃さん」