【後編】café ampleでお夜食をどうぞ
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14年前、澪に遅れること1年後、
当然のように澪と同じキメツ学園に入学した杏寿郎は
それまでの12年間、杏寿郎だけの澪であり
大事な幼馴染であった彼女が、学園三大美女とやらの座におさまり
学園中の男子生徒から熱視線を送られていることを知り、愕然とした。
ちょうど同じタイミングで弟の千寿郎が生まれ、
元々親が留守の際は煉獄家で過ごしていた澪が
生まれたばかりの赤ん坊の愛らしさに夢中になり
ほぼ毎日のように煉獄家に入り浸っていたため、
毎日一緒に登下校する2人を見て周りが勝手に恋人同士だと認識してくれたのは
杏寿郎にとって、とても僥倖だった。
だが、それでもキメツ学園在学中は
必要以上に澪に近付く男がいないよう杏寿郎は苦心していたものだ。
それが…まさか大学になってから、それまでノーマークだった
伊黒と冨岡があれほど澪と急接近するとは想定外で
一時杏寿郎も2人をすわ恋敵か!?と警戒していた時期もあったほどだ。
結局、杏寿郎が大学に入学後の3年間
澪と杏寿郎、伊黒、冨岡の4名でよく一緒に過ごしていたため
今では伊黒、冨岡の2人も杏寿郎の大事な友人になったのだが。
澪はその事についても
『杏ちゃんはいっつも私の友だちと私よりもずっと仲良くなっちゃうんだから』
と不満そうに呟いていて
そもそもは杏寿郎が3人の間に入って来たのは自分への恋心がゆえ…ということに
もちろん澪は気付いていない。