君の特別になりたい
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約束の恋人_君の特別になりたい
山田の言葉をきっかけにマフィンの件を思い起こしたら、
それ以外にもこの半年に起きたことが一気に杏寿郎の頭を駆け巡った。
植えた時は「2人の共通の話」だった花壇の花が、いつの間にか「2人の話」ではなく「澪だけの世界の話」に変わってしまったのだと気付いた時の寂しさ。
友人よりも優先して応援してくれることが当たり前と慢心してしまっていた自分を反省しつつも、澪の中心から自分が外されていく感覚に対する喪失感。
友人から、話しかけるのはいつも俺ばかりで澪から俺に話しかける姿を新年度以降見ていない、と聞いた時の苛立ち。
澪に手を差し伸べることが出来ない立場のもどかしさ。
澪の近くに、自分以外の男が居ることに対する衝撃。
ストンと、あぁこれが恋か…と唐突に理解した。
俺は、澪の「特別」になりたい。
澪から与えられていた喜び、幸福を享受するだけで、気付けていなかった。
俺が自覚することが出来ないまま、澪が先に俺を「特別」にしてくれたから。
自覚できないまま、気付けないまま、俺はそれを自ら簡単に手放してしまった。
手放してしまってから、少しずつ気付いた。
君がすでに俺の「特別」であることに。
今からでも、俺はもう1度なれるだろうか?
君の「特別」な存在に…
山田の言葉をきっかけにマフィンの件を思い起こしたら、
それ以外にもこの半年に起きたことが一気に杏寿郎の頭を駆け巡った。
植えた時は「2人の共通の話」だった花壇の花が、いつの間にか「2人の話」ではなく「澪だけの世界の話」に変わってしまったのだと気付いた時の寂しさ。
友人よりも優先して応援してくれることが当たり前と慢心してしまっていた自分を反省しつつも、澪の中心から自分が外されていく感覚に対する喪失感。
友人から、話しかけるのはいつも俺ばかりで澪から俺に話しかける姿を新年度以降見ていない、と聞いた時の苛立ち。
澪に手を差し伸べることが出来ない立場のもどかしさ。
澪の近くに、自分以外の男が居ることに対する衝撃。
ストンと、あぁこれが恋か…と唐突に理解した。
俺は、澪の「特別」になりたい。
澪から与えられていた喜び、幸福を享受するだけで、気付けていなかった。
俺が自覚することが出来ないまま、澪が先に俺を「特別」にしてくれたから。
自覚できないまま、気付けないまま、俺はそれを自ら簡単に手放してしまった。
手放してしまってから、少しずつ気付いた。
君がすでに俺の「特別」であることに。
今からでも、俺はもう1度なれるだろうか?
君の「特別」な存在に…