変化の兆し深まる秋
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約束の恋人_変化の兆し深まる秋
「澪!おはよう!」
「おはよう、煉獄くん。」
「今度の日曜日、何か予定あるだろうか?千寿郎が昇級試験を受ける予定なので、良かったら激励に来てもらえると嬉しい!千寿郎も喜ぶと思う!」
「あ、昇級試験…えーっと、予定…確認してみるね。」
「うむ!分かったら連絡をくれ!ではな!」
(…うーん…。)
10月、衣替えの日も迎え、季節は徐々に秋めいてきた。
晴れやかな笑顔で去っていく杏寿郎を眺めながら、澪は小首を傾げる。
あの剣道部IHの日以降、杏寿郎が何やら話しかけてくる頻度が増えた気がしていた。
(気のせいかなぁ…。ちょっと願望が強まりすぎて、自意識過剰になってるとか…?)
「…ちゃん、澪ちゃん!」
「!?あ、山田くん、おはよう。」
「おはよう、澪ちゃん!どうかした…?」
「ごめん、何でもないよ。山田くん、どうかした?」
「…そう?それならいいんだけど…。昨日借りた、英語の教科書返しに来たんだよ!助かった、ありがとう!」
「いえいえ。わざわざ朝イチでありがとう。」
「こちらこそ!じゃ、またねー!」
ついつい考え込みそうになったところで山田に話しかけられ、澪の思考は途中で止まり
そのままその疑問はすぐに忘れてしまった。
その日の放課後、その日も杏寿郎が1人1番最後まで竹刀を振り続けていると
ガラガラッ
「おーい、煉獄。もう最終下校時刻だぞ、帰りなさい。」
顧問の教師が注意にやって来た。
「よもや!もうそんな時間ですか、失礼しました!すぐに帰ります!!」
「お前は…返事だけは良いんだがなぁ…いい加減ちゃんと最終下校時刻のチャイム聞いて自分で切り上げてくれや。毎度毎度、道場まで出向く羽目になる俺の労力を考えてくれ。」
「すみません、1人になると余計集中してしまって気付けないのです。」
「ったく。早く帰れよ~、…って何だ、お前は?何でそんなところにいる?…まぁとにかくお前も早く帰るんだぞ。」
「…?」
教師が帰りがけに、道場の出口横に向かって声をかけているのを見て
杏寿郎が不思議に思っていると、教師が開け放したまま去った扉の陰から、顔を出した人物がいた。
「!…君は、」
「澪!おはよう!」
「おはよう、煉獄くん。」
「今度の日曜日、何か予定あるだろうか?千寿郎が昇級試験を受ける予定なので、良かったら激励に来てもらえると嬉しい!千寿郎も喜ぶと思う!」
「あ、昇級試験…えーっと、予定…確認してみるね。」
「うむ!分かったら連絡をくれ!ではな!」
(…うーん…。)
10月、衣替えの日も迎え、季節は徐々に秋めいてきた。
晴れやかな笑顔で去っていく杏寿郎を眺めながら、澪は小首を傾げる。
あの剣道部IHの日以降、杏寿郎が何やら話しかけてくる頻度が増えた気がしていた。
(気のせいかなぁ…。ちょっと願望が強まりすぎて、自意識過剰になってるとか…?)
「…ちゃん、澪ちゃん!」
「!?あ、山田くん、おはよう。」
「おはよう、澪ちゃん!どうかした…?」
「ごめん、何でもないよ。山田くん、どうかした?」
「…そう?それならいいんだけど…。昨日借りた、英語の教科書返しに来たんだよ!助かった、ありがとう!」
「いえいえ。わざわざ朝イチでありがとう。」
「こちらこそ!じゃ、またねー!」
ついつい考え込みそうになったところで山田に話しかけられ、澪の思考は途中で止まり
そのままその疑問はすぐに忘れてしまった。
その日の放課後、その日も杏寿郎が1人1番最後まで竹刀を振り続けていると
ガラガラッ
「おーい、煉獄。もう最終下校時刻だぞ、帰りなさい。」
顧問の教師が注意にやって来た。
「よもや!もうそんな時間ですか、失礼しました!すぐに帰ります!!」
「お前は…返事だけは良いんだがなぁ…いい加減ちゃんと最終下校時刻のチャイム聞いて自分で切り上げてくれや。毎度毎度、道場まで出向く羽目になる俺の労力を考えてくれ。」
「すみません、1人になると余計集中してしまって気付けないのです。」
「ったく。早く帰れよ~、…って何だ、お前は?何でそんなところにいる?…まぁとにかくお前も早く帰るんだぞ。」
「…?」
教師が帰りがけに、道場の出口横に向かって声をかけているのを見て
杏寿郎が不思議に思っていると、教師が開け放したまま去った扉の陰から、顔を出した人物がいた。
「!…君は、」