【SS】動き出す音
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動き出す音
黒く淀む暗闇を
烈しい炎が引き裂いた
闘い
そう呼ぶには余りにも美しく
温かいその色に
澪は目を逸らすことが出来なかった
「…っ。」
「…君は…?」
呆然と魅入っている間に、
辺りの鬼は駆逐されて
目の前には刀を納めた、その人が居た。
炎柱 煉獄杏寿郎—
「ッ、失礼致しました。私は階級・丁瀬尾澪と申します!炎柱のご助力に感謝申し上げます!」
「うむ!君もよく頑張ったな!」
「いえ、私などっ…」
「麓で会った隊士が言っていた!怪我人が多く戦いにくかったが、ある女性隊士が鬼を引き付けて場を移してくれたと!君のことだろう!」
「、怪我人は…、」
「安心するといい!君のおかげで、みな無事だ!」
「それは良かったです。」
炎柱様のその答えに、心底安心して息を吐く。
「それで!」
「っ!?」
気が付くと焔色の瞳が目の前に迫っていた。
「君は俺と以前会ったことがあるだろうか!」
「え、…」
「どうにも見覚えのあるような気がするのだが!」
まさか…覚えていらっしゃるとは…
「あの…半年ほど前に、風を操る血鬼術を使う鬼の任務で、」
「風…?…あぁ!あの時の!君は…そうか!元気そうで何よりだ!」
当代炎柱は、強く高潔で
それでいて明るく優しい太陽のような御仁だ
鬼殺隊の中でそう噂されるに値する
太陽のような笑顔で、そう仰る炎柱様を目の前に
コトリ
身体の真ん中で
何かが動き始める音を澪は聞いた気がした
黒く淀む暗闇を
烈しい炎が引き裂いた
闘い
そう呼ぶには余りにも美しく
温かいその色に
澪は目を逸らすことが出来なかった
「…っ。」
「…君は…?」
呆然と魅入っている間に、
辺りの鬼は駆逐されて
目の前には刀を納めた、その人が居た。
炎柱 煉獄杏寿郎—
「ッ、失礼致しました。私は階級・丁瀬尾澪と申します!炎柱のご助力に感謝申し上げます!」
「うむ!君もよく頑張ったな!」
「いえ、私などっ…」
「麓で会った隊士が言っていた!怪我人が多く戦いにくかったが、ある女性隊士が鬼を引き付けて場を移してくれたと!君のことだろう!」
「、怪我人は…、」
「安心するといい!君のおかげで、みな無事だ!」
「それは良かったです。」
炎柱様のその答えに、心底安心して息を吐く。
「それで!」
「っ!?」
気が付くと焔色の瞳が目の前に迫っていた。
「君は俺と以前会ったことがあるだろうか!」
「え、…」
「どうにも見覚えのあるような気がするのだが!」
まさか…覚えていらっしゃるとは…
「あの…半年ほど前に、風を操る血鬼術を使う鬼の任務で、」
「風…?…あぁ!あの時の!君は…そうか!元気そうで何よりだ!」
当代炎柱は、強く高潔で
それでいて明るく優しい太陽のような御仁だ
鬼殺隊の中でそう噂されるに値する
太陽のような笑顔で、そう仰る炎柱様を目の前に
コトリ
身体の真ん中で
何かが動き始める音を澪は聞いた気がした
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