花色の笑み
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ひゅーひゅーと苦し気な息の音がする。
命が消えていく音…もうとっくに全集中の呼吸は出来ていないだろう。
その様子も、
すべてが姉と重なって見えて
未だ癒えるはずもない姉を喪った傷が広がっていくのを感じる。
「、にいさまったら…、わた、私っ、…笑った顔はにいさまに一番似てるって言われるのよっ…」
そう言って少女は必死に笑う。
涙を流しながら。
その笑顔を『だからお前の笑った顔だけは悪くないと言ったんだろ』と言わんばかりに
満足そうに見つめる隊士は、
もう話さない。
否、もう話せない。
口の動きだけで『幸せにな』と伝えると、隊士は静かに目を閉じた。
何度も
もう嫌になるくらい何度も
繰り返し見た光景なのに
(…いや…おいていかないで…)
その隊士と姉を重ねてみてしまっていたしのぶは呆然として
微動だにせず立ち尽くしてしまった。